【疲れた】2歳児が言うことを聞かない!接し方のコツ。発達障害の可能性は?

【疲れた】2歳児が言うことを聞かない!接し方のコツ。発達障害の可能性は?

公開日:2021-03-15 | 更新日:2022-09-12

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2歳の子どもが全然言うことを聞かない!
イライラを通り越して疲れた…。

お悩みのママのために「言うことを聞かない2歳児への対応方法」を先輩ママに聞きました。
叱り方のアドバイスや、イライラの解消法もぜひ参考にしてくださいね。

坂野 真理 先生

監修者

虹の森クリニック

院長
坂野 真理 先生

経歴

日本精神神経学会認定 精神科専門医

日本医科大学医学部卒
東京大学医学部附属病院小児科及びこころの発達診療部、医療福祉センター倉吉病院精神科等を経て、英国キングスカレッジロンドンの精神医学・心理学・神経科学研究所(IoPPN)にて修士号取得
2018年 虹の森クリニック(児童精神科・精神科)開業
2020年 虹の森センターロンドン開設。日英両国において子どものこころに関する診療および情報発信を行っている。

KAJITAKU

2歳の子どもが言うことを聞かない…

2歳児

2歳児がなかなか言うことを聞いてくれないときの様子を先輩ママに聞いてみると…。

もう疲れた…

ママ(困り顔)
靴を履くの嫌、履いたら履いたで今度は脱ぐのが嫌、自転車に乗るのが嫌、抱っこじゃないと嫌と一日中嫌、嫌と言っていた気がします。
私は疲れ果てて、5分でいいから一人になりたい、何でうちの子だけこんなに言う事聞かないのと心底ぐったりしていました。
(小学5年生の女の子と中学1年生の男の子のママ)

イライラを通り越して呆れる…

ママ
「○○しなさい」と言っても、全く聞いてくれず、ふざけたことをします
たとえば、お風呂上がりに服を着なさいといっても、「嫌だー!」と叫び、裸で走り回ります。私が着せようとしても、逃げ回ります。
そういうときは、もうイライラを通り越して、理解不能のため呆れます
(0歳と4歳の男の子のママ)

何を言っても「イヤ!」と言う2歳児に、「疲れ果ててしまった」というママは大勢います。

2歳児が「言うことを聞かなくなる」理由

泣く

なぜ2歳くらいの子どもは言うことを聞かなくなるのでしょうか…?
ママ(困り顔)
先生(女性)
2歳児が言うことを聞かなくなるのは、子どもの成長自我の芽生えによるものと考えられています。

1~2歳の子どもは、自分でできることがどんどん増えていきます。また自身の存在を認識するようにもなります。これが自我の芽生えです。

一方で、“感情をコントロールする力”や“言葉で自分の欲求を伝える力”はまだまだ発達途上です。自分の欲求を抑えきれなかったり、上手に伝えられずにイライラしたりします。

そのため、2歳ごろは「自分でやりたいのに、うまく伝えられない」という葛藤が“イヤイヤ状態”になって現れやすいと考えられています。

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発達障害じゃないか不安…

2歳の子どもがまったく言うことを聞いてくれません。
発達障害じゃないか心配です…。
ママ
先生(女性)
「言うことを聞かない」という症状だけでは発達障がいであると断言できません。

2歳の子どもがあまりに言うことを聞かないと、「何かおかしいんじゃないか」と不安になってしまいますよね。
しかし、2歳児は“言うことを聞かなくて当然”の反抗期まっただ中です。
この時期に、「言うことを聞かない」という症状だけでは、本当に発達障がいかどうか判断するのは難しいです。

発達障がいには様々な種類があり、症状も弱いお子さんから強いお子さんまでいます。
生まれつきの個性の一つですので、誰しもが少しは持っているものです。

「言うことを聞かない」というだけで過剰に心配する必要はないかと思いますが、例えば言葉の遅れがあるなど明確な症状がある場合は病院を受診した方がよいでしょう。

2歳児の「しかり方」のアドバイス

2歳の子どものしかり方の「NG例」と「OK例」を紹介します。

しかり方のNG例

  • 感情的に怒鳴る
  • 「〇〇しちゃダメ!」と連発する

2歳児が言うことを聞かないと、ママもイライラして怒鳴ってしまうことがあるかもしれません。
しかし、怒鳴ってしまうと、ママの怖い顔に対する恐怖感だけが子どもの脳に焼き付いて、いけないことをしたという認識や行動を改善しようという意欲につながらないことが多いです

イライラしているとなかなか難しいですが、できる限り冷静な声で、何がいけなかったのかを伝えてあげましょう

落ち着きがなく動き回る子どもには、「ダメーー!」と叫びたくなることもありますよね。
ただダメなことを伝えるだけだと、子どもはどうしたらいいか分からないことがあります。
それよりも何をした方がいいかを伝えられるとよいですね。

しかり方のOK例

  • してほしい行動を具体的に伝える
  • 指示を繰り返し、少しでも出来たら褒める

子どもにダメな行動を伝えるのではなく、してほしい行動を具体的に伝えましょう。
例えば、お店のなかで走り回って騒いでしまっている場合は、「騒がないの!」「走らないの!」ではなく、「静かに歩いて」「小さな声でしゃべろう」といったように伝えます。
子どもは自分がとるべき行動が何なのか学ぶことができるでしょう。

「~~しなさい」と言っても、子どもが言うことを聞かないことはよくあります。
その場でどうしてもやってほしい行動があれば、子どもが言うことを聞かなくても、指示を同じトーンで繰り返し言いましょう
繰り返しているうちに、イライラしてきてしまっても、子どもが少しでも良い行動を見せようとしたら、すかさず褒めましょう
叱りっぱなしではなく、褒めるところを少しでも見つけることで、子どもも「適切な行動を学んでいこう」という意欲を保つことができます。

2歳児の「接し方」のアドバイス

言うことを聞かない2歳児への接し方の「NG例」と「OK例」です。

接し方のNG例

  • 罰を与える
  • 何でも子どもの言う通りにする

言うことを聞かないからと言って、「おしおき」のような体罰はもちろん、何らかの罰を与えるのは、あまり良い方法とは言えないでしょう。
罰を怖がって子どもが言うことを聞くようになったとしても、良い行動を学ぶ意欲も失ってしまいます。
そして、「他人に言うことを聞かせるには、罰を与えればよい」という行動パターンを学んでしまう可能性があります。

子どもの意思を尊重した方がよいのは確かですが、すべて子どもの言う通りにしてしまうと、子どもにとって良いことと悪いことの区別がつかなくなってしまいます。
例えば、「ママに遊んでほしかったので、ママを叩いたり蹴ったりした」というのは、どんなに遊んでほしい気持ちがあったとしても、良くない行動です。
「叩いたり蹴ったり暴れたりしたから、子どもの言う通り遊んであげた」というように何でも言う通りにしないように気をつけましょう。

接し方のOK例

  • 子どもの意見を尊重しながらルールを決める
  • 「罰」ではなく、「ご褒美なし」にする

2歳児が言うことを聞かなくなる場面の予測がある程度つく場合は、子どもにとって分かりやすい方法で、ルールを決めておくとよいでしょう。
その際、できる限り、本人のやりたいことへの意思を尊重できるとよいですね。
例えば、「ご飯を食べたら、これで一緒に遊ぶよ」など、何かをしたら何かができるという形だと分かりやすいです。
明確なルールがあると、子どもも自分のすべき行動がわかりやすくなり、親も叱る頻度が少なくてすむようになります。

また、罰を与えるより、子どもに「今やるべきこと」を伝え、それができなかった時にはご褒美がもらえない、という形の方が子どもの行動を改善するのに役立ちます。
「今すぐおもちゃを片づけたら、おやつが食べられるよ」というルールにするのであれば、おもちゃを片付けなかったら、おやつはもらえません。
この場合も、親が叱る必要はなく、ただルールを実行すればよいので、叱る回数を減らすことができます。

先輩ママ・パパは…「こうやって対応しました!」

向き合う

言うことを聞かない2歳児に対して、どのように対応していたか、先輩ママに聞いてみると…。

  • 子どもの意思を尊重する
  • あらかじめ約束事を決めておく
  • 他の人に叱ってもらう
  • 他のことに意識を向ける

などの方法で対応していたとの声が挙がりました。

体験談を含めた実際の対応方法を詳しく教えてもらいました。

子どもの意見を尊重する

ママ
「どうしたいの?」「何がしたいの?」「言葉で言ってごらん、言えたら(できる事なら)その通りにしてあげる。」と本人の意見をよく聞きました。

初めは言葉が本当におぼつかず、意志の疎通も何もあったもんじゃなかったので本人も親も地獄でした。
しかし、2歳半過ぎあたりから言葉が追いつき始め、本人の言い分を聞いてみたら譲歩できる部分もあったので、代替案を提案すると少しずつですが言うことを聞くようになりました。
例えば、お風呂に入るのが嫌と言うので理由を聞くと、まだテレビが見たい場合は、叱って言うことを聞かせるのでは無く、「じゃああと1本お歌をみたら入ろうか?」などと気持ちを切り替えさせるようにすることで言うことを聞くようになってきました。
(2歳の男の子のママ)
ママ
洋服や靴などいくつか用意しておき、「どれにする?」と子供に選ばせていました
私が勝手に決めると「嫌!」と言って聞かないし、初めから子供に選ばせると、暑いのに上着を持ってきたり、寒いのに半袖シャツを選んだりするので、この中からならどれを選んだも良しという選択肢を提示するようにしました。
自分で決めるとすんなり、着たりできました。ご飯、遊びなども「どっちがいい?」と本人に選んでもらうと、スムーズにできる事が多かったです。
(小学5年生の女の子と中学1年生の男の子のママ)

あらかじめ約束事を決めておく

ママ
2歳でも話すと分かることもあるので、公園に行くときは事前に約束するようにしていました。
「あの時計の針が上に向いたら帰るよ」「ブランコあと1回乗ったら終わりね」と言うと、ある程度聞いてくれていました。
(2歳と4歳の女の子のママ)

他の人に叱ってもらう

ママ
毎日カリカリしがちなお母さんだと、子供も怒られ慣れているので、ここぞという時に旦那に注意してもらったり、叱る役割を時々他の家族にバトンタッチしました。
怒られ慣れてない人の言う事は意外とすんなり聞くものです。
(4歳の男の子のママ)

他のことに意識を向ける

ママ
一度外にでる、場所を変えてみる、機関車トーマスが好きなので、「トーマス君と遊ぼう」と誘い、意識を他に向けるようにします。
気分転換をしたあとにそれとなく嫌がっているお風呂やオムツ変えなどを促しています。
(1歳の男の子のママ)

親自身のイライラ解消法

リラックス

言うことを聞かない2歳児にイライラが止まらない!

そんなとき、先輩ママたちはどのようにイライラを解消していたのか聞いてみました。

  • 子どもと物理的に距離を置いた
  • 美味しいものを食べた
  • 信頼できる人に話を聞いてもらった
  • 一人で過ごす時間をつくった

などなど…。

子どもと物理的に距離を置いた

ママ
どうしてもイライラしてしまった時は、物理的に子どもから離れるようにしていました。
子どもの周りに危ないものがないのを確認してから、別の部屋に行ったりトイレにこもったりして、深呼吸して気持ちを整えていました
(小学4年生の女の子のママ)

美味しいものを食べた

ママ
1日頑張ったご褒美に子供が寝てから美味しいスイーツを食べました
(2歳の男の子のママ)

信頼できる人に話を聞いてもらった

ママ
自分の母にイライラしたことを話すようにしていました。
他人に話すとなると、どうしても言葉を繕ってしまうからです。
(2歳の女の子と6歳の男の子のママ)
ママ
児童館によく通い、児童館の先生たちが顔見知りになってくれると、時々児童館の先生が困っていることやストレスが溜まっていることなど、聞いてくれたので、とても救われました。
みなさん、子育てが終わったベテランさんだったので、「こういうこともあったよ」など、自分の経験を話してくれて、子どもが小さい時にすごくお世話になったな、と今でも感謝しています。
時々大人の人とお話をする機会があれば、それだけでだいぶ救われるのではないかなと思います。
(1歳の女の子と4歳の男の子のママ)

一人で過ごす時間をつくった

ママ
少しの時間でもいいので一人時間を作るようにしました。
読書やドラマを見るのが好きなので、趣味でなんとか抑えていました。
(4歳と小学4年生の女の子と、6歳の男の子のママ)
ママ
子供を母や旦那に預けて1人になると、やっぱり寂しくなって可愛く感じるので1人の時間を作るのはおすすめです!
(小学6年生の男の子のママ)

ご紹介した「言うことを聞かない2歳児への接し方」や、先輩ママの対応例を参考に、2歳の子どもと向き合ってあげてくださいね。

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