なんでも口に入れる、いつまでなら大丈夫?その心理と障害の可能性を医師が解説
公開日:2022-12-06
本サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。コンテンツ内で紹介した商品が購入されると売上の一部が還元されることがありますが、コンテンツは自主的な意思で作成しています。
なんでも口に入れるのはいつまで続く?
注意したほうがいい?
「子どもがなんでも口に入れる理由」をお医者さんに聞きました。
発達障害の可能性や、先輩ママ・パパ達が実際おこなった対策もご紹介します。
【体験談】なんでも口にいれる子ども…どんな様子?
なんでも口に入れてしまう子どもの様子をママ・パパたちに聞いてみると…。
上の子の時は初めてだったので、家にある物はなんでもかなり念入りに除菌で拭いていました。
外では特に注意してみていましたが、少し目を離すと口に入れていたので、「またやったわ」と自分を責めてました。
(小学4年生と小学6年生の女の子のパパ)
3歳になってから、急に口に物を入れるようになった娘。
今まであまり口に物を持っていくことがなかったので、驚きました。
なんとかしてやめさせたいと思ったのが本音です。
(3歳の女の子のママ)
手に取ったもの、おもちゃ、そのへんにちらかっているもの、とにかくなんでも口に入れていました。
口に持っていく前にちらっと、こちらの様子を見ていることが多かったので、そのタイミングで目を見て首を振ったり、「だーめーよ」と声をかけました。
ゴミとか埃とかは「本当にやめてほしい」と切実に嫌でした。
(1歳の男の子のママ)
なぜ?子どもがなんでも口に入れる理由
赤ちゃんはまだ感覚などが全ては発達していません。まずはなんなのかを調べるために、口に入れています。
など、多くの情報を収集しています。
口にいれた感じが気に入ってしまうと、同じものを何度でも口に入れることがあります。
子どもがなんでも口に入れちゃうのっていつまで続くの?
3歳〜5歳ごろには、口に入れなくなります。
そのくらいになると五感も発達し、言葉もわかり、食べ物でないと理解できるようになるからです。
また、甘味や苦味などの感覚がわかるようになり、美味しくないといったものはすぐ口から出します。
歯が生えてきたというのも重要で、歯が揃ってくると違和感があるのか、ほとんど口に入れなくなります。
【体験談】うちの子は〇歳まで物を口に入れていました
手で物がにぎれるようになった6ヶ月頃から始まり、つかみ食べを始めた10ヶ月~1歳半くらいまでがピークで、なんでも口に入れてました。
それから、食べ物の好き嫌いが出てきた2歳近くになると、自然と口に入れるものを区別するようになっていきました。
(0歳の双子と、2歳の男の子のママ)
3歳までにはなくなりました。
舐めても美味しくない事や、喉に詰まると病院に行かなくちゃいけない事を教えると、おさまりました。
(5歳の男の子と、7歳の女の子のママ)
歯が生え始める1歳半ごろから口に入れ始め、2歳半ごろにおさまりました。
美味しいおやつなどを口にできるようになり、自然になくなりました。
(中学2年生の男の子と、高校3年生の女の子のママ)
いつまでも物を口に入れる…発達障害の可能性はある?
- 明らかに美味しくないものでも、いつまでも口に入れている
- 飲み込んでしまう(異食)
といった行動が、3歳以上になっても減らない場合は、自閉症などの発達障害の可能性があります。
発達障害のある子どもは、感覚が特化していることがあり、「口の中に入れた感覚が楽しい」などの理由で続けて、中には飲み込んでしまうこともあります。
言葉が通じているのに、同じものを繰り返し口に入れて、いつまでも出さない場合は、注意が必要です。
ただし、それだけでは判断が難しいため、他に発達障害の特徴がないか観察してみることが大切です。
チェックリストで確認してみよう
自閉症の子どもが口に物を入れる場合は、口に入れると気持ち悪く感じるものなども口に入れて食べてしまう場合もあります。
通常発達の子どもは、まずいものは口から出しますが、
- ボディクリーム
- 薬
- 歯磨き粉
- ティッシュペーパー
- 便
なども口に入れてしまう子どももいます。
また、それらを気にいるといつまでも口に含んでしまい、飲み込んでしまう場合もあるため、注意が必要です。
自閉症チェックリスト
- 赤ちゃんの頃から抱っこを好まない
- ママやパパの姿が見えなくても平気
- やってほしいことがあるときにクレーン現象を使って示す
- 水の流れや光など、気にいると何時間でも見ている
- くるくる回るなど、何回も同じ動きを繰り返す
- 気に入っていることから離すと癇癪を起こしいつまでもおさまらない
- 好みが偏っていて、気に入ったもの以外を食べない
- 食べ物の味がわかる年齢になっても、食べ物以外をいつもまでも口に入れ、飲み込んでしまう場合もある
- 人見知りが少ない、もしくはない
- あまり目が合わない
- どんなおもちゃでも必ず並べる
- おもちゃの遊び方が何ヶ月経過しても変わらない
- お友達とコミュニケーションを取らない
- ごっこ遊びが少ない
- 同じ遊びを延々と繰り返したがる
- 触れないものがあるなどの感覚過敏(味覚・聴覚・嗅覚・視覚などの刺激を一般の人より過剰に受け取る事)がある
など、3〜5個程度当てはまる場合は、一度小児科に相談してみましょう。
物を口にいれるのはやめさせるべき?
成長過程でなくなりますので、消毒するなどして清潔を保っていれば、口に入れても問題ありません。
ただし、タバコ、化粧品、ライター、薬などの危険物や、喉に詰まらせてしまいそうなものは、近くに置かないでください。
おすすめのOK対処法
口に入れたらダメなものは、ダメということがわかる絵がついたシールをつけたり、「ママにちょうだい」と、口に入れる前に行動を阻止するなどして対応しましょう。
小さいときはどうしても口に入れてしまうので、消毒をして、なるべく不衛生にならないようにしてください。
【体験談】この方法で対処しました!
先輩ママ・パパが実際におこなって効果があった対処法を教えてくれました。
- 危ないものは片付けた
- 口に入れそうなものをあらかじめ消毒
- 口に入れようとしたら気を逸らす
とにかく口にいれてほしくないものや口にいれたら危険なものは排除することです。
注意してもまだ理解できないので、なくしてしまうと楽です。
(1歳の男の子と、3歳の女の子のママ)
おもちゃや周りにある物を消毒しておくと、口に入れなとしても安心です。
外出時は除菌シートを持ち歩いて口に入れそうな物を消毒していました。
(0歳と6歳の男の子のママ)
口にいれたらダメな物を持とうとしたり持っていたりしたら、おもちゃ等で気を引いて、飲み込めない、または噛んでも大丈夫な物を与えるようにしていました。
(1歳と3歳の男の子のママ)
この方法は避けて!NG対処法
口に入れたことをきつく叱る、からしや苦味があるものをつけてやめさせるなどの、泣かせて恐怖心をうえつける方法はやめましょう。
【体験談】この対処法は失敗だった…
先輩ママ・パパに、「逆効果だった対処法」を体験談をまじえて教えてもらいました。
- 物を取り上げてしまった
- 怒ってしまった
- 大きい声で注意してしまった
危険な物でない限り、口に入れようとした物を取り上げるのは逆効果かもしれないです。
大泣きするし、私が見ていない間に口に入れてしまうので、意味ないです。
(0歳と小学1年生と小学2年生の男の子のママ)
怖い顔をして怒ると、なぜか逆に喜ぶときがあり、私の怒る顔を見るためにわざと口に運んでいることがありました。
(1歳の男の子と、3歳の女の子のママ)
大きい声を出したり、パニックになってはだめでした。
私にばれないようにこっそり口に入れていることもあったので、こっちも冷静に注意するようにしました。
(5歳と小学3年生の女の子と、小学1年生の男の子のママ)
なんでも口に入れてしまう子どもにお悩みの方は、先生のアドバイスや先輩ママ・パパの対処法を参考にしてみてくださいね。
合わせて読みたい
2022-09-27
イヤイヤ期がひどくて限界…。子どもにイライラしちゃう自分も嫌!先輩ママ・パパ50人に「イヤイヤ期を乗り越える心構え」について伺いま...
合わせて読みたい
2022-11-01
ただの癇癪と発達障害の子どもの癇癪って何が違うの?判断の目安は?「通常の発達の子の癇癪」と「発達障害の子の癇癪」の違いについてお医...