妊娠初期の不快な「喉のイガイガ」の対処。咳や鼻水、痰も

「ノドが乾燥して違和感…。」
「これって妊娠超初期の症状のひとつ？」

妊娠初期にあらわれる喉の違和感の原因と、不快感を和らげる方法をお医者さんに聞きました。

喉のイガイガの「原因」

妊娠して、女性ホルモンが増加しホルモンバランスが変わった影響が考えられます。

また、妊娠すると胎児を育てるために母体の血液量が増加します。この影響で、滞った血が喉付近に停滞（鬱血）している事があり、違和感があるとされています。

他にも食べつわりの影響によって、吐き気や嘔吐がある人は、胃酸が食道を傷つけてしまい喉の違和感や、咳が出ているのかもしれません。

咳や痰まで出てきた…！

咳・痰・鼻水がでやすくなった気がするのですが…

こちらも、妊娠によって喉と鼻周りに血液が鬱血し、咳や鼻水が出やすくなっている事が考えられます。

また、妊娠をすると免疫力が低下するので、様々な細菌やウイルスが体に入りやすくなります。その防御反応の一種で、咳・痰・鼻水などが出ているのでしょう。軽い風邪などの感染症にもかかりやすくなるので、妊娠中ずっと、鼻水や咳、痰が出ていたという人もいます。

気軽に薬を飲めないので、妊娠したら、外出時にはマスクを着用し、うがい手洗いをこまめに行いましょう。マスクは、ウイルスなどから見を守るのと同時に喉の保護にもなり、乾燥対策にもなります。

その他の妊娠初期症状の例

• 月経痛のような下腹部痛
• おりものの変化（量が増えるなど）
• 体温が上がる（ポカポカする、寒気がする）
• 腸の不調（便秘・下痢・おなら）
• 胃の不調（胃もたれ、吐き気）
• 眠気が増す
• イライラする
• 食欲減退もしくは増進　など

※症状には個人差があります。「全員に共通して必ずあらわれる」症状ではありません。

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喉の不快感を「和らげる方法」

喉のイガイガを緩和するためにできる3つの対策を紹介します。

対処①　水分補給

こまめに喉を潤わせましょう。

体内への水分補給も行える経口補水液がおすすめですが、つわりの影響で、飲めるものが限られている人は、口にできる飲み物で構いません。こまめに水分を補給してください。

対処②　飴を舐める

飴は、喉のイガイガ感や乾燥対策におすすめです。

のど飴のなかには、医薬部外品と医薬品のものがあります。これらは、薬の働きが成分に使われています。妊娠しているときは、自己判断で使わずに、医師や薬剤師に相談してから使用しましょう。

妊娠していると虫歯になりやすいので、飴を舐めた後は歯磨きをしてください。

対処③加湿する

加湿器をつけて、部屋の湿度を上げましょう。

加湿器がないときは、お湯を沸かす・濡れたタオルや洗濯物を部屋に吊るしても湿度を上げられます。

妊娠中は、やってはいけない対処

咳・痰・鼻水・くしゃみなどが出ていても、自己判断で、薬を使用はやめましょう。

症状が出る原因は、人によって様々です。（妊娠が原因の症状・病気・アレルギーなど）妊娠しているときはさらに慎重に医師の診断を受けてから、妊婦でも使える薬を処方してもらいましょう。

うがい薬・喉スプレーの使用について

うがい薬には、ヨウ素の成分が配合されているものがあるので、使用には確認が必要です。

ヨウ素は、ヨウ素過剰症（赤ちゃんの甲状腺機能低下の原因になる：クレチン症）の原因となります。喉が痛いときは、主成分が(アズレンスルホン酸ナトリウムのものを選ぶと良いでしょう。

※ヨウ素（ヨード）は甲状腺ホルモンの主原料で、妊婦の摂取上限量は2.0㎎/日です。

いつまで続く？

「喉のイガイガ」は、いつまで続くのでしょうか…？

つわりがおさまると喉の違和感がなくなる人もいますが、個人差があり出産が終わるまで続く人もいます。

あまりに長い・つらいと言った場合はかかりつけの医師に相談しましょう。

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