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「保育園に行きたくない!」と毎日子どもが嫌がる…。
どうすれば笑顔で保育園に行ってくれるの?
先輩ママに聞いた「子どもに登園する気になってもらう方法」をご紹介します。
保育園に行きたがらない子どもにお悩みのママ・パパは必読です。
日本精神神経学会認定 精神科専門医
日本医科大学医学部卒
東京大学医学部附属病院小児科及びこころの発達診療部、医療福祉センター倉吉病院精神科等を経て、英国キングスカレッジロンドンの精神医学・心理学・神経科学研究所(IoPPN)にて修士号取得
2018年 虹の森クリニック(児童精神科・精神科)開業
2020年 虹の森センターロンドン開設。日英両国において子どものこころに関する診療および情報発信を行っている。
「保育園に行きたくない」と子どもが嫌がったときの様子を聞いてみると…。
ただでさえ慌ただしい朝に「行きたくない」と駄々をこねられるとイラっとしてしまうこともありますよね。
登園を渋るお子さんについての対応は年齢にもよるでしょう。
乳幼児~2歳頃までのお子さんの場合は、分離不安があって当然の年齢です。
この年齢では声掛けで説得するのも難しいことも多いです。保育園の先生に預けたら、お母さんの方からただ離れるしかないこともあります。
3歳以上になってきたら、少しずつママと離れることに慣れてくると良いですね。
保育園は“何か楽しみが待っている場所”であることを伝えていきましょう。
保育園への登園の道中しかできないお楽しみのゲームを設定する、保育園で楽しみな活動や、大好きなお友達、先生の話をしてみるのもよいですね。
また、保育園に行き始めたばかりで行き渋っているお子さんは、少しずつステップを登っていく段階が必要です。
そのステップが1週間のお子さんもいれば、半年以上かかるお子さんもいます。
お子さんがスムーズに登園できるまで、お子さんのペースに合わせて登園時間やお母さんと離れるまでの活動も調整できるとよいですね。
保育園に行きたくない背景にあるのが「ママと離れたくない」という理由である一方、保育園では楽しく過ごせているという場合、少しずつ慣れてくるステップを踏めることが多いです。
ただ、そのお子さんそれぞれのペースもありますので、無理やり行かせると逆に行かれなくなってしまう場合があります。
一方、登園を嫌がる理由に、「保育園生活そのものに対する不安」が背景にある場合があります。
子どもは言葉で気持ちを表現することが難しいことも多く、中には表情で表現できないお子さんもいます。
もし保育園に最初は行っていたのに、途中から行き渋りが見られるようになった場合、あるいは半年以上行き渋りが見られている場合には、無理やり行かせようとする前に、何が原因になっているのかを考えてみることが必要でしょう。
保育園の活動が本人に合っていなかったり、ご家庭に何か本人が気になることがあったりするのかもしれません。
もし、集団生活そのものに抵抗がある場合や、複数の保育園で同じ状況が見られる場合は、何らかの発達の特性や情緒の問題が背景にある場合がありますので、専門家に相談してみましょう。
それでも「どうしても行かない」と嫌がるときもあります。そんなとき、どう判断したのか先輩ママ・パパに聞きました。
(アンケート:50人のママ・パパに聞いた「保育園に行きたくないと言ったとき、保育園を休ませたことはありますか?)
約半数のママ・パパは、一度は保育園を休ませた経験がありました。
では、どういう場合に休ませたのでしょうか?
あまりにも泣き叫んで全身で登園拒否をした時は休ませたというママも。
じっくり聞いてあげる時間を子どもが必要としている場合もあります。
「どうしても行きたくない」と言ったとき、子どもにとって何か重大な理由を抱えているかもしれません。
休ませる判断をしたときは「子どもの本音を聞くチャンス」「子どもの成長のチャンス」と思って、ゆっくりお話をしてみるのがおすすめです。
今は毎日大変だけど、いつかは「保育園に行きたくない時期」にも終わりが来ます。
毎日行きたくないと言われるとママ・パパもつらいし不安ですよね。
そんな時こそ、子どもが安心して保育園に通えるように笑顔で送り出してあげたいですね!
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