嘘?本当?妊娠中にヨーグルトを食べると発達障害の予防になる?

嘘?本当?妊娠中にヨーグルトを食べると発達障害の予防になる?

公開日:2022-12-07 | 更新日:2023-06-26

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妊娠中にヨーグルトを食べると発達障害の予防になるって本当?
ヨーグルトは毎日食べたほうがいいの?

「妊娠中にヨーグルトを食べると発達障害の予防になると言われる理由」をお医者さんに聞きました。

その他、妊娠中におすすめの食べ物もご紹介します。

浅野 仁覚 先生

監修者

ロイヤルベルクリニック

浅野 仁覚 先生

経歴

【資格】
医学博士
公益社団法人 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医

【略歴】
平成10年 福島県立医科大学医学部 卒業
社会保険二本松病院
南相馬市立総合病院
福島県立医科大学附属病院
東府中病院

著書:切迫早産、先天性サイトメガロウイルス感染症、子宮筋腫に対する子宮動脈塞栓術など

妊娠中にヨーグルトを食べると発達障害の予防になるって本当?

妊娠中にヨーグルトを食べると、生まれてくる子どもの発達障害の予防になると聞きました。

本当でしょうか…?

ママ
先生(男性)

今のところ、発達障害を生じる原因はハッキリとはわかっていません。

そのため、ヨーグルトを食べることで発達障害が予防できるかどうかもわかっていません。

なぜ「妊娠中にヨーグルトを食べると発達障害の予防になる」と言われているの?

先生(男性)
以前、ヨーグルトを食べて、母体の腸内細菌の量やバランスを整えることで、発達障害が予防できるかもしれないという、動物実験の報告が話題になったことがきっかけだと思われます。

発達障害の方は便秘や下痢、吐き気、腹痛などの症状が出る方がいます。そこで、発達障害の方の腸内環境が注目されるようになりました。

ストレスを感じてお腹が痛くなるなど、腸のホルモンが脳に影響を与えたり、脳から腸へ刺激を伝えたりすることがあります。子どもの腸内環境は母親から受け継がれるため、母親が腸内環境を整えることで、子どもの発達障害の症状の軽減ができるのではないかと考えられています。

実際、腸内環境を整えることで、ストレス耐性や多動、不安症状といった発達障害の症状が軽減された場合もいくつかあります。

しかし、発達障害ははっきりとした原因はわかっていないため、改善しない場合もあります。

妊娠中にヨーグルトを食べる効果

ヨーグルトを食べる妊婦

先生(男性)

妊娠中は、赤ちゃんの体をつくるためにカルシウムが必要です。

カルシウムを多く含み、妊娠中でも食べやすいヨーグルトはおすすめです。

日本人のほとんどの方は、カルシウムの推奨摂取量に達していないので、妊娠中に意識してヨーグルトを食べると良いでしょう。

ヨーグルトはどんな妊婦さんにおすすめ?

先生(男性)
  • 便秘で悩んでいる
  • カルシウム不足
  • 腸内環境を整えたい
  • つわりで食欲がない

などの悩みがある妊婦さんにおすすめです。

妊娠中は便秘になりやすいので、ヨーグルトで腸内環境を整えれば、便秘解消にも役立つでしょう。

つわりなどで食欲がないときでも、ヨーグルトは比較的さっぱり食べられ、タンパク質の補給にもなります。

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妊娠中にヨーグルトはどれくらい食べるといいの?

ヨーグルト

先生(男性)

妊娠中期までは、80g程度のヨーグルト2パック

末期や授乳期は3パックが目安です。

妊娠中、毎日ヨーグルトを食べても問題ない?

先生(男性)
ヨーグルトを食べると下痢になるなどの問題がなければ、毎日食べてかまいません。

妊娠中に食べるヨーグルトはどんなものがいい?

先生(男性)
加糖ヨーグルトは糖質が多いので、無糖のものがおすすめです。

特に妊娠糖尿病を指摘されている方、体重の増えすぎを指摘されている方は、なるべく無糖のものを選びましょう。

積極的に食べたい!妊婦さんにおすすめの食べ物

摂れる栄養素 食べ物 1日の摂取量
葉酸
  • ほうれん草
  • 果物
  • 1/2~1束
鉄分
  • レバー
  • 牛肉
  • あさり
  • 納豆
  • 小松菜
  • 切り干し大根
  • レバー串1~2本
  • 牛肉300g
  • 卵2個

など

ビタミンC
  • 柑橘類
  • ブロッコリー
  • パプリカ
  • カボチャ
  • みかん1~2個
  • ブロッコリー100g

など

おすすめ① ほうれん草・果物

先生(男性)
ほうれん草や果物に含まれる葉酸は、赤ちゃんの神経の成長のため、妊娠初期に大切な栄養素です。

食べ物だけで補うのは難しいため、サプリも活用すると良いでしょう。

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おすすめ② レバー・牛肉・卵

先生(男性)

レバーや牛肉に含まれる鉄分は、貧血予防に役立ちます。

妊娠がすすむにつれ、必要な量が増えるため、いろいろな食材を組み合わせるのがおすすめです。

動物性食品の方が吸収が良いので、積極的に摂るようにしましょう。

おすすめ③ 柑橘類・ブロッコリー

先生(男性)
柑橘類などに多く含まれるビタミンCは、鉄分の吸収を高めます。

ただ、ビタミンCは水溶性のため、茹でると煮汁に溶け出します。また、熱にも弱いため、加熱によっても失いやすくなります。

ビタミンCを効率良く摂取するには、そのまま食べる煮汁ごと飲めるスープなどがおすすめ。なおビタミンCは一度にまとめて過剰に摂取すると、下痢や腹痛が起こる可能性があるので注意しましょう。

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