妊娠後期の頭痛|3つの原因と治し方。だるさや吐き気も【医師監修】

妊娠後期の頭痛|3つの原因と治し方。だるさや吐き気も【医師監修】

公開日:2020-01-07 | 更新日:2021-11-22

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妊娠後期の頭痛について、お医者さんが解説!

「原因はいったい何?」
「どうして治らないの?」

薬を服用についてや、吐き気やだるさ、めまいを伴い場合の対処法も解説します。

石野 博嗣 先生

監修医

石野医院

副院長
石野 博嗣 先生

経歴

1999年 日本医科大学産婦人科教室入局 日本医科大学付属病院 産婦人科研修医
2001年 国立横須賀病院(現 横須賀市立うわまち病院) 産婦人科
2002年 東京都保健医療公社 東部地域病院 婦人科
2003年 日本医科大学付属病院 女性診療科・産科 助手代理
2004年 日本医科大学付属第二病院 女性診療科・産科 助手
現在 石野医院の副院長

KAJITAKU

妊娠後期の頭痛の「原因」

妊娠後期によくある頭痛の特徴を、原因ごとに解説します。

原因1.緊張型頭痛

先生(男性)
妊娠後期は、体が思うように動かなくなり、同じ体勢でいることが増える人もいます。

また、体を動かさない時はパソコンや、携帯電話を見る時間も増える場合があります。

思うように動けない精神的・身体的ストレス、また、眼精疲労などが重なり、緊張型頭痛を引き起こすことがあります。また、首や肩の凝りからも発症します。

<頭痛の特徴>
頭全体(目の奥から首)が痛い、重い感覚。
寝ても良くならない場合もある。

頭痛の治し方

血流が悪くなっているのが原因なので、体を動かし、温めると良くなります。

原因2.ホルモンバランスの変化

先生(男性)
妊娠中は、通常時とホルモンバランスが違い、自律神経も乱れやすくなっています。
この体の状態により、片頭痛を引き起こすと考えられています。
<頭痛の特徴>
ズキズキとした痛みが続く。
安静にしていれば徐々に良くなり、動くとまた痛む。

頭痛の治し方

鎮痛剤を飲んで、血流をおさめます。冷やしても良くなります。

原因3.鉄欠乏性貧血

先生(男性)
妊娠後期も、赤ちゃんへ栄養分をたくさん送り込むため、貧血になりやすい状態です。

特に鉄が不足している鉄欠乏性貧血が起こり、そうすると脳に運ばれる酸素が不足しやすくなります。脳が酸欠になると、めまいや頭痛を引き起こすことがあります。

<頭痛の特徴>
頭痛以外にも、めまいや立ちくらみ、息切れや耳鳴り、動悸なども起こりやすい。
鉄分を補給すると快方に向かう。

頭痛の治し方

妊娠中の頭痛は、母体と赤ちゃんのためにも治療が必要です。かかりつけの先生を受診しましょう。鉄剤の処方が行われます。また、食事から鉄分を補給するよう努めましょう。

妊娠後期の「要注意頭痛」!

病院

先生(男性)
妊娠により急激に高血圧症の症状が出てしまう場合は、注意が必要です。

激しい痛みの頭痛が何度もある場合は、妊娠中だから仕方ないと諦めず、かかりつけの先生に相談してください。

また、激しい衝撃のあるような頭痛は、くも膜下出血や脳出血が起きている可能性が高くなります。すぐに救急車(119)を手配しましょう。

頭痛の際に、下記のようなことが当てはまる場合は、命の危険もあります。
早く医療機関を受診しましょう。

  • 前兆なく、今までの頭痛とは違う感じで、突然頭痛が起こった
  • 今までの頭痛の中で一番つらい
  • 頭痛とともに、他の症状を伴う(発熱、手足が動かしにくい、言葉が出ない)
  • 痙攣を起こしている
  • 意識がもうろうとしている

頭痛薬は服用してもいい?

薬

妊娠後期、頭痛薬は使ってもいいでしょうか?
ママ
先生(男性)
市販薬(タイレノールなど)・処方薬(カロナールなど)ともに、妊娠中は、医師に確認してから使用する方が良いでしょう。

頭痛薬の中には、羊水が減ったり、胎児の臓器に影響を与え、赤ちゃんに悪影響を与えてしまったりするものもあります。

特に市販の頭痛薬には赤ちゃんの心臓や腎臓といった臓器に悪影響な成分が含まれているものが多くあります。

ケース1.吐き気を伴う

先生(男性)
動くとガンガンとした頭痛、吐き気、心臓の動きと同じリズムでガンガン響く頭痛は片頭痛です。

安静にして、鎮痛剤を飲む他にも、頭を冷やしても良くなります。

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ケース2.だるさを伴う

先生(男性)
貧血症状の場合があります。かかりつけの先生を受診しましょう。

また、倦怠感と頭痛がある場合は他にも、ウイルスに感染した可能性があります。インフルエンザや風邪、手足口病など妊娠をしていると免疫力が低下しているので、ウイルスに感染しやすくなります。熱が上がっていないか、他に症状がないかを確認してかかりつけの先生を受診しましょう。

ケース3.めまいを伴う

先生(男性)
頭痛と共にめまいがある場合は、注意が必要です。

めまいは、ふわふわして立っていられなくなります。
妊娠中は、すぐに体が安静にできる場所を確保して、座る・横になるなど、楽な姿勢をとりましょう。

ストレスや、ホルモンバランスの変化でも起こりますが、頭痛とめまいがひどい場合は、脳卒中、脳出血などの影響である場合もあります。救急受診をしてください。

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