妊娠初期(0〜3週)初期の「肌荒れ・ニキビ」を改善したい!スキンケア方法は?皮膚科に相談すべき?

妊娠初期(0〜3週)初期の「肌荒れ・ニキビ」を改善したい!スキンケア方法は?皮膚科に相談すべき?

公開日:2020-10-02 | 更新日:2021-07-27

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「妊娠してから…肌荒れがひどい!」
「口周りにニキビが…!」

妊娠初期の肌荒れ・ニキビの改善方法をお医者さんに聞きました。
正しいスキンケアの方法を実践しましょう。

経歴

北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長
を経て2024年JUN CLINIC横浜 就任

形成外科、美容皮膚科、皮膚科、外科など様々な分野を担当。
学会、大学病院、研究施設などへのアプローチ発表など、常に手を尽くして研究を行っている。
女性目線で、きめ細やかなケアと笑顔で診療することを心がける。
執筆を通し、様々な経験に基づいた根拠ある情報の提供を行う。

なぜ?妊娠初期の肌荒れの原因

妊娠初期 肌荒れ

妊娠してから、肌荒れがひどくなりました。
ママ(困り顔)
先生(女性)
妊娠によって、肌状態が変わってしまったという人もいます。これはホルモンバランスが影響しています。

妊娠すると女性ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量が増えます。このホルモンは妊娠を継続させるためにとても重要なのですが、一方で皮脂分泌促すという働きもあります。そのため、肌のベタつきや肌荒れ、ニキビの原因となってしまう場合があるのです。

また、皮脂の分泌バランスが変わることで肌が荒れ、乾燥部分ができることもあります。

妊娠初期に起きやすい肌トラブル

  • ベタつき
  • 肌荒れ
  • ニキビ
  • 乾燥

妊娠中の肌荒れ、いつまで続く?

先生(女性)
数ヶ月で肌荒れがなくなる人もいれば、出産後に徐々に戻るという人もいます。

妊娠中はホルモンバランスが不安定な状態です。そのため、妊娠による肌荒れが良くなる時期には個人差があります。

妊娠による肌荒れが起きてしまった場合は、放置せずに何らかのケアをしてあげたほうが早い皮膚の快方が見込めます。

肌荒れ改善のためにできる「基本の3つのこと」

まず、自分の肌にあった洗顔、スキンケアが必要です。

その上で、しっかり眠りましょう。
皮膚の新陳代謝のため、睡眠不足にならないようにしましょう。

また、妊娠によるつわり、味覚の変化などが影響して、水分不足や栄養不足になると皮膚の状態は悪くなります。しっかり水分をとり、食事から必要な栄養を摂るよう心がけましょう。

先生(女性)
具体的にどうケアすればいいのか?
次から解説します。

スキンケアの方法

スキンケア 妊娠初期 肌荒れ

顔の洗いかた

先生(女性)
皮膚は、通常ゴシゴシ洗いを必要としません。
洗顔料をよく泡立てて、泡で包み込むように洗います。

肌荒れやニキビ等があるときも無理にこすったりしないで、洗顔してください。皮脂の分泌が多い場合はサリチル酸配合の洗顔料を使用するのもよい方法です。

保湿ケアのしかた

先生(女性)
化粧水で水分補給を行いましょう。
その後、クリームや乳液で保湿します。

洗顔後は、皮脂が多めならグリコール酸などが配合されている化粧水で油分をコントロールするのもよいでしょう。

ニキビのある部分は、油分が足りているので化粧水をつけるだけにします。

スキンケア以外にもこの3つを意識!

妊娠初期 肌荒れ

1.食事はバランスが大事!

先生(女性)
皮膚を作っているのは、食事です。
食事のバランスが崩れていると脂性肌や乾燥肌になりやすくなります。

ビタミン、ミネラルを含む野菜をたっぷりとりましょう。1日350g以上が目安です。
特に、肌荒れにはビタミンB2がおすすめです。(納豆、卵、アーモンドなど)

また、皮膚をつくるタンパク質を摂取するために、卵や肉類(脂肪分の少ないささみ、鶏胸肉などがおすすめ)や大豆製品(納豆、豆乳など)も必要です。
糖分、塩分の取りすぎは肌荒れにつながります。

2.水分補給をしっかりと!

先生(女性)
たっぷりの水分は、美肌作りにも必要です。

また、妊娠すると血流が増えるので、水分は必要です。体と美肌のために水分補給を行いましょう。

喉が乾く前に少量ずつでも口に含むませて水分を体に吸収させると、無理せず水分補給ができます。

3.ストレス対策

先生(女性)
ストレスは、肌荒れを誘発します。

しかし、妊娠中は、体の変化や心の準備など、多くのストレスが発生しているでしょう。人によっては、家族やパートナー、仕事関係のストレスもあります。

妊娠初期のうちから「自分なりのストレス発散方法」を見つけて、溜め込まないようにしましょう。

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質問1.化粧水はどんなものを選べばいい?

先生(女性)
皮膚にしみない、刺激がないものを選びましょう。

皮脂の分泌が多いときは、アルコール成分の代わりにサリチル酸やグリコール酸が配合されているものを使用するのもおすすめです。

妊娠中は、皮膚が敏感になる人も多いので、強いアルコール配合のものを避けるようにしましょう。

質問2.サプリメントを飲んでもいい?

サプリメントを飲んでもいいでしょうか?
ママ
先生(女性)
妊娠中にサプリメントを飲む場合は、かかりつけの産婦人科に確認をしましょう。体質や体調によっては、避けたほうがいい製品もあります。

こんなときは皮膚科に行こう!

先生(女性)
  • 肌荒れが治らない
  • ニキビが改善しない(増えている)
  • 乾燥の悪化する
  • 痛み・赤みの出ている部分がある
という場合は、皮膚科で治療するのがおすすめです。

皮膚科の受診の際は、事前に産婦人科の先生に相談しましょう。また、皮膚科の初診時には、妊娠していると伝えましょう。

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