妊娠初期にやってはいけない姿勢って?正しい体勢を身につけよう

妊娠初期にやってはいけない姿勢って?正しい体勢を身につけよう

公開日:2022-10-27

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妊娠初期にやってはいけない姿勢って?
どんな姿勢ならいいの?

妊娠初期に「やってはいけない姿勢」について、お医者さんに聞きました。
立っているとき、座っているときの正しい姿勢や、おすすめの寝姿勢についても解説します。

石野 博嗣 先生

監修者

石野医院

副院長
石野 博嗣 先生

経歴

1999年 日本医科大学産婦人科教室入局 日本医科大学付属病院 産婦人科研修医
2001年 国立横須賀病院(現 横須賀市立うわまち病院) 産婦人科
2002年 東京都保健医療公社 東部地域病院 婦人科
2003年 日本医科大学付属病院 女性診療科・産科 助手代理
2004年 日本医科大学付属第二病院 女性診療科・産科 助手
現在 石野医院の副院長

妊娠初期に「やってはいけない姿勢」とは?

先生(男性)
お腹や内臓を圧迫するような姿勢はやめましょう
例えば、お腹をつぶすようにかがむ姿勢や、しゃがむ姿勢、うつぶせは控えるようにしましょう

妊娠すると子宮はぐんぐん大きくなっています。中にいる胎児はまだ小さいのでそこまで影響はありませんが、子宮は上から圧迫されると負担がかかります。また、血流も悪くなるので体や胎児にもよいとは言えません。

ダメではないけど…やめた方がよい姿勢

NG立ち姿勢の例

先生(男性)
そり腰や背中が丸まっている姿勢はお腹を圧迫するためよくありません。

NG座り姿勢の例

先生(男性)
座ったときに前屈みになる姿勢はよくありません。

NG寝姿勢の例

先生(男性)
妊娠初期は座ったまま机などに突っ伏して、長時間寝ることなどは避けましょう。長い時間座ったままの姿勢でいることで体の血流が悪くなり、さらに背中を丸めているので、肩こりや腰痛を引き起こしやすくなってしまいます。

それ以外は、妊娠初期には一般的にどのような姿勢で寝ても問題ありませんが、今後お腹が大きくなることを考えると、うつぶせで眠って子宮をつぶしてしまうような寝姿は避けるようにしていきましょう。例えば、寝るときは仰向けになるように意識するとよいです。仰向け姿勢は膝が少し浮いてしまうため、膝の下にクッションを入れると楽になります。

妊娠初期は「うつぶせ寝」でも問題ない?

妊娠初期は「うつぶせ寝」でも基本的にまだ問題ありません。
個人差はありますが妊娠3ヶ月〜4ヶ月頃からお腹が出てきますので、その時期からは避けたほうがよいでしょう。

こうすればOK「正しい姿勢」を意識しよう!

正しい「立ち姿勢」

先生(男性)
背筋を伸ばして胸を張ります。
頭のてっぺんから引っ張られているような感じで顎を少し引きます。腹筋に力を入れて、お腹を引っ込めるようにしてバランスをとるとよいでしょう。

正しい姿勢にすることで、妊娠による腰痛発症を予防することができます。特に、妊娠後期は、お腹が大きくなって姿勢が悪くなると、腰痛で悩むケースが多くなるので、妊娠初期のうちから姿勢を正しくして予防しておくとよいでしょう。

正しい「座り姿勢」

先生(男性)
椅子の背もたれに寄りかからないで、お腹を引っ込めて背筋を伸ばします。立ち姿勢同様に顎を軽く引いてください。背もたれに背中をつける意識をなくし、自分の力で体を支えるとよいでしょう。

正しい姿勢を身につけておくと、お腹が大きくなったときに前屈みの癖が出なくなり、お腹への負担を避けられます。

おすすめの「寝姿勢」

先生(男性)
仰向けで寝ることを意識しましょう。
ただし、妊娠初期はまだ姿勢の影響は少ないのでつらいときは横向きなどの楽な姿勢で寝ても構いません。
仰向けになったときに、膝の裏にクッションや座布団を挟んで、少し膝を曲げると楽に仰向けになれます。

お腹が大きくなると、うつぶせ寝ができなくなります。まだお腹が少し出てきたくらいの頃は、うっかりやってしまうことがあります。この「うっかり」を避けるために、妊娠をしたらすぐに仰向け寝の癖をつけるようにしましょう。

こんなときには姿勢を見直そう

つわりがある・横になると胃酸が逆流してしまう場合

先生(男性)
妊娠すると「つわり」を起こす人がいます。また、今まで通り横になっていると胃酸が逆流してきて、食道や喉に酸っぱいものが上がってきてしまうことがあります。
このような症状がある人は、布団や厚手の毛布を背中の後ろに丸めた状態で置いて、上半身を高くするとよいでしょう。

上半身を少し高くして眠るようにすると胃酸の逆流を防げます

仰向け寝が苦しい場合

先生(男性)
お腹が大きくなってくると、仰向け寝も苦しくなることがあります。
その場合は、横向きになって、足の間に布団やクッションを挟むと楽に眠れます。

眠りが浅い・何度も目を覚ましてしまう場合

先生(男性)

妊娠中は、ホルモンバランスの変化が激しいので、眠りが浅くなることもあります。また、妊娠中の不安で何度も夜中に目を覚ましてしまう人もいます。

このような場合は、あまり過度に意識せずに楽に眠れる姿勢で眠りましょう。

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