もくじ
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すぐに子どもを怒ってしまう…。
怒らない育児がしたい!
先輩ママ・パパ50人に聞いた「怒らない子育てのコツ」を紹介します。
アフターフォローの仕方や、子育て中のイライラ対策も必読です。
日本精神神経学会認定 精神科専門医
日本医科大学医学部卒
東京大学医学部附属病院小児科及びこころの発達診療部、医療福祉センター倉吉病院精神科等を経て、英国キングスカレッジロンドンの精神医学・心理学・神経科学研究所(IoPPN)にて修士号取得
2018年 虹の森クリニック(児童精神科・精神科)開業
2020年 虹の森センターロンドン開設。日英両国において子どものこころに関する診療および情報発信を行っている。
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つい子どもを怒ってしまうママの声を聞いてみると…。
「子どもにケガをさせたくない」という気持ちからついカッとなってしまうこと、ありますよね。
誰にでも失敗してしまうことはあるのに、それを忘れて怒ってしまうことも。
実は親御さんが「これがあたりまえ」「こうであってほしい」と思っていることは、お子さんにとってはあたりまえではなく、お子さんの現状よりもやや高い目標設定なのかもしれません。
例えば、「学校は遅刻しないでいくべき」「宿題は必ずするべき」「お風呂は毎日入るべき」「子どもは良い成績をとってほしい」などです。
また、子どもはそれぞれのペースで発達していきます。
例えば、上記の掃除機のコンセントの例では、もしかしたら、「コンセントで遊ぶことがどこまで危ないのか」ということがまだきちんと理解できなかったのかもしれません。
「同じ年齢の子は皆理解している」と思われることでも、お子さんにとってはまだ理解できないこともあると考えてみるとよいかもしれませんね。
そして、お子さんに対して、「大人もイライラするけど、こうやってうまく感情をコントロールしているんだ」という見本を示してあげられるでしょう。
ペアレンティングの研究の中で、親が怒れば怒るほど、子どもはますます反抗的になるという研究があります。これは「怒る」だけではなく、「指示を出す」「注意する」などの行動も含んでいます。
怒ることで子どもの良い行動が増えていくなら良いのですが、「人に言うことを聞かせるには怒ればいい」という行動パターンを学んでしまう可能性があります。
もし、お子さんがお友達や誰か他の人に何かしてほしい時、「相手に怒ればいい」という子になってしまったら困りますよね。
たとえ表面的には言うことを聞くようになっても、それはなぜそのような良い行動を取った方が良いのかを学んだのではなく、恐怖感や単純に怒られないためにとった行動にすぎません。
子どもができていないと思う行動の中に、少しでも良い要素がないか探してみて下さい。
多くの場合、ダメな行動をとった時に怒ってしまい、すべき行動をとった時には何も声掛けがないということがよくあります。
自分から良い行動をとっていた時は声をかけられず、良くない行動の時だけ怒られるというのでは、子どもは良い行動をとろうという意欲がわかなくなってしまいます。
例えば、朝、学校の支度をなかなかせずに遊んでしまっている時に、「なんで早く支度しないの!!」と怒るのではなく、朝、すぐに支度に向かえた日にまず十分に褒めておきます。
「毎日学校の支度をすぐにするのは難しかったが、今週は1日だけすぐに支度ができた日があった」という場合は、その日にたくさん褒めておくのです。
このポジティブな働きかけの積み重ねが良い行動を増やすことにつながります。
口頭で怒っていると、子どももだんだん口答えするようになり、エンドレスな戦いになってしまうことがあります。そこで、言葉ではなく、目に見える絵や文字、音など他のもので、本人に伝える方法があります。
例えば、コンセントには「触ってはだめ」というわかりやすい絵を貼っておく、朝支度が進まないのであれば、ごはんの時間や支度を開始するべき時間にアラームや音楽をセットしておく、というのも手ですね。
なかなかそれでも進まないようでしたら、「~~したら~~できる」というルールを設定してみても良いでしょう。
大人もイライラすることがあると伝えることは自然なことです。もしイライラしてしまったら、何かで気をそらしてみましょう。
子どもからいったん離れて家事に集中するのもよし、少しテレビを見る、スマホで何かチェックするでもよし、少し呼吸を置いてみましょう。
もし、なかなかお子さんから離れられないようでしたら、その日はいったんイライラしてしまうような課題は棚上げしておくのも手です。
例えば、うまくお子さんのトイレトレーニングができなくてイライラしてしまうようであれば、ひとまず今日のトイレトレーニングはいったん中断し、「また明日にしよう」と考えられたらいいですね。
「すぐ感情的に怒ってしまう…。」
そんなママのために「感情的に怒らないために心がけていること」を聞いてみました。
子どもから離れることで気持ちを整理することができます。
過度に期待してしまうとイライラしてしまいます。
“できなくて当たり前”ということを忘れないようにしましょう。
「子どもを怒ってしまった…。」
「どうフォローしたらいいの?」
そんなお悩みを持つママに、先輩ママ・パパの「アフターフォローの仕方」を紹介します。
まずは感情的に怒ってしまったことを素直に謝ることが大切です。
言葉にして伝えることで、子どもも「愛されているんだな」と感じることができます。
子育て中、すぐにイライラしないために「工夫していること」を聞いてみました。
自分の予定通りに物事がすすまないとイライラしてしまいます。
時間がかかることを想定して、予定を詰め込まないようにしましょう。
手を抜けるところは抜いて心にも余裕を持つようにできるといいですね。
短時間でもかまいません。自分の好きなことをする時間をつくりましょう。
子どもを預けるのが難しい方は、子どもが寝た後や朝の時間にリフレッシュタイムを設けるのがおすすめです。
仲直りの後は、切り替えて楽しく遊んで過ごしましょう!
叱る場合と怒らない場合をきちんと使い分けて、子どもと向き合っていけたらいいですね。
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