もくじ
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4歳になったけど
「落ち着きがない」「言葉が遅い気がする…」
お医者さんに、4歳児の発達障害チェックリストをつくってもらいました。
「療育」についても解説します。気になる事がある場合は、かかりつけの小児科の医師や専門家に相談しましょう。
公益社団法人 日本小児科学会 小児科専門医
2002年 慶應義塾大学医学部を卒業
2002年 慶應義塾大学病院 にて小児科研修
2004年 立川共済病院勤務
2005年 平塚共済病院小児科医長として勤務
2010年 北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室勤務
2012年 横浜市内のクリニックの副院長として勤務
2017年 「なごみクリニック」の院長として勤務
2020年 「高座渋谷つばさクリニック」院長就任
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など
専門家が実際に子どもの行動やパターンを分析してくれるので、一般的に向けて書かれている書籍やネットの文章よりも、ご自身の子どもに合わせた話を聞くことができます。
心配がある場合は一度、相談してみましょう。
大人でも、“話好き”と“口下手”があるように、言葉の意味がわかっていても発しないという子どももいます。
また、親御さんが焦ってしまうと子どもにも伝わります。
「言葉を出してほしい」と思っても、問い詰めたり、責める口調になっていたりしないか注意してください。
やって欲しいことを「やって」と言えたり、嫌なことを「いや」と声に出せたりすると、生活していく上で楽になります。
ただし、4歳くらいの子どもの場合は、まだ個人差が大きい部分もあります。
一つのことを教えたら、できるようになるまでは数ヶ月は見守りましょう。
子どもは、身近な人をみて成長します。
たくさん話すお友達や先生との関わったり、親御さんがたくさん話しかけたりして、返事を聞けるまでゆっくり笑顔で待つようにしましょう。
子ども自身の性格や生活環境など、複数の要因が考えられます。
4歳ごろになると、「オムツをつけている」という意識ははっきりあります。おむつがやめられない場合は、トイレで「お尻の下に何もない空間が怖い」「おむつがないと、違和感があって排尿できない」という状態になっている可能性があります。
この場合、何らかのきっかけがあれば外せるようになるでしょう。(例えば、幼稚園のトイレや他のお友達の排尿を見て、自分もやろうと思うなど)
ただし
など、「親御さんの話を全く聞かない・伝わらない状態」が数ヶ月続く、他の行動にも疑問点があるという場合は、一度、医師に相談してみましょう。
4歳ともなれば幼稚園や保育園などでお友達の排便やトイレの話など、聞いています。また、テレビや絵本などでもトイレのシーンなどをみているはずです。
子どもは大人が、気がつかないときに学習しています。自分で興味が出れば、トイレで排尿し始めるでしょう。
まずは、便器に座っておしっこ出す練習をしましょう。
うんちもおしっこも一度に無理してやろうと強制すると、子どもによってはプレッシャーで便秘や夜間のおもらしの原因になってしまうこともあります。トイレに行く雰囲気を楽しくしてみましょう。
4歳頃から特徴があらわれる発達障害は主に、
の3つが考えられます。
4歳ごろになって気がつく場合
などの特徴があります。
療育では、「対応できることを少しずつ増やす」、「多くの人と関わりが持てるようにする」といった個人に合わせたプログラムを組みます。
4歳ごろになってわかる場合は
などの特徴があります。
知的レベルは年齢相当です。
療育では、言葉の遅れや対人関係を作るサポートを行い、生活環境を整えます。
といった特徴があります。
療育では、「課題に取り組む集中力をつける」、「不要な刺激に気を取られないようにする」など、個人に合わせたプログラムを作ります。
多くの発達障害がありますが、その中でもさらに個人差があります。
親御さんは、子どもの良き理解者となり、大人になった時に自分の性格や障害を受け入れて社会で生活できるように導きましょう。
またこれは、親御さんだけが背負うものではありません。
医師や療育の担当者と一緒に、子どもと学んでいきましょう。
療育を受けないと、なぜ自分が受け入れられないのか、自分だけが理解できないことで子どもが悩んでしまう事態が起きる可能性もあります。また、年齢を重ねて、子ども本人が発達障害を理解する、受け入れるためにも療育は必要です。
子どもひとりひとりの特性に応じて訓練プログラムを組み、「できることを増やす」「長所を伸ばす」ことをサポートします。
例えば、療育プログラムに慣らすために1週間のスケジュールを決め、幼稚園に行く日、療育に行く日の違いなどを覚えてもらい、受け入れられるようにします。徐々に違う場所、違う人に慣らし、他の場所に行った際にも応用できる様に、できることを増やしていきます。
1日の行動スケジュールを出して「どんなことで行き詰まっているのか」、「何が問題になりやすいか」の事例があれば、その話も相談しましょう。
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