子どもが咳き込んで吐くときの対処法|慌てず、水分補給【医師監修】
公開日:2020-12-07
| 更新日:2023-05-23
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咳が苦しそう…。
夜寝ているときに、咳き込んで吐く…。
そんなとき、「これ以上吐かないようにするために、どんな対策ができる?」「吐いてしまったときの対処は?」とお医者さんに聞いてみました。
子どもが咳き込んで吐いてしまう理由
子どもは、胃の入り口の部分が未完成で弱いため、胃の中身が簡単に出てしまいます。
咳で苦しそう…「対処法」は?
吐いたときは、ママ・パパは
「まず慌てない」
「子どもの不安を掻き立てない」
「叱らない」
ように注意して、優しく見守ってください。
咳が止まらなくなったら、まず保護者の方は慌てないようにしてください。パパやママが、焦ると、子どもは敏感に察知して、緊張して余計に咳が出てしまう場合があります。
対処① 笑顔で安心感を与える
咳が出てきた場合は、子どもに笑顔を向けて安心させてあげましょう。
抱きしめて背中をさすってもよいでしょう。精神的に落ち着けば、徐々に咳は止まることが多いです。
対処② 水分を少量摂取させる
咳の原因が乾燥の場合は、水分をとらせましょう。
子どもがむせないように、ぬるま湯・お水・お茶を数滴だけ口に含ませてあげます。
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対処③ 必要に応じて、場所を移動する
一度、咳をして吐いた経験があると、嫌な記憶として覚えてしまい、同じような状況になると感覚が蘇り、再び吐いてしまう子どもがいます。
そのため、吐いた時の環境が似ている場所にいる時は、その場所から連れ出してあげましょう。また、興味をそらすおもちゃなどを使って、咳から意識をそらしましょう。
それでも吐きそうな場合は、トイレや洗面所など、楽に吐ける場所に移動してもよいでしょう。
感染症が原因でなければ、嘔吐は何度も繰り返しません。
一度吐けば楽になり、元気になる子どももいます。
吐いてしまった後の「対処法」は?
吐いても気持ち悪そうにしている場合は、衣類を緩め、楽な姿勢で壁などにもたれ掛からせます。
お部屋の風通しをよくして、新鮮な空気を吸わせましょう。
子どもの脱水症状のチェックポイント
水分補給をしていない期間があった後の嘔吐は、脱水の原因となります。
- 肌がカサカサしている
- 口周りが乾燥してしぼんでいる
- おしっこの尿が減っている(トイレにしばらくいっていない)
- 泣いても涙が出ない
- 呼吸が荒い
- ウトウトしている
- 皮膚が冷たい
- 顔色が悪い
以上のような症状は、脱水のサインです。水分補給を行いましょう。
※自力で、水分を取れない場合は病院受診して点滴などが必要です。
食事はどんなものがいい?

嘔吐の後、食べたがらない時は、無理して食事を与えなくても大丈夫です。
胃腸が弱っているときに無理に食べさせれば、また吐くこともあります。
ただし、水分補給は、少しずつでいいので行いましょう。(飲まなければ、スプーンに水分をのせ、口に含ませるだけでも構いません。)
また、このときは栄養成分などはあまり考えずに、欲しがるものがあれば与えてください。(ゼリー、果物、お菓子など)
こんな食事は避けて!
できれば、冷たいものは避けましょう。
余計に咳が出て、吐き気が出ることがあります。
病院を受診する目安

- 嘔吐が一度ではなく、何度も続いた
- 何度も吐き、胃の内容物はないのに胃液のようなものを吐く
- 咳が1週間以上続いている
- 咳が、どんどんひどくなっている
- 元気がない
- ぐったりしている
咳の悪化は、肺炎などや感染症を引き起こしている可能性があります。医師の診察を受けましょう。
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よくある質問「咳で吐きましたが、元気そうな場合は?」
咳き込んで吐きましたが、なんだか元気そうです…。

咳の刺激で嘔吐しただけだと考えられます。
1日は自宅で様子を見ましょう。
よくある質問「病気じゃないか、心配…」
咳き込んで吐くことが続きます。病気じゃないか心配です。

吐きグセがついてしまうことがあります。
熱もなく、他に症状がなければ、病気ではない可能性があります。
風邪などの後であれば、喉の炎症や違和感がなくなれば徐々に元気になります。
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