妊娠2ヶ月が気をつける5つのこと【医師監修】

妊娠2ヶ月が気をつける5つのこと【医師監修】

公開日:2022-02-25 | 更新日:2022-02-28

本サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。コンテンツ内で紹介した商品が購入されると売上の一部が還元されることがありますが、コンテンツは自主的な意思で作成しています。

妊娠2ヶ月は不安定と聞いて心配…
食事は何に気をつけたらいい?運動は控えるべき?

妊娠2ヶ月頃に「気をつけること」をお医者さんに聞きました。
この時期によくみられる症状や、食事や運動、生活上の注意点について解説します。

石野 博嗣 先生

監修者

石野医院

副院長
石野 博嗣 先生

経歴

1999年 日本医科大学産婦人科教室入局 日本医科大学付属病院 産婦人科研修医
2001年 国立横須賀病院(現 横須賀市立うわまち病院) 産婦人科
2002年 東京都保健医療公社 東部地域病院 婦人科
2003年 日本医科大学付属病院 女性診療科・産科 助手代理
2004年 日本医科大学付属第二病院 女性診療科・産科 助手
現在 石野医院の副院長

KAJITAKU

妊娠2ヶ月はどのような状態?

先生(男性)
妊娠2ヶ月頃は「妊娠初期」と呼ばれる不安定な時期(4~7週)です。妊娠したことでホルモン分泌の変化が起こり、体調が変化しやすい時期です。
つわりがはじまり、基礎体温が上昇、風邪のような体のだるさが続くように感じるなどの症状がみられます。

この頃は、基礎体温が上昇した状態であれば妊娠が順調に継続されていると考えられます。

妊娠が判明したら「やめること」一覧

先生(男性)

妊娠が判明したら…

  • お酒を飲む
  • 喫煙をする
  • 生ものをたべる
  • 激しい運動をする
  • 重い荷物を持つ、お腹を圧迫する

はやめましょう。

お酒を飲む

アルコールは胎児の成長を阻害するなど、悪影響を及ぼすリスクが高いです。アルコールにより低体重・低身長や神経疾患、発達障害へ影響があると考えられています。

喫煙をする

胎児へ酸素が届きにくくなります。喫煙は早産・流産の原因となり、低体重のリスクが高くなります。受動喫煙も避けましょう。

生ものをたべる

刺身、生ハム、生牡蠣などは避けましょう。妊娠すると免疫が低下して、細菌などに感染しやすくなります生物は殺菌されていないことが多いので感染リスクが高いです。

激しい運動をする

過度の疲労や腹部への負担につながるので、運動は軽いものだけにしましょう。散歩ヨガ、水泳などがよいでしょう。

重いものを持つ、お腹を圧迫する

腹部の圧迫につながるため、重いものを持つ・お腹を圧迫するような動作はやめましょう。妊娠初期のお腹は目立ちませんが、子宮はものすごいスピードで大きくなっています。

先生教えて!「流産しやすい行動」について

喫煙・受動喫煙は、胎児への栄養・酸素を阻害して流産リスクを高めます。

また、過度の疲労やストレスを溜める行動は、体に負担がかかり流産のリスクが高まります。
仕事量を調節して、充分な睡眠時間や体を休める時間を作ることが必要です。

これらの行動から体に負担がかかることで免疫が低下すると、感染症にかかるリスクも上がります。
直接的ではないにしろ、感染症で体力が奪われると流産リスクが上がることもあります。

妊娠2ヶ月ごろに「気をつけること」一覧

先生(男性)

妊娠2ヶ月頃は、

  • 「食事」は生ものを控える
  • 「姿勢」は背筋を伸ばすことを意識する
  • 「仕事」は適度に休憩を挟む
  • 「運動」はなるべく控える
  • 「生活」は体に負担がかからないようにする

といったことに気をつけましょう。

①食事で気をつけること

以下は、妊婦がさけるべき食材避ける量の目安です。

避けるべき食材 避ける量の目安
  • 水銀を多く含む魚
  • キンメダイ
  • メカジキ
  • メバチマグロ
  • 切り身半分から一切れ程度/週まで
  • 1切れ80g/週まで
  • 1切れ80g/週まで
  • 1切れ80g/週まで
生卵 加熱して食べる。半ナマ、半熟も避ける
魚介の寿司 生魚の寿司は避ける

ビタミンAを含む食材

  • レバー
  • うなぎ等

2,700㎍RAE/日まで

  • 1本程度/週まで
  • 1食程度/週まで
  • コーヒー
  • 紅茶
  • お茶
  • エナジードリンク
  • ハイカカオのチョコレート等
  • 1~2杯程度/日まで
  • 1~2杯程度/日まで
  • 1~2杯程度/日まで
  • 商品により様々。避けるかノンカフェインが◎
  • 商品により様々。避けるかノンカフェインが◎

参考:子育てライフ

水銀を多く含む魚

通常、少量の水銀は摂取しても体外に排出されますが、妊娠中は胎児に水銀が送られるため、発達への影響が懸念されます。妊娠中はなるべく避けたほうがよいでしょう。

生卵

卵にはサルモネラ菌がついていることがあり、摂取すると強い腹痛や下痢などの食中毒の原因になります。特に妊娠中は免疫が低いので、感染率が上がる生での摂取は避けて、しっかり加熱したものを食べてください。

生魚の寿司

水銀を取り込んでしまうという理由とともに、生魚は細菌やウイルスで食中毒を起こすことがあります。妊娠中は免疫が低いので、生魚は避けた方がよいでしょう。

ビタミンA

ビタミンAは、過剰摂取によって胎児の形成異常を引き起こすことがあります。妊娠中は、レバーアナゴ、うなぎなどのビタミンAが多いものは少なめに摂取し、ビタミン剤やサプリメントなどで過剰摂取にならないようにも注意してください。

また、βカロテンの状態で摂取すれば必要量のみビタミンAへ変換されるので、βカロテン(人参、ほうれん草、モロヘイヤなど)で摂取しましょう。

カフェイン

妊娠中はカフェインが身体から排出されづらくなり、大量に摂ると赤ちゃんの発育が遅くなったり、低体重、早産、死産になったりする可能性が高まるといわれています。

ヨウ素を多く含む昆布などの海藻類

海藻類(特に昆布)に多く含まれているヨウ素を取りすぎると、胎児に甲状腺の機能低下が起こるリスクが高まると言われています。

ヒ素を含む「ひじき」

ひじきはヒ素を多く含んでいることがあります。健康な成人(体重50kg)の人でも、毎日乾燥ひじき4.7g(一週間当たり33g)以上続けて食べることは発がん性リスクが高まると言われています。過剰に食べるのではなく、1日小鉢1皿くらいの量であれば問題ありません。

②姿勢で気をつけること

今後お腹が大きくなってくると立ち姿勢が歪んでしまい、腰痛を起こす人が多くなります。腰痛予防のために、背筋を伸ばすことを習慣づけておきましょう。

よい立ち姿勢の例

まっすぐ前を見て肩の力をぬきましょう。腰は反らさず、頭の上から引っ張られているようなイメージです。

悪い立ち姿勢の例

肩がすぼまっており、背中が曲がっている状態。または腰を反らせて顎があがっている姿勢だとよくありません。悪い立ち姿勢を続けることで腰痛になってしまう恐れがあります。

よい寝姿勢の例

寝るときは仰向けになりましょう。
仰向け姿勢は、膝を少し浮かせる、膝の下にクッションなどを入れると楽になります。
妊娠初期では自分にとって寝やすい姿勢で体を休めることが大切です。

悪い寝姿勢の例

お腹の中で胎児が育っているので、圧迫を避けるためにうつぶせ寝は出来るだけ避けてください。しかし、妊娠初期では胎児への影響も大きくありませんので、そこまで気にする必要はありません。うつぶせ寝を避けるように練習するようにしましょう。

③仕事で気をつけること

「立ち仕事」は1時間程度で休憩を取るようにしましょう。2~3時間立ちっぱなしだと足腰に負担が出てきます。デスクワークなど「座り仕事」はむくみの原因になるため1時間おきに休息を取り、少し体を伸ばし歩くようにしましょう、

仕事中に「具合が悪いかも…」と思ったら

しばらく休憩しても体調が戻らなければ早退して、かかりつけ医を受診しましょう。

④運動で気をつけること

ウォーキングや水泳、ヨガなど、無理をしなければ問題ありません。
正常な妊娠経過かつ健康体であれば、週に2〜3回、1回あたり60分以内の運動であれば問題ないといえるでしょう。
ただし、激しい運動やジャンプの多い競技などは避けてください。

この時期の「NG運動例」「OK運動例」です。

NG運動例 OK運動例
息切れを伴うランニング 軽いウォーキング
バスケットボールやバレーボール 軽いヨガ
激しいダンス 水泳(ゆっくり)
サッカー ストレッチ

⑤生活で気をつけること

長時間立ち続ける家事は控え、重いものは持たないようにしてください。
また生活では疲労をためない、ストレスを溜めない、休息は適度に取る、睡眠をしっかりとるようにしましょう。

妊娠中の性行為って…してもいいの?

特に体調がよければ性行為を行っても問題ありません。
一般的には、妊娠の経過が順調であれば、性行為は問題ありません。性行為が早産などに影響があるという報告もあれば、関連がないとの報告もあります。主治医に相談すると安心です。

ただし、妊娠中の性行為は、感染症にかかると胎児に危険が及ぶため、避妊具を使用してください。
妊娠前に比べ妊娠中は免疫力が下がっているため、子宮内に細菌が入ることで、早産になるリスクがあります。
また、性行為により分泌される「オキシトシン」というホルモンが、子宮収縮を促し、流産や早産のリスクとなる場合があります。

また、出産が近くなってきた妊娠後期は、精液が子宮の収縮を促すので性行為は控えましょう。

こんなときは「迷わず産婦人科に電話して!」

痛みや出血がある場合や、つわりが辛いなどの体の不調もまずはかかりつけ医に相談をしましょう。
妊娠によって、体にはあらゆる変化が起きています。思いもよらない症状が出ることもあります。妊娠が体に影響しているのか、別のものなのか判断するために診察が必要です。

産婦人科を探す

\今知りたいこと、一気読み!/
#初めての妊娠

mamaru

お腹が大きくなる前に始めよう!

ナチュラルマーククリーム

一度できたらまず消えない「妊娠線」。
予防のためには、妊娠初期からケアを始めることが大切です。

先輩ママに人気の「ナチュラルマーククリーム(ママ&キッズ)」は、公式通販限定でお得なセットもあります♪

\お得な限定セットはここだけ/
公式通販をみる

※記事の内容は公開日時点の情報です。公開後の状況により、内容に変更が生じる場合があります。

\「妊娠初期」カテゴリの特集記事/

妊娠に気付いたキッカケ

イルカさんの妊娠初期日記

フーアンさんの初産日記

ゆかママさんの初産日記

\フォロワーになってください!/

 

ツイッター・X画像

 

 

kosodate LIFEで人気の記事や育児マンガを配信中!

一緒に、妊娠・子育てライフを楽しみましょう♪