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体重100キロで妊娠したけど、無事に出産できる?
赤ちゃんに影響はない?病院に受け入れてもらえる?
肥満での妊娠について、お医者さんに聞きました。リスクや気を付けることなども教えてもらいました。
2013年 東京大学医学部医学科卒業
2013年 川崎市立川崎病院勤務
2015年 神戸市立医療センター中央市民病院産婦人科
現在は、日本産婦人科学会認定の産婦人科専門医として活躍中。
情報があふれ、正しい情報の選択がますます困難になっている昨今、何を信じればいいか不安でたまらない人の助けに少しでもなるよう、情報発信しています。
体重100キロを超えている方は、妊娠中に早産や妊娠糖尿病、妊娠高血圧などの合併症を引き起こすリスクが高まります。
ですが、厳重に管理をおこなうことで無事に出産することは可能です。
妊娠出産は体重100キロを超えていても可能ではありますが、大変な合併症が起こりやすいので注意が必要です。
標準体重の方よりも、特に以下の3つのリスクが上がります。
そのため、体重が100キロを超えている方は妊娠初期からずっと、分娩時まで継続した管理が必要です。
通常よりも健診の回数が増えたり、途中で入院になることがある、自分の産みたい施設で産めないなど、自分の思う理想のお産ができずに苦しむこともあるかもしれません。
家族の未来のためにも定期的な検査、リスクが生じた際にも対応できる病院で出産することが重要です。
肥満での妊娠の場合、赤ちゃんが形態異常を持って産まれてくる可能性が通常よりも高くなります。
また流産・早産などのリスクも高まったり、難産になることもあるので注意しましょう。
肥満での妊娠の場合は、赤ちゃんの脳・心臓・顔・手足などほぼすべての部位において、奇形が生じるリスクが約1.3倍~1.8倍に上がると言われています。
妊娠中期には赤ちゃんの形態異常がないかを探すための精密検査をしますが、肥満の方は超音波で見づらい傾向にあります。そのため、超音波を専門とする医師や技師に診てもらうことがおすすめです。
また、肥満により流産、早産、子宮内で胎児が死亡してしまうリスクも高まります。流産と子宮内胎児死亡リスクはそれぞれ約1.2倍~1.8倍に上がると言われています。
そうならないように妊娠前からしっかり体重管理をするように心がけましょう。
肥満での妊娠は、2つの理由から難産になる可能性があります。
なかなか生まれにくいことから、帝王切開になるリスクも高まります。
肥満の妊婦から生まれてくる赤ちゃんは、巨大児になる傾向があります。
4,000g以上の巨大児の場合はもちろん、3,500g以上の場合でも骨盤を通りにくいことがあり、また産道にも脂肪がつくことで赤ちゃんが降りてきにくいことからも、難産になる傾向があります。
さらに巨大児の場合、赤ちゃんの肩が引っかかって出てこなくなる肩甲難産になる可能性もあります。
健康な状態で出産するために、可能な限り体重を減らすのがおすすめです。
また妊娠中の体重増加は5キロまでに抑えるよう心がけましょう。
まず、本来は妊娠前にも可能な限り体重を減らしておくことを意識しましょう。
妊娠前に体重が10%減ると妊娠高血圧腎症や妊娠糖尿病、早産や胎児死亡のリスクが減るといわれています。妊娠前から体重を減らす、コントロールする意識を持つことが重要ですよ。
具体的な目安があるわけではないので、妊活に取り組みながらダイエットをおこなうこともおすすめです。妊活によい生活はダイエットにも有効ですので、妊娠に向けて生活習慣を整えることで自然とダイエットにも取り組むことができます。
胎児に負担がかかるため、以下に気を付けましょう。
うつぶせ寝は、母体の重みで胎児に負担がかかるので避けましょう。
また、仰向けの姿勢も仰臥位低血圧症候群を引き起こすリスクがあるので、妊娠中期以降は避けてください。
立っている時間が長い仕事は、程よく休憩をとりながら、疲労を感じない程度にしましょう。
体重が増えすぎないようにダイエットに励むのもおすすめですが、
ことに気を付けるようにしましょう。
妊娠中はなるべく激しい運動は避け、ウォーキング、エアロビクス、水泳などをおこないましょう。
適度な運動は体力の向上、体重増加の抑制、妊娠糖尿病のリスクを下げる、腰痛予防など、さまざまな嬉しい効果が期待できます。
食事制限しすぎて必要な栄養が摂れないのも良くありません。必要な栄養素はしっかり摂れるように食事をコントロールするのが望ましいです。
肥満妊婦は出産リスクが高いため、病院側に管理・緊急時の対応が難しいと判断された場合、受け入れを拒否されてしまうことがあります。
特に小さな病院やクリニックでは受け入れが難しいことも多いので、事前に相談してみましょう。
肥満の妊婦さんは、前述の通り妊娠高血圧症候群のリスクが高いです。
妊娠高血圧症候群はただ高血圧になるだけでなく、腎臓や脳に異常が出ることもあるので注意が必要です。
また、早産になる可能性も高く、時期によっては帝王切開が必要になることもあります。
そのため、病院側に管理・緊急時の対応が難しいと判断された場合、受け入れを拒否されてしまうことがあります。
小さな病院やクリニックでは受け入れが難しいことも多いですが、施設によっては受け入れができることもありますので、まずは希望の施設に相談してみるのがよいでしょう。
栄養指導やマタニティクラスなどを積極的に受けましょう。
万が一のリスクについて、問題が起こった際はどのような処置をしてもらえるのか相談しておくのも大切ですよ。
妊娠経過や出産など、不安に感じていることをメモにして聞くのもおすすめです。
▼参考
BMIが25以上の妊婦さん向けコラム ~はなちゃんの妊娠・産後は絶好の減量チャンス物語~ | 国立成育医療研究センター
ハイリスクな妊娠は専門医によるケアが必要です:妊娠糖尿病と肥満
適正な体重増加量について|妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針
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