「イヤイヤ期に突入して、何も言うことを聞いてくれない」
「ついイライラして怒鳴っちゃう。どうすれば?」
子どものイヤイヤ期に悩んでいるママ・パパは必読!ごはんを食べないとき、夜泣きがひどいときのシーン別対応方法や、イヤイヤ期の子どもとの接し方や、ママ・パパのストレス対策を紹介します。
イヤイヤ期で…思わずイライラ!
外出先で大きな声でイヤイヤされると、どうにか静まって欲しくてイライラしてしまいます。
(4歳の男の子のママ)
思わずイラッとしたのは、やはり時間がないときです。買い物に行っても、カートに乗りたくないから始まり…走りたい、抱っこもイヤ、、買い物1つするのに何倍もの時間がかかっていました。
(1歳と5歳の女の子のママ)
何に対してイヤなのか分からないときや、何にでもイヤと言い出したときは困りました…。
(3歳の男の子のママ)
イヤイヤ期は…子どもに何が起こっている?
イヤイヤ期は、脳科学的には「成長過程における必然的な行動」と捉えられています。
イヤイヤ期の自己主張は、自我が発達している証拠です。
イヤイヤ期の乗り越え方
イヤイヤ期は、子どもの主張に心と耳を傾け、子どもが「何をしたいのか」、「何を伝えたいのか」を理解してあげましょう。
それでも「なんでうまくいかないんだろう」と悩むこともあると思います。辛いときは一人で抱え込まず、に周りの人々や専門機関に相談してみてくださいね。
【体験談】先輩ママはこうやった!
まず、言っていることに寄り添い「こうしたいのね」と肯定します。
子どもがわかる言葉で会話し、そう、ちがう、と答えられる質問をして「子どもがなぜこうしたいのか」私が理解しようとします。
ダメなことをしたときは、なぜダメなのか、分かりやすい言葉で教えています。話してもダメな時は一人で遊ばせてみて、落ち着いてから話しかけます。
それがだんだん当たり前になると、話し合うことも慣れるようになりました。
(2歳と小学4年生の男の子、小学2年の女の子のママ)
何がイヤなのかを想像して子供の立場になって考えてみました。それを全て言葉にして、これが嫌だったんだー!なるほどね!と理解しているように伝えました。
(3歳の男の子のママ)
無心になって、これも成長!と自分に言い聞かせていました。また、その姿を記録して、見返した時にこんなときもあったなぁと笑えるようにしました!笑いに変えるのが一番です!
【イヤイヤ行動別】ママ・パパの対応方法
イヤイヤ期のよくある行動パターン別に、どういった対応をとったらいいのか、解説していただきました。
ご飯を食べない
ご飯を食べるのを嫌がります。無理にでも食べさせたほうがいいのでしょうか。
ごはんを食べるのを嫌がり、通常の食事にかかる時間を大きく超える場合には、「食べないなら片付けしてもいいかな?」と声を掛け、何も反応が返ってこなければ実際に食事を下げてみます。
その後「やっぱり食べたい」と言ったら「さっき聞いたよね」とお話しします。食事は決められた時間に食べるという基本的なルールを伝えましょう。
NG例
無理矢理食べさせるのはやめましょう。
食べるのが嫌いになってしまう可能性があります。
物を投げる
物を投げたり、癇癪をおこしたりします。どう対処すればいいのでしょうか?
癇癪を起こす背景には何らかのメッセージがあると考えられています。癇癪を起こすと、家族は「やめなさい」と叱りがちですが、じっとこらえ、抱きしめて子どもの思いを受け止め、言葉にして伝えてあげましょう。
すると子どもは自分の思いを言葉で表現することを学び、成長につながります。
まずは「そうか、嫌なのか~」となだめました。そして、しばらく泣いているうちに「やっぱりやる」ということもあったので、静かに見守りました。
(5歳の女の子のママ)
NG例
「泣いたらお菓子をあげる」「おもちゃを買い与える」といった対応はやめましょう。
「泣けばお菓子がもらえるんだ」などといった間違った認識につながり、癇癪をエスカレートさせてしまう原因になります。
わがままをいう
「お風呂に入らない」「服を着ない」「車に乗らない」と、とにかくワガママを言います!
ママ・パパは命令形ではなく、「楽しいことをしよう」と提案型で話しましょう。どうしても嫌がるときは時間をおきましょう。
お風呂を嫌がるときには、お風呂に入った後に楽しい遊びをしようと提案する、おもちゃに夢中なときは、そのおもちゃを持ってお風呂に入ろうと提案する等がおすすめです。
また何をするにも嫌がるときには、少し時間を置いてクールダウンさせる方法も有効です。
こちらが上手に誘導できれば、すぐに落ち着いてくれることが多いです。
(2歳の女の子のママ)
NG例
物を投げる同様、「泣いたらお菓子をあげる」「おもちゃを買い与える」といった対応はやめましょう。「泣けばお菓子がもらえるんだ」などといった間違った認識につながることもあります。
もちろん、子どもに激しく怒鳴ったり、すぐに叱るのも、避けましょう。
夜泣きがひどい
おさまったと思った夜泣きが再発!なかなか泣き止みません。どうしたらいいのでしょうか…?
夜泣きの際は一度起こして、抱っこをしながら子どもの気持ちが落ち着くまで様子をみましょう。
ぎゅっとしてあげると、不安な気持ちが解消され、夜泣きも減ると考えられています。
NG例
「ずっとあやし続ける」のと、「添い乳」は注意が必要です。
ずっとあやし続けて親が疲れてしまうと、それを子どもが感じとり情緒不安定になり、さらなる夜泣きへとつながるケースがあります。
添い乳を多用すると、この方法以外では眠れなくなる恐れがあるので注意が必要です。
自傷行為
子どもが自傷行為をします。なぜこんなことをするのかわかりません…。どう対応したらいいのでしょう?
自傷行為をする原因は、自分の気持ちを明確に伝えられない苛立ちからではないかと考えられています。
また、家族に構ってもらいたい気持ちの表れではないかという考えもあります。
対応策として、子どもが伝えたい思いを代弁してあげる、自傷行為をしたら抱きしめてあげる等して気持ちを落ち着かせることが挙げられます。
自傷行為をしても、思うようにはならないことを伝える必要もあるので、過剰に反応せず、様子を見ながら「痛いことはしないでね」と伝える方法もあります。
NG例
頭ごなしに叱るのはやめましょう。行為がエスカレートしてしまうこともあります。
ママ・パパの“イライラ”対策9選
2歳ごろのイヤイヤ期の対応について調べていると、ある事実が浮かび上がりました。それは、ママ・パパ自身のストレス。
50人のママ・パパに「イヤイヤ期の子どもに、イライラしたことはありますか?」と聞いたところ、100%の先輩ママ・パパが
イライラしたことがある!
と回答しました。
なかには、「怒鳴りたくないけど、つい怒鳴ってしまう」「子どもを無視して後から自己嫌悪に…」というママ・パパもいます。そこで、先輩ママ・パパのあの手この手のイライラ対策を聞いてみました。「その手があったか!」というアイデアもあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
余裕を持ったスケジュールを立てる
急いでいるときは、焦っているときは気持ちに余裕がなくなるので、早めの時間に家を出るようにしました。子どもがイヤイヤしている姿を見ても、イライラを通り越して「可愛いもんだ」と思うようになりました。
(2歳と7歳の女の子のママ)
一つ目の対策は、「時間に余裕を持つこと」こと。時間に余裕があれば、「心」にも余裕が生まれます。
ママ・パパがゆっくり喋る
子どもに対してゆっくり喋る、というのは有効だと思いました。イライラしたときこそゆっくり喋ると、イライラがおさまることがあります。
(11歳の女の子のママ)
子どもの“怒り”のペースに巻き込まれないように、ペースを保つ手法です。
「イヤイヤの今がチャンス」と切り替える
グズッたら、「子どもの気持ちが聞けるチャンス」と捉えるという素適なアイデアをご紹介します。
イヤイヤ期は子と親の成長期。まだ親なって数年、誰でも未熟です。
でもきちんと子どもの話を聞けば大丈夫、「グズッた時がチャンス」。子どもの話をしっかり聞いてあげてください。
(小学5年生の女の子のママ)
成長の過程として記録する
イヤイヤ期も成長過程なので、成長したなーと感じて写真や動画に撮っておくのも、後で見返すと楽しいです。大きくなったら恥ずかしそうに見てますよ。
(2歳と小学2年生の女の子のママ)
イヤイヤ期中でも、ときにはクスッと笑える行動やかわいい仕草もあります。(笑うと怒られますが。)その瞬間は余裕がないかもしれませんが、子どものかわいいポイントを見つけて乗り切りましょう。
(5歳の女の子のママ)
「言うことを聞かなくてイライラする」という視点から「成長したんだな」「ここはまだまだ可愛いな」と見る方向を変えてみるのもおすすめです。
過度な干渉を避ける
子どもが「自分でやってみたいけどうまくできなくて時間がかかっている」ときは、子どもの方をなるべく見ないようにしました。
見ているとイライラしたり、もどかしくて手を出したくなってしまうので。
(5歳と8歳の女の子のママ)
2歳ごろは子どもの「自分のやってみたい!」も増える時期。大人から見ると「もどかしい…こうすれば早いのに」と思う場面もありますが、子どもの好奇心・やる気を尊重するのも大事ですね。
パパ・ママで役割分担する
パパがいる場合は、叱る担当・なだめる担当に別れて、イライラを分散しています。
(4歳の女の子と6歳の男の子のママ)
月並みですが、パパに子供を任せて一人になる時間を作るようにしました。子どもと一緒に寝たり、甘いものを食べたりもしました。
(2歳と小学4年生の男の子と小学2年生の女の子のママ)
かわいい姿を見て心を鎮める
仕方がないと思い込むことです。子どもの癇癪が終わったあとや、笑顔で走り寄る姿をみると、なんだか許せる気持ちになりました。
(5歳の男の子のパパ)
子どもが素直なときの写真や動画を見て、心落ち着ける。落ち着いていれば可愛い我が子と認識できる。
(4歳の男の子のパパ)
一旦離れて深呼吸をする
自分がイライラして怒鳴ってしまいそうになったら、とりあえず距離をとりました。子どもが安全な場所にいるかだけは確認してから、ダッシュでトイレや寝室に駆け込んでクールダウンに努めました。経験上、怒鳴ってしまってから事態が好転した事はなかったので。
(2歳と8歳の男の子のママ)
イヤイヤに正面から当たっていると自分が、潰れてしまうので、ある程度の距離を作ってもいいと思います。
子どもが「ママ大丈夫?」ところっと態度を変えるときがあります(笑)
(2歳の女の子のママ)
優雅な一人時間を過ごす
子どもが寝た後に、好きなお菓子やおつまみを食べてお酒を飲む。
(1歳・4歳・6歳の男の子のママ)
たまには自分へのご褒美にケーキを買ってあげたり、子供が寝てからジョギングしたりして1人の時間を楽しみました。
(3歳の女の子と5歳の男の子のママ)
ママもパパもひとりの人間。“子ども第一!”と考えることと、“自分の時間を犠牲にしてもいい”はまた別の問題です。自分の体も心も、ぜひ労わってくださいね。
先輩から「イヤイヤ期と戦うママ・パパ」へ
最後に、イヤイヤ期を終えた先輩ママ・パパから「イヤイヤ期まっただ中のママ・パパ」へ、アドバイスをもらいました。
無理に頑張らなくても大丈夫
イヤイヤ期に、余裕を持って接するなんてムリ、変に努力しなくても良いですよ。育児書みたいにきちんと対応出来なくても大丈夫。
「強く言ってしまったな」と後悔できる時点で、子どもを愛してる、大事にしているということだと思います。
(7ヶ月の女の子と2歳の男の子のママ)
イヤイヤ期は、いつか終わる
イヤイヤ期がずっと続く子どもはいません。
いつかは終わりが来ます。私の子供がイヤイヤ期の時は泣きたくなる時もありましたが、今は、笑い話になって子供に教えてあげたりしています。神経質になりすぎずに「こんなもんだ」と気楽に構えていたら気が付いたら終わります。
(15歳の女の子と男の子のママ)
わかってくれる人もいる
外で暴れられたりすると、周りの目線がキツイこともあるかと思いますが、「子どもってそういう時期あるよねー」とわかってくれている人もちゃんと周りにたくさんいます!
(小学3年生の男の子のママ)
いつか必ず終わりが来るイヤイヤ期。
ママ・パパ自身が悩むのは、それだけ真剣に子育てしているという証。ご紹介した対応を参考にして、適度にリラックス&リフレッシュしながら、子どもと向き合ってみてくださいね。
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