なぜ?2歳児が物を投げる原因。どう対応すべき?ママ・パパのイライラ対策も
公開日:2022-07-28
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2歳児が物を投げる…。
どう対応すべき?
「2歳児が物を投げる原因」を保育士さんに聞きました。
物を投げたときの対応方法や普段の生活でできる工夫についても解説します。
なぜ?2歳児の「物を投げる」原因
2歳児の子どもが物を投げて困ります…。食事中にフォークやスプーン、お皿の上の食べ物を投げてしまうこともあります。なぜ投げてしまうんでしょうか?
2歳児の子どもにとって物を投げるという行動は、イライラやストレスを手っ取り早く伝えられる方法でもあります。何かを訴えたくて投げている可能性があります。
また、体の成長に伴い、物を投げられるようになる時期でもあります。
投げて良い物と悪い物の区別がつかず、単に楽しいから投げているという可能性も考えられます。
2歳児の心の変化
- 自分の意思をしっかり持つようになり、「嫌だ」などの不満感情も生まれやすい
- 気持ちを言葉で表すことが十分にできず、不満や苛立ちが起こりやすい
- 「投げていい」「投げてはいけない」の判断ができない
物を投げる子の特徴は?
- 楽しいことが大好きで活発に動きたい
- 好奇心旺盛
- 意思が強い性格
- 気持ちの主張が強い性格
物を投げるのは親のせい?
子どもが物を投げるのは、気持ちを表す一つの手段なので、パパ・ママは自分たちのせいだと責める必要はありません。
善悪の判断がつかずに物を投げていることもあります。成長の一途なので、見守っていきましょう。
ただし、こんな対応はNG
投げてしまった後に、「ダメ!」とやみくもに叱ったりするのはNGです。
なんでもママの都合で物事を決めてしまうと、子どもはイライラしたり、不満やストレスが増えたりして、さらに物を投げるきっかけとなってしまいます。
いつもと違うように行動しなければならないときは、一言声をかけてお願いをしましょう。理由をわかりやすく話せば、きちんと伝わる年齢です。
「ダメ!」の言葉ではなく、「これは危ないから見るだけにしようね。」など、なるべく肯定的な言葉で説明してあげましょう。
物を投げるときの「親の接し方」OK例
物を投げたらやみくもに叱るのではなく、子どもの気持ちに寄り添って、優しく注意してあげましょう。
物を投げることで自分の気持ちを伝えようとする、前向きな気持ちを削がないようにしてあげてください。
食事中に物を投げるときは…
- なるべく子どもに選択肢を与える
- 「これは食べる物であって投げる物ではないよ」と教えてあげる
- 怒るのではなく「何が嫌だった?」と気持ちに寄り添う
- 投げることが多い場合は、食事の盛る量を減らす
例えば、朝ごはんも「おにぎりにする?トーストにする?」と、ママの負担にならない範囲の選択肢を与えてあげましょう。
自分で選んだものが一つでもあるだけで満足し、食事に対する気持ちが前向きになりやすいです。
また、ある程度空腹が満たされると、遊びたくなってしまいます。
いつもよりご飯を少なめに盛り、完食したらおかわりできるというシステムにしましょう。成功体験につながるため、食事を楽しめるようになります。
面白がって「おもちゃ」を投げるときは…
- 投げて良い物と投げてはいけない物をしっかりと伝える
- 投げてはいけない理由を分かりやすく繰り返し伝える
(当たったら怪我をする、大切なおもちゃが壊れてしまうなど)
2歳児はまだ、投げて良い物と悪い物の区別がついていません。
どの場所で、どんな物なら投げていいのか、説明が必要です。
「積み木さん痛いよ」などの比喩表現で伝えてもよいですが、理解をし始めたら正しく伝えましょう。
わかっているのに投げるときは、かまって欲しい場合やふざけているだけの場合が多いです。
投げてはいけない理由を、繰り返し根気強く伝えていきましょう。
癇癪を起しながら物を投げているときは…
- 背中をさすったり抱きしめてたりして、落ち着かせる
- 癇癪がおさまったら、気持ちを聞いてあげる
癇癪を起こしている最中に何を話しても、2歳児には届きません。癇癪がおさまるのを待ち、その上でどうしたかったのか気持ちを聞いてあげましょう。
先輩パパ・ママに聞いた!「こんな対応が効果的でした」
ボールプール用のボールや絵本、ぬいぐるみなどを投げていました。
親のリアクションが大きいと面白がっていたので、淡々と「ダメだよ」と伝える方が効果的だったと思います。
(5歳の女の子のママ)
ものを投げるのが楽しいという場合は、叱るのではなく、「これは投げてあたったら痛いから、こっちならいいよ」といって柔らかいものや柔らかいボールを代わりに渡しました。
あとは「顔には投げないでね」とか注意点だけ伝えて、自由に投げさせました。
(3歳の女の子のママ)
癇癪を起こして物を投げる時は「渡してね」や「おもちゃ痛いって言ってるよ」と声をかけたり、何か嫌なことがあったような節があれば抱っこして「どうしたの?」と声をかけていました。
(4歳の女の子のママ)
投げさせないための「5つのポイント」
- なるべく子どもに選択肢を与えてあげる
- 気持ちに寄り添う
- 「ダメ!」ではなく理由を説明してあげる
- 叱らずに繰り返し伝える
- できるだけ、気持ちに余裕を持って生活する
【体験談】ママ・パパができるイライラ対策
先輩ママに、物を投げる2歳児に対して、イライラしないためにとっていた対策を教えてもらいました。
硬いものや尖っているものなど、周りに危害を加えそうなものは最初から手の届かないところに片付けて、イライラすることを減らすようにしました。
(小学3年生と小学6年生と中学3年生の男の子のママ)
ダメダメ言うだけではなくて、玉入れや的当てやボーリングなど一緒に投げて遊べる遊びを取り入れていました。その結果他のものを投げる事が減りました。
(0歳の女の子と3歳の男の子のママ)
2歳の子供に怒ってもしょうがないので、投げる感覚を身につける訓練中とわりきって、投げていいものを上手に投げたらものすごく褒めるようにしました。
(4歳の女の子のママ)
イライラを回避するにはどうすればいい?
無理に止めようとすると余計イライラしてしまうため、ときには待つことも必要です。
面白がって投げている場合も、ある程度楽しんだら飽きてきて、いつの間にかやらなくなるでしょう。
癇癪を起こす場合は、落ち着くまで見守っていても大丈夫です。
言葉が話せるようになり、我慢や不満の解消手段を覚えると、物を投げることも減ってきます。
大変だと思いますが、心が成長している証なので、見守っていきましょう。
ストレスがたまらないように、ママとパパで協力して乗り越えていってくださいね。