【妊娠後期のお腹の張り】病院に行く目安は？どう対処する？緊急度の高い症状も

妊娠後期にお腹の張りが！
大丈夫？病院に行くべき？

「妊娠後期のお腹の張り」について、お医者さんに聞きました。
病院へ行く目安やお腹が張ったときの対処法、緊急度の高い症状についても解説します。

監修者

石野医院

副院長
石野 博嗣 先生

経歴

1999年　日本医科大学産婦人科教室入局　日本医科大学付属病院　産婦人科研修医
2001年　国立横須賀病院（現 横須賀市立うわまち病院） 産婦人科
2002年　東京都保健医療公社　東部地域病院　婦人科
2003年　日本医科大学付属病院　女性診療科・産科 助手代理
2004年　日本医科大学付属第二病院　女性診療科・産科　助手
現在　石野医院の副院長

妊娠後期にお腹の張りが…病院へ行く目安は？

• 張りを感じる時間が「10分以上」続く
• 安静にしても張りが治まらない
• 「1日に10回以上」の張りを感じる
• 規則的な張りがある
• 下腹部に痛みがある

といった場合は、医療機関で受診してださい。

お腹が頻繁に張る場合は、張りが生じる間隔を測ってみてください。

「1時間のうちに何度も張りを感じる」「1回の張りが10分以上続くことが多い」「休息を取っても張りが緩和されない」という場合は、胎盤早期剥離※などのリスクがあります。
すぐにかかりつけの産科へ連絡をして受診しましょう。

※胎盤早期剥離…妊娠中、何らかの理由で胎盤がはがれて、胎児や妊婦に危険が生じること

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お腹の張りは心配ないことも多いけど…自己判断は危険！

• お腹が張っても数分で治る
• 休むと張りがなくなる
• 1日に張りが起きるのは数回程度

といった場合は、心配ないことが多いです。
ただし、「大丈夫なお腹の張り」か「心配なお腹の張り」なのかを、妊婦さんが自己判断するのは非常に危険です。

「いつもと違う」と感じたら、必ずかかりつけ医へ連絡してください。

お腹が張るときの対処法

妊娠後期にお腹が張ったときは、すぐに「座る」「横になる」などして、楽な体勢で休んでください。

お腹の張りは、無理に動いていた時に起こりやすいです。
赤ちゃんからの「つらい」というサインでもあります。

お腹が張ったら体を休めましょう。

日頃から体に負担をかけないことが大切

体への負担が大きくなると、お腹も張りやすくなります。
スケジュールを詰め込まず、体への負担を軽減することを心掛けましょう。

妊娠後期になると、一気にお腹が大きくなる人もいます。
すると、急に動きにくくなるため、これまで楽に歩けていた距離が、とても遠く感じるようになります。

日用品の買い物はネット通販を活用し、食材の定期便なども利用して、頻繁に出かけなくて済むようにしておきましょう。

妊娠後期の「すぐに病院へ行くべき」症状

• すでに1時間のうちに何度（5〜6回）も張りを感じている
• 1回の張りの時間が「10分以上」続くことが多い
• 今までに感じたことのないほどの張り・痛みがある
• 出血した

といった場合は、躊躇せず、すぐに病院で受診してください。

この場合、「早産」や「早期胎盤剥離」などが起きている可能性があります。そのまま出産が始まることもあります。

こんな人は特に注意！

• 妊娠中に妊娠高血圧症候群と診断された
• 前の出産で常位胎盤早期剥離を起こした
• 高齢出産
• 妊娠前に喫煙していた
• 切迫早産を起こした

上記に当てはまる人で「すぐに病院に行くべき症状」が出ている場合は、特に注意が必要です。早急に病院に行きましょう。

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まとめ：これまで以上に体調に気をつけよう

妊娠後期に張りの間隔が短くなってきた場合は、前駆陣痛の可能性もあります。
急な出産になることもあるので、遠出は避け、これまで以上に体調に気をつけながら生活してください。

特に、医師から安静を求められている人や体調管理の指導を受けている人は、その指示に従った生活を送ることが重要です。

何らかの異常や違和感を覚えた際には、すぐに病院を受診できるよう、常に保険証、入院に備えた連絡先などをまとめておきましょう。

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