重症「上の子可愛くない症候群がつらい」がずっと続く。触られたくない…どうすれば?

重症「上の子可愛くない症候群がつらい」がずっと続く。触られたくない…どうすれば?

公開日:2021-12-02 | 更新日:2022-08-08

本サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。コンテンツ内で紹介した商品が購入されると売上の一部が還元されることがありますが、コンテンツは自主的な意思で作成しています。

「上の子が可愛いと思えない…」
「触られるのも嫌…」
これって重症?

ずっと続く「上の子可愛くない症候群」の原因や解決策をお医者さんに聞きました。
同じ経験をしている先輩ママの声も紹介していきます。

“症候群”と呼ばれていますが、医学的な病気とは違います。
産後は、ホルモンバランスが不安定で、うつ病を発症することもあります。
今までの自分とは違うと感じた際は、早めに医療機関で相談をしましょう。
武井 智昭 先生

監修者

高座渋谷つばさクリニック

院長
武井 智昭 先生

経歴

公益社団法人 日本小児科学会 小児科専門医

2002年 慶應義塾大学医学部を卒業
2002年 慶應義塾大学病院 にて小児科研修
2004年 立川共済病院勤務
2005年 平塚共済病院小児科医長として勤務
2010年 北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室勤務
2012年 横浜市内のクリニックの副院長として勤務
2017年 「なごみクリニック」の院長として勤務
2020年 「高座渋谷つばさクリニック」院長就任

KAJITAKU

なぜ?「上の子可愛くない症候群」が続く理由

先生(男性)
  • 「上の子は自分でできるはずだ」と思い込んでいる
  • 心理的・時間的な余裕がない

などの理由が考えられます。

それぞれ解説していきます。

理由1 「上の子は自分でできるはずだ」と親が思い込んでいる

先生(男性)

下の子がまだ赤ちゃんで、さらに手がかかると、上の子どもの「かまってほしい」という行動が鬱陶しく思えることがあります。


また、下の子に手がかかると「上の子は、自分のことは自分でできるはず」と、その年齢において一般的にできることよりも、多くのことを求めてしまう傾向があります。
この場合、上の子を雑に扱ってしまうことがあります。

特に上の子が幼稚園・保育園の年長や小学生くらいの年齢の場合、その心理が働きやすいです。

理由2 心理的・時間的な余裕がない

先生(男性)

上の子が落ち着いてきたと思ったら、また子どもが増えて、日々の生活や自分のこと、家族のことをゆっくり振り返る時間がなくなる…。


こうして“余裕”を失うことで、「年上なのに手をかけさせないで」という思いを強めてしまうことがあります。

「上の子可愛くない症候群」の重症度チェック

  • 上の子の顔を見るだけでイライラする
  • 上の子と話したくない
  • 上の子に触られたくない
  • 上の子に意地悪なことを言ってしまう
  • 最低な親だと感じて毎日自分を責めてしまう
先生(男性)

上記のように感じてしまう場合“重症の状態”だと考えられます。

【体験談】私も「上の子可愛くない症候群」にずっと悩まされました…

「上の子可愛くない症候群」に悩まされたママたちの声を紹介します。

赤ちゃんが生まれてから...

ママ

産まれてしばらく経って、たぶん下の子が生後2ヶ月くらいから、「上の子が可愛くない」と感じるようになったと思います。
上の子が何をしても腹が立つというか、色々と目につくようになりました。
(1歳と5歳の女の子のママ)

自分自身に余裕がなくて...

ママ

下の子が生まれてすぐの時期がちょうど上の子のイヤイヤ期でした。そのうえ、赤ちゃん返りもひどく…。

 

私自身に余裕がなくなり上の子が「うざい」と思ってしまっていました。
(0歳の女の子と3歳の男の子のママ)

上の子が下の子に嫉妬して...

ママ

上の子が下の子に嫉妬してイライラし始めると私までイライラ爆発。
「手を出してはいけない」と心を落ち着かせようとするも「いい加減にしなさい!」と怒鳴ってしまっていました。
(0歳と3歳の女の子のママ)

甘えられるのが嫌に...

ママ

下の子が生まれてしばらくは大丈夫でしたが、動けるようになって目が離せなくなってきた頃から、上の子の言動にだんだんイライラするようになってきました。
前はずっと抱っこしていたのに、上の子に甘えられるのが嫌で、あまりしなくなりました。
(4歳と小学3年生の女の子のママ)

一人で抱え込みすぎると「もっとひどくなる」ことも

  • 育児・家事を一人で抱え込みすぎる
  • 上の子を無視する、冷たくあしらう
  • 下の子をこれみよがしに可愛がる

上記を続けていると「上の子が可愛くない」という気持ちを悪化させる可能性があります。

育児・家事を一人で抱え込みすぎる

先生(男性)

下の子ができたことで、

  • 育児や家事の手が回らない
  • 家をきれいに掃除できない
  • 料理をちゃんと作れていない

といったストレスがたまると、上の子へのイライラがエスカレートしてしまいます。

この場合、上の子がかけてくる負担(部屋を汚す、支度ができないなど)が耐えられなくなることがあります。

パートナーや同居の家族と育児・家事を分担するなどして、負担をできる限り軽減することが大切です。

上の子を無視する、冷たくあしらう

先生(男性)

子どもは、ママやパパが大好きです。
そんな人たちから、無視される・冷たくされると、ものすごく落ち込みます。子どもは、どうして良いか分からずに、もっと甘えてくるでしょう。


その行動が、「上の子可愛くない症候群」になってしまっているママ・パパの負担をさらに大きくし、悪循環を起こします

下の子をこれみよがしに可愛がる

先生(男性)
下の子は、まだ何もできない赤ちゃんです。笑っても泣いても可愛く見えます

おむつ替えやお風呂という手間はかかっても、上の子のように他の子と喧嘩をしたり、物を壊したり…といった親を困らせることはしません。

だからといって、下の子だけを可愛がって上の子を家族から省いてしまうと、「上の子が可愛くない」という気持ちをさらに強めてしまう可能性があります。

その感情が行き過ぎると、上の子が寂しがると少しスッキリしたようにさえ感じることもあります。

「私は一体、どうすればいいの?」おすすめの解決策

先生(男性)

上の子を可愛くないと思ってしまうのはつらいですよね。
その状態から脱却するためには、

  1. 家族に相談して家事・育児を分担する
  2. 上の子と話す時間を作る
  3. 小さな頃の写真や思い出を振り返る
  4. 上の子どもに大好きであることを伝える

などを実践するとよいでしょう。

解決策1. 家族に相談して、家事・育児を分担する

先生(男性)

「上の子が可愛くないと感じる」と家族に相談しましょう。
何が負担になっているのかを話し合いましょう。

例えば、赤ちゃんに手がかかりすぎるのであれば、家事を分担し、上の子はパパ(パートナー、もしくは別の家族など)がフォローするようにしましょう。

上の子が学校や幼稚園・保育園の話をしたら、パパや他の家族が親身になって聞いてあげてください。ただし眠る前には、ママも他の家族から話を聞いて「今日一日あったこと」について把握している旨を伝えてあげて下さい。

その日の「よかったこと」「悲しかったこと」をママが分かってくれているだけでも、上の子は安心します。

解決策2. 上の子と話す時間を作る

先生(男性)

朝・昼・晩と1日3回でよいので、こちらから声をかけて、上の子の話を聞きましょう

もしくは、1日1回は、下の子を置いて、上の子と一緒に行動(遊ぶなど)しましょう。
上の子と過ごす時間は、上の子を認め、下の子から解放される時間でもあります。

また、上の子どもは赤ちゃん返りをするので、甘えさせてあげて安心感を与えてください

解決策3.小さな頃の写真や思い出を振り返る

先生(男性)

上の子が小さかった頃を振り返ってみましょう

大事に育てた上のお子さんをわざわざ傷つけてしまえば、自分も罪悪感を覚えます。
できるだけ早く、元の関係に戻れるようにしたいですね。まだ上の子も「小さな子ども」であることを思い出してください

また、なぜ自分が「上の子可愛くない症候群」になってしまっているのか、理由や原因をよく考えて探るようにしましょう。

解決策4.上の子に「大好き」の気持ちを伝える

先生(男性)
上の子からしたら、ママに無視される・冷たくされるのは1日でも耐えられることではありません。
長期に渡れば、人格形成に影響を及ぼすことも考えられます。

どうしても疲れている、上の子を見ている余裕がないという日は、言葉で「大好きだよ。いつもありがとう」と伝えるだけでもいいですし、抱きしめる時間を1分でも作りましょう。

【体験談】「上の子可愛くない症候群」から脱却したキッカケ

先輩ママに「上の子可愛くない症候群」から脱却したキッカケを伺いました。

怒りそうになったら一呼吸置く

ママ

怒ってしまいそうになる前に、一度目を逸らして一息つきましょう

そして、いつもの可愛い笑顔を思い出してから、
怒っていない口調で言いたいことを言うようにしました。
(0歳の男の子と3歳の女の子のママ)

1日最低1回のハグを

ママ

起きたときや寝るとき、1日最低1回はハグをしようと決めました

ハグをするとお互いに気持ちが落ち着いて笑顔になれました。
上の子にも「ママ、赤ちゃんのお世話でイライラしてごめんね」と伝えるようにもしました。
すると上の子も落ち着いて寄り添ってくれるようになりました。脱却できたのではないかと思います。
(1歳と5歳の女の子のママ)

「上の子だけ」の時間を作る

ママ

我が家の場合、上の子を甘えさえる時間が取れないと余計に「かまって!かまって!」となることがわかったので、同時に相手をすることをやめて、下の子が寝ている時に「上の子だけの時間」を作るようにしました。

そのおかげで上の子の様子も少し落ち着いて、私自身にも余裕ができてきたので、脱却できたかなと思います。
(0歳の男の子と3歳の女の子のママ)

ママ友の共感が救いに

ママ

とにかく先輩ママの友達に話を聞いてもらっていました。
「わかる!!」と同感してもらえて、ほんとに救われた
(0歳と3歳の女の子のママ)

上の子の気持ちを理解しようと努めた

ママ

小さかった頃のアルバムを見ました。上の子の気持ちが描かれている絵本を読み、上の子の気持ちを理解しようと努めました
また、保健師さんや保育士さんに相談して話を聞いてもらいました。
(2歳と5歳の女の子のママ)

自分の時間を作った

ママ

夫に指摘されて「上の子可愛くない症候群」になっていると気づきました。
溜まっていたストレスも原因だったため、自分の時間を作ってリラックスしたり、夫にも育児を手伝ってもらったりして脱却しました
(2歳の男の子と4歳の女の子のママ)

「知育玩具」のサブスクがスゴイ!

保育士や教員などのプロが選定したおもちゃが届く!
知育玩具のサブスク「Cha Cha Cha!」がお得です。

※対象:0歳~6歳まで

知育玩具「Cha Cha Cha!」
詳しくはこちら

1歳向けのおもちゃを見てみる

※記事の内容は公開日時点の情報です。公開後の状況により、内容に変更が生じる場合があります。

\「育児の悩み」カテゴリの特集記事/

二人目の年齢

ふくふくさん漫画回遊バナー

\フォロワーになってください!/

 

ツイッター・X画像

 

 

kosodate LIFEで人気の記事や育児マンガを配信中!

一緒に、妊娠・子育てライフを楽しみましょう♪