子どもがご飯を食べなくてストレス!食べてもらうには?放置してもいい?
公開日:2022-01-13
| 更新日:2022-09-05
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子どもがご飯を食べてくれない!
イライラする…もう作りたくない!
お悩みのママ・パパのために「ご飯を食べない子どもにイライラしない方法」を先輩ママ・パパ50人に聞きました。
食べないときは放置してもいいのか、「ご飯を食べてもらうための工夫」も紹介するので、参考にしてくださいね。
ご飯を食べない子どもにストレス!
ご飯を食べてくれない子どもに「ストレスを感じた瞬間」をママ・パパに聞いてみると…。
せっかく作ったのに食べなくてイライラ…
せっかく時間をかけて、息子に合わせて薄味にもしてるのに一切食べないのでイライラしました。
そういうときに限って手作りじゃないものをよく食べたりするので更にイライラしました。
(2歳の男の子のママ)
もう作りたくない!
作ったのに、遊ばれるしでイライラしてしまって態度に出てしまった。もう作りたくなくなってしまった。
(3歳の女の子のパパ)
時間をかけてせっかく作ったのに食べてくれないと、“やるせない気持ち”になりますよね。
なぜなの?子どもがご飯を食べない7つの理由
子どもがご飯を食べない時は、
- お腹が空いていない
- 食事に興味がない(他に夢中になることがある)
- 食べ物としての食事よりも、口の中で転がす、手で握ってつぶすなど、食事が「おもちゃ」のようにおもしろく感じている
- 単純にその食べ物が好きではない
- 感覚過敏(舌の触り心地や味)により偏食が強い
- 摂食障がいがある(回避・制限性摂食障がい)
- 体の病気がある(食物アレルギー、食物不耐症など)
などの理由が考えられます。
①~④は、3歳くらいまでは正常の発達範囲です。
「感覚過敏」の場合には、偏食の程度が非常に強く、白米しか食べない、パンしか食べないなど、様々な食事摂取の問題が出てくることがあります。
ただ、自分の好きなものしか食べなくても、食欲はあってひとまず何かを食べていれば、やせ細っていくということはありません。
しかし、程度が重症になってくると、「回避・制限性摂食障がい」と診断される範囲になる可能性があります。
この場合、食事そのものが本当に取れなくなり、食欲もわかず、食事の量そのものも少量になっていくため、身長が伸びるなど体の成長にも影響を与えることがあります。
摂食障がいというと、大人でも拒食症などが良く知られていますが、「回避・制限性摂食障がい」は子どもにも多く見られ、本人が「やせたい」と思っているわけではないところがポイントです。
体の病気がある場合は、ただ食べられないだけではなく、下痢、湿疹など他にも症状が出ることが多いでしょう。
ママ・パパ自身が「イライラしないために」
ご飯をなかなか食べてくれない子どもに「イライラしないための心構え・工夫」を先輩ママ・パパに聞いてみると、
- 一口食べたら「ラッキー」と思う
- 固定概念を捨てる
- 料理に手間をかけない
などを意識しているという声が挙がりました。
食べてくれたら「ラッキー」と思う
食べてくれたらラッキーくらいの気持ちで出した方がいいと思います。
食べる前提で出すと気持ちがダダ下がりになってしまうので。
(0歳と2歳の女の子のママ)
「子どものご飯はお供え物くらいの感覚でいると気が楽」という声もありました。
固定概念を捨てる
「ご飯食べささなきゃ」「栄養のバランス考えなきゃ」「ご飯中はテレビ消さなきゃ」っていう固定観念を捨てる。
とにかくそういう考えに縛られている人ほどしんどいと思うので。
(小学3年生と小学6年生の女の子のママ)
子供は気分屋なので食べたり食べなかったりするのは当たり前。
そんな時は一度おしまいにして、少し時間が経ってからあげてみる。
食べてくれるなら椅子に座ってなくたっていいし、テレビ見てて落ち着いてるときに食べさせてもいいと思う。
(1歳の女の子と、6歳と小学2年生の男の子のママ)
料理に手間をかけない
月齢に合わせた固さになるように下茹でして冷凍したり、時間をかけて計画的に準備したものを食べてくれないと、本当にイライラするので、いさぎよくベビーフードを使いました。
労力を使わない分、イライラは減ります。
(5歳の男の子と小学2年生の女の子のママ)
どうしてもご飯を食べないとき…「放置していい?」
子どもがどうしてもご飯を食べてくれないときは、放置してもいいのでしょうか…?
水分がきちんととれていれば、1日3食のうち、1食は放置してもそこまで大きな影響はないでしょう。
1歳前後の「食事で遊んでしまう」といった状況は、正常な発達でもよく起きることです。
例えバランスの欠けた食事であっても、何も食べないよりはましです。
そこであまり厳しくし過ぎると、食事の時間が苦痛な時間になり、余計に食べなくなってしまうかもしれません。
ただ、もちろん、何食も食事を続けて食べさせずに放置するというのは危険です。
また、食事の時間を過ぎて結局お腹がすいておやつばかり食べるとか、食事の時間以外につまみ食いをたくさんする、といったパターンで食事をするのは、あまり好ましくないですよね。
子どもにご飯を食べてもらう方法
例えば、
- 食事の際には、気がそれるようなものは視界に入らないようにする
- 食事の始めの時間と終わりの時間を、絵や写真、合図の音などで分かりやすくする
- 食事の時間も楽しい遊びにして興味を持たせる
- 好きな食べ物と嫌いな食べ物を交互に食べる
などの方法があります。
正常発達の4歳以上のお子さんの場合は、例えば、食事を半分以上食べなければおやつは食べられないなどきちんとルールを決めるとよいでしょう。
ただし、発達障がいなどのお子さんの場合は、椅子に座って食べたり、一定の時間に一定量を食べることそのものが難しい場合もあります。
また、体の病気や回避・制限性摂食障がいが疑われるような状況があるようなら、専門医に相談しましょう。
楽しく食べてもらうための「7つの工夫」
子どもにご飯を「食べてもらうために行なったこと」や「工夫したこと」を先輩ママ・パパに教えてもらいました。
1.子どもの好きな物を一品入れる
子どもの好きな食べ物を必ず1品は用意しておき、何も食べない状態を作らないこと。
(0歳と3歳の男の子のママ)
2.好きなキャラクターの力を借りる
白米を車、電車にしたり、見た目を子供の好きなキャラクターなどにしたり、おかずを好きなピックを刺したり、とにかく好きなキャラクターに近づけて食べる楽しさを演出しました!
(2歳の男の子のママ)
子どもにご飯を食べてもらうために、お気に入りのキャラクターのお皿セットにご飯を盛り付けたら食べるようになりました。
(3歳の女の子と小学1年生の男の子のママ)
3.リズムに乗せて食べさせる
怒っても変わらないので、目の前にある野菜や白米などを「人参さん♪♪大根さん♪♪」リズムに乗せて口に運びます。
(2歳の男の子のママ)
4.ごっこ遊びの延長で食べさせる
話せるようになってからはお店屋さんごっこ、レストランごっこのように食事に誘います。
「いらっしゃいませ!本日のごはんは〇〇ですよ!」など。3歳だとこれだけで喜んでくれるので助かります。
(3歳の男の子のママ)
5.絵本のフレーズに合わせて食べさせる
絵本『おさじさん』の中にある、「おくちのトンネル ああーんとあいて おさじさんはとおります」というフレーズを言いながらスプーンを口に持っていくと、口を開けてくれました。
(小学3年生の男の子と小学5年生の女の子のママ)
6.食事をイベント事にする
わが子はお弁当形式が大好きなので、週末の朝や昼など天気の良い日はベランダでピクニック形式にして”おままごと”の一環で食事します。
また、夕飯時もたまに子供のお気に入りのお弁当に詰めて出すなど、通常の食事とは異なる「イベント」のような形にして提供しています。
(3歳の女の子のママ)
7.一緒に料理・家庭菜園をする
一緒にお料理を作ってみたり、トマトなど簡単な家庭菜園してみたり食べてもらうために色々行いました。
(0歳の女の子と3歳の男の子のママ)
ご飯を食べてくれない子どもにお悩みの方は、ご紹介した先輩ママ・パパのストレスを溜めない心構えや、食事の工夫を参考にしてみてくださいね。
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