妊娠初期に「黄粘りのあるおりもの」これって大丈夫？【医師監修】

妊娠初期に“黄色くてネバっとしたおりもの”が…！
これは何？大丈夫なの？

お医者さんに聞いてみました。

妊娠初期「黄粘りのあるおりもの」の正体は？

妊娠初期に「黄色くてネバネバしたおりもの」がでました。
大丈夫なのでしょうか…？

妊娠すると「おりものが今までと変わった感じがする」という方が多くいます。
妊娠初期の黄色くてネバネバしたおりものは、一時的なものであれば問題ないと考えます。

ただし、「お腹が痛い」や「外陰部がかゆい」などの症状伴う場合は、病気の可能性もあります。

通常、おりものの変化は、妊娠したことで女性ホルモンが変化して起こります。おりものは、個人差が大きいので人と比較するのが難しいため、一概に「これは大丈夫、この場合はキケン」と線引きができません。

基本的に「おりものが何かおかしいな」と感じたら、一度受診することをおすすめします。

こんなおりものは“正常”です

「酸っぱいにおい」「アンモニアのにおい」などは、おりものに入っている善玉乳酸菌のにおいです。
今までに比べて黄色っぽくとも、“少し黄色い程度”であったり、“数日の変化した程度”であれば正常範囲でしょう。

妊娠中のおりものトラブル予防のためにできること

妊娠中のおりものトラブルを未然に防ぐためにも、普段から清潔を心がけましょう。

• 下着はこまめに変えて、通気性の良い素材（綿素材など）を選ぶ
• 入浴時に適度に洗浄する
• 性行為の際は、避妊具をつける

の3つを守りましょう。

ただし、“洗いすぎ”には注意してください。
おりものは細菌などを体に入れないために自浄作用があります。洗いすぎるとこの作用が低くなるので、優しく洗うようにしてください。

また、妊娠中の性行為は、病気の感染や精液によっての早産を引き起こすので、避妊具をつけましょう。

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こんなおりものは“異常のサイン”

「真黄色のおりもの」や「黄緑色のおりもの」は、注意が必要なこともあります。
また、色の変化だけでなく病気の場合は、おりものの形状の変化も確認してください。

•  泡立っている
• ネバネバして粘度が高い
• 腐ったような匂いがする
• 排尿時に痛みを感じる
• 外陰部がかゆい

このような変化がおりものにある場合は、早急にかかりつけもしくはお近くの産婦人科を受診しましょう。

注意すべき「膣トリコモナス症」のおりものの特徴

黄色や黄緑色のおりもの、泡立っているおりもの、腐った匂いがする、外陰部にかゆみがある、外陰部にただれを伴うといった場合は、「膣トリコモナス症」の可能性があります。

性感染症である「膣トリコモナス症」は、早産を引き起こすこともあります。赤ちゃんの発育のためにも医師による治療が必要です。

放置すれば、赤ちゃんに影響したり、症状が悪化していくことも多いので、治療を受けましょう。

また、パートナーも治療が必要です。
一緒に治療を受けないと、再び感染するリスクがあります。

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妊娠中のおりものの悩みは産婦人科へ

妊娠中のおりものに異常を感じたら、かかりつけの産婦人科で検査・治療を受けましょう。

また、出血や腹痛を伴うおりものは、細菌感染以外にも子宮がん、子宮体がんなどの可能性もあります。異常を感じたら病院受診をしましょう。

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