「食物アレルギーの湿疹はいつ出て、いつ消える？」見分け方は？病院に行く目安も

「これって食物アレルギー？」

子どもの食物アレルギーの症状がおさまるまでの時間について、お医者さんに聞きました。
応急的な対処方法のやりかたや病院に行く目安についても紹介します。

食物アレルギーの湿疹はいつ消える？

個人差が大きいのですが、30分〜半日くらいです。

食物アレルギーの出方には2タイプあります。
湿疹がおさまるまでにかかる時間は個人差が大きく、一概には言えません。

即時型食物アレルギー（すぐ出る）

アレルゲンとなる食事をとってすぐ（直後から、１〜２時間以内）に反応が出ます。

遅延型アレルギー（しばらくたってから出る）

アレルゲンとなる食事をとって時間が経過（8時間後から翌日など）してから、アレルギー反応が出ます。

食物アレルギーの湿疹の特徴

小さな赤いできものがぷつぷつと出ます。

それぞれが寄り集まって、大きな腫れに見えることもあります。
口周り・くび・体の柔らかい部分にできやすい人もいます。

湿疹以外にも、こんな症状が出ることも

主な症状には、蕁麻疹、かゆみ、腫れ、咳、喉のイガイガ、赤み、腹痛、嘔吐があげられます。ひどい場合は、呼吸困難・アナフィラキシーショックがでることがあります。

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食物アレルギーではないケース

口周りが赤くなり、ぼやっと皮膚が腫れて数時間で治まらない場合、「食べ物によるかぶれ」のケースがあります。

口元が乾燥していたり傷があったりする場合に、塩分が強いもの（お醤油、塩、ドレッシング、酢、果汁など）が触れると起こりやすい症状です。

この場合は、石鹸を使って、原因物質を洗い流しましょう。
かくと悪化するので、かかないようにしましょう。病院では、かゆみを抑え早くケアできる薬を処方してもらえます。

食物アレルギーの湿疹の見分け方は？

特定のものを食べたときにいつも湿疹がでるのであれば、食物アレルギーの可能性があります。

しかし、湿疹の原因を一般の方が判断するのは難しい場合が多くあります。

湿疹の原因は、

• 前後の生活
• 皮膚の状態
• 湿疹以外の症状

をあわせて、医師の総合的な判断が必要です。

特に間違えやすいのは、接触性皮膚炎や乳児湿疹、手足口病などです。

自己判断で、薬を使用するなどは避け、病院受診をしましょう。

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食物アレルギーの応急的な対処

まず、子どもの口の中に食べ物が残っている場合は、取り出して、うがいをさせましょう。

食物アレルギーを疑う症状が出た後は、その前に食べたものの記録をできるだけ詳しく残しておき、病院へ持参しましょう。

1. 何を与えたのか、与えたものの形態や加熱処理の有無
2. 与えた時間
3. 症状が現れた時間
4. 症状の特徴

ぐったりしている、意識レベルが低い、息が苦しそうなど重症が疑われるときは、救急車を手配しましょう。放置するのは危険です。

やってはいけない対処

湿疹が出たときに、体を温めるのはやめましょう。

湿疹を増やし、赤み・かゆみが強くなります。

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病院に行くべき目安

アレルギー症状だと思われるものが出た場合は、一度病院を受診して、医師の判断をあおいで下さい。

まずは小児科を受診しましょう。

特に、下痢・嘔吐があるときは、すぐに病院に行きましょう。
意識障害（ぐったりして意識がない）の場合いは、アナフィラキシーショックの疑いがあります。すぐに救急車を呼びましょう。

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「病院に行かずに治そう」はNG

食物アレルギーを疑う場合に、自己判断で、アレルゲンと考えられる食品を与えるのはやめてください。

そのような試験は、医療機関で行われています。（食物負荷試験）
食物負荷試験は、緊急時の対応が可能な医療機関でのみ行います。食物アレルギーを疑う場合は、医師や看護師、専門の先生がいる病院で受けるようにしましょう。