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「もしかして…手足口病?」
手足口病は、毎年夏になると、夏になると小さな子どもの間で流行がみられます。
お医者さんが、手足口病の初期症状について解説します。
プールやお風呂に入ってもいいのか、病院は何科を受診すればいいのかも聞きました。
1998年 埼玉医科大学 卒業
1998年 福岡大学病院 臨床研修
2000年 福岡大学病院 呼吸器科入局
2012年 荒牧内科開業
手足口病は、感染してから2〜4日後に症状がでます。
※熱は、出ない人もいます。
まだ症状を伝えられない小さな子どもの場合は、むずがったり、機嫌が悪い症状が続きます。
発熱が続いている際に、口の中の痛みによって飲食を取らないと脱水症状を起こすこともあるので、保護者の方はこまめな水分補給を心がけてください。水分補給がままならずに脱水症状がある場合は、早急に病院を受診し点滴などの処置を受けましょう。
ゆっくり安静にして自宅で過ごすようにしましょう。
ただし、無理すると悪化して高熱や髄膜炎などを起こすこともあります。子どもの具合がおかしい場合はすぐに病院を受診してください。症状が急変して、大人がついていないと重症化することもあります。
早めに手足口病だとわかれば、家族や兄弟間、学校などでの感染を予防できます。
手足口病に特効薬はありません。
治療は、症状をやわらげる対症療法になります。
かゆみが強い時はかゆみ止め、発熱がある時は解熱鎮痛剤を使用します。
個人差はありますが、3日〜1週間程度で症状は落ち着きます。
手足口病は、「○日間休んでください」という出席停止期間は定められていません。最終的に、ママやパパが判断しなければいけないため、迷ってしまうこともありますよね。
手足口病は、症状が落ち着いても便からウイルスが長期的に排出されます。そのため、症状が治まるのを待って登園や登校をさせても、他の子どもに感染させてしまう可能性は無くなりません。手足口病は感染すると自然に治るものですが、ウイルスの排出が完全に終わるまで時間がかかるため、“治るまで休む”というのは現実的ではありません。
そのため、手足口病の登園・登校は、患者本人の体調が戻っていることを基準としてください。
具体的に言うと熱が下がっている/喉や口の痛みが引いていて/飲食をしっかり取ることができる/発疹のかゆみ・痛みが気にならないといった点です。
口の中に発疹症状があり、飲食に影響がある場合は、栄養補給や水分補給が十分にできませんので、登校は様子を見ましょう。
また、学校や保育園には、手足口病であったことを伝えて、それ以上感染しないように他の子どもに手洗い・うがいを積極的に行ってもらうようにしましょう。
この後、熱が出たり、発疹のかゆみや痛みで疲労が溜まるので、体力は温存し免疫力が下がらないようにしましょう。
湯船に長時間浸かり温まると発疹にかゆみが出ることもあります。シャワー浴にして短時間ですませるようにしましょう。
熱があるときや元気がないとき、体がだるい時は、無理にして入浴する必要はありません。転倒の危険や、かえって疲労が溜まってしまう可能性があります。汗をかいている場合は、蒸しタオルなどで拭き取ってください。
手足口病は、接触やくしゃみで感染します。
※手足口病は大人も感染します。
手足口病は、うつりやすい感染症です。一度かかっても再び感染します。また大人も感染することがあります。
また、家族間でのタオルの共有は避けましょう。
洗濯はいつも通りで大丈夫ですが、衣服にもウイルスがついているので、しっかり洗濯するようにしましょう。
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