八重歯の生え始めの対処｜自力で治すことはできる？矯正の費用は？

子どもに八重歯が生え始めてきた…。
八重歯は治したほうがいい？
自分でできる？それとも歯列矯正？

歯医者さんに「八重歯が生え始めてきたときに、親ができること」を聞いてみました。

なぜ「八重歯」は生えてくる？

• 顎が小さくて歯が並びきらない
• 乳歯が早期に抜けてしまった
• 歯の本数に異常がある
• 噛み合わせがずれていて悪い

などが要因となっている場合もあります。

「八重歯が曲がって生えてきた」ケース

口の中で育った過程が影響して、八重歯が曲がって生えてきます。

曲がって生えてきた八重歯は、徐々に通常の歯並びになることもありますが、45度以上の歪みがある場合は自然には良くなりません。

どんなリスクがあるの？

八重歯が曲がっている状態は、

• 虫歯になりやすい
• 唇を傷つけてしまう
• 口が閉まりにくい
• 歯についた汚れが唾液で洗い流されにくい

などのリスクが考えられます。

また、見た目が気になるケースも多くあります。

歯医者さんでは、どんな治療法をするの？

歯列矯正を行う範囲内であれば歯列矯正や、必要ない歯であれば抜歯（通常保険適用）を行うこともあります。

一般的には、歯列矯正は保険適用外で、抜歯は保険適用になります。

「八重歯が痛い」ケース

八重歯が虫歯・神経痛などを発症していることで、痛みを感じることがあります。

また、八重歯は通常の歯列ではなく異常がある状態なので、筋肉に負荷がかかりやすく歯茎に痛みを発症する場合があります。

どんなリスクがあるの？

八重歯が痛い場合、

• 痛みをかばって口の筋肉に負担がかかる
• 筋肉に負担がかかり頭痛などが引き起る
• 食事が苦痛になる
• 歯磨きが苦痛になり虫歯が悪化する

などのリスクが考えられます。

対象の八重歯以外にも、噛み合う反対側の歯茎や顎に先端が食い込んで痛んでしまうなどのリスクも考えられます。

歯医者さんでは、どんな治療法をするの？

歯茎周辺に炎症がある場合は、炎症止を服用する。
虫歯の場合は、八重歯が無くても問題ないようであれば、炎症が治まったら抜歯します。

八重歯は「自然に治る？」

八重歯に限らず、歯列の並びが自然に治ることは通常ありません。

綺麗に並びたかった歯が、顎の骨が小さい・歯の本数が多いなどの何らかの妨害を受けて乱れているのが現状なので、根本の原因を正さなければ自然に八重歯が綺麗に並ぶということはないのです。

八重歯のデメリット

• 虫歯のリスクが高まる
• 八重歯で口の中を傷つけてしまう
• 頭痛や肩こりの原因になる
• 噛み合わせが悪くなる
• コンプレックスになって人前で笑えなくなってしまう

などがあります。

八重歯の矯正「自分でできる？」

八重歯の矯正は、通常自分ではできません。

正しい矯正を行うためにも、一度歯医者に行って相談してみましょう。

八重歯は「安易に抜かないで」と言われている理由

八重歯は、犬歯という歯で、上下でこの歯同士がぶつかってくれることで、他の歯をダメージから解放してくれる働きをしてくれます。

また、犬歯は歯の根が長いので丈夫なため、将来的に歯の本数が少なくなって入れ歯を作成するときなどには、土台となって役立ちます。

でも、やっぱり八重歯が気になる…

八重歯は、抜歯だけではなく矯正することも可能です。矯正も視野に入れて治療法を検討してください。

八重歯となり出っ張っている状況は、虫歯や見た目などのデメリットも多いため、生え始めたら一度歯医者さんで相談しましょう。

八重歯の歯科矯正を検討するケース

口元のバランスが良く顎の広さも足りていれば矯正が可能なため、検討されることが多いです。

まずは医師の診察を受けて、お子さんにはどのような治療方法が選べるのかを知っておく必要があるでしょう。

八重歯の矯正治療について

• マウスピース矯正
• ワイヤー矯正

の2種類の矯正方法があります。

治療方法①　マウスピース矯正

それぞれの歯の形に合わせたマウスピースを作成し、いくつかのマウスピースを交換しながら、理想の歯並びに整える治療方法です。

見えるワイヤーを入れる矯正に抵抗がある人におすすめの方法です。

マウスピース矯正のメリット・デメリット

メリットとしては、表側から見ても目立ちにくい、いつでも取り外しが可能なので、子どもでも歯磨きに不便がないなどがあげられます。

デメリットとしては、はめ忘れが長いと矯正期間が長くかかる、自分で消毒を行う必要がありその手間がかかるなどがあげられます。

治療期間の目安

2～3年程度かかる場合が多いです。
マウスピースをはめていない時間が多いと、当初の予定よりも矯正期間が長くかかります。

治療費用の目安

歯列矯正は保険適用外で、60万〜100万円程かかります。

治療方法②　ワイヤー矯正

歯に専用の器具でワイヤーを取り付けて矯正する方法です。
歯の表側か裏側のどちらかにワイヤーを取り付けて行います。

表側矯正は、難しい歯列でも矯正可能です。口を開ければ器具が見えてしまいますが、現在は白い物などもあり目立たないものもあります。
裏側の矯正は、表側に比べて力が弱り、難しい歯列には使えません。

マウスピース矯正のメリット・デメリット

メリットとしては、自分で取り外す必要がないため自宅での管理などが必要ない、自己管理が影響して治療期間が大幅に長引くなどのリスクは少ないなどがあげられます。

デメリットとしては、ワイヤー矯正は、簡単に取り外しができないので、虫歯や歯周病になりやすいなどがあげられます。
虫歯や歯周病にならないためにも、決められた時期は歯科でクリーニングを受けましょう。

治療期間の目安

2年程度かかる場合が多いです。

治療費用の目安

歯列矯正は保険適用外で、50万〜100万円程かかります。

八重歯が生え始めたら、まず一度歯医者に行ってどうすべきか判断を仰ぎましょう。

小児歯科を探す