【医師監修】タイミング法の成功率を上げる方法。何回目で成功する？

タイミング法の成功率を上げるにはどうしたらいい？
どれぐらいの期間試せばいいの？

タイミング法のコツや治療の進め方、どれぐらいを目安にタイミングをとればいいのかなど、具体的な方法をお医者さんに聞きました。

監修者

pillクリニック新宿

院長
宮本 亜希子 先生

経歴

【資格】
公益社団法人　日本産科婦人科学会　認定専門医

【所属学会】
日本産婦人科学会
日本美容外科学会
日本女性心身医学会
日本生殖医学会

2006.4　兵庫医科大学卒業　初期研修
2008.4　兵庫医科大学病院　産婦人科勤務
2010.11　聖霊病院　産婦人科勤務
2013.7　あいこ女性クリニック　勤務
2018.4　藤田病院　産婦人科勤務
2021.3　名古屋バースクリニック　産婦人科勤務
2021.10　東京美容外科　勤務
2022.4　Pillクリニック新宿　開業

タイミング法とは

タイミング法とは不妊治療法のひとつで、排卵のタイミングや妊娠しやすい時期を割り出し、その時に性行為をすることで妊娠する可能性をあげる方法です。

基礎体温を測って排卵のタイミングを予測し性行為をする方法が一般的ですが、病院では精密な検査をすることで、より精度の高い排卵タイミングを割り出すこともできます。

タイミング法が向いている人

タイミング法は、基本的には男女ともに自然妊娠が可能な方が対象です。性別によって区別はありません。

ただし、女性の場合は不妊の原因となる疾患がないこと、男性の場合は精液検査の結果に異常がないことが必要です。

女性の場合は、特に左右の卵管に重篤な卵管障害がないことなどが重要です。

タイミング法の治療期間の目安は？

半年程度が目安です。基本的に月に1回の排卵があるとして、5、6回タイミング法を試します。
そこで妊娠しなければ人工授精などの不妊治療に変更していく場合もあります。

タイミング法の進め方

基本的には7ステップで進めていきます。

① 男女ともに不妊に関する原因がないかを確認
② 超音波検査で排卵日を予測
③ 卵胞のモニタリングで性交に適している日を確認、予測
④ 医師が予測した日に性行為をしてもらう
⑤ 性行為後、超音波検査で排卵の確認
⑥ 排卵後に黄体を補充
⑦ 後日、尿検査にて妊娠を判定

超音波検査・卵胞モニタリングでは、卵胞がどの程度まで発育しているか、排卵に重要なホルモンである「黄体ホルモン」の測定などをおこない、そこから精度の高いタイミング日を割り出します。

「黄体」は妊娠するのにとても重要で、性行為後、しっかり着床する環境を整えるためにも「黄体」の補充をおこなうことがあります。

タイミング法の成功率を上げる方法

タイミング法の成功率を上げるには、女性は排卵をしっかり起こすこと、男性は精子の運動率量を下げないことが大切です。

女性で排卵しにくいなどがある場合、排卵誘発剤を注射や薬の内服によって投与します。排卵誘発剤を使うことにより、女性の卵胞発育を促して排卵の確率を高めていきます。

男性はタバコやお酒を控えることが大切。精子はタバコやお酒によって運動率量が低下するので、治療期間中は控えるようにしましょう。

ただし、男性はデリケートな面もあり、排卵日を指定されると気分が落ち込むなどという人もいます。実際の性行為が必要な方法なので、ご夫婦やパートナーでより楽しく性行為がおこなえるよう、お互いの気持ちを確認してタイミング法をいかせるようにしましょう。

タイミング法は何回目で成功する？

個人差が大きいため、一概に何回目で成功するとは言えません。
ですが、目安は半年から1年程度。避妊をせず性行為をして1年以上妊娠していない場合は、不妊症の可能性があります。

タイミング法は比較的費用も安く、手軽に始めやすい治療法です。

自然妊娠を希望している方は妊娠の可能性を上げるため、まずはタイミング法を試してみて、難しければほかの不妊治療をおこなうというのがおすすめですよ。

合わせて読みたい

【ママ50人体験談】タイミング法は何回目で成功した？平均は？確率を上げるコツ

2022-11-28

タイミング法は何回目で成功した？タイミング法を成功させるコツって何？タイミング法を成功した先輩ママたちに、本当のところをアンケート...

続きを読む