妊娠5ヶ月~6ヶ月|妊婦の体重増加は平均どれくらい?【医師監修】

妊娠5ヶ月~6ヶ月|妊婦の体重増加は平均どれくらい?【医師監修】

公開日:2020-11-06 | 更新日:2022-05-16

本サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。コンテンツ内で紹介した商品が購入されると売上の一部が還元されることがありますが、コンテンツは自主的な意思で作成しています。

妊娠5ヶ月に入って…。
「体重管理、難しい!」と悩むプレママへ。

お医者さんに、体重コントロールの方法を聞きました。

石野 博嗣 先生

監修者

石野医院

副院長
石野 博嗣 先生

経歴

1999年 日本医科大学産婦人科教室入局 日本医科大学付属病院 産婦人科研修医
2001年 国立横須賀病院(現 横須賀市立うわまち病院) 産婦人科
2002年 東京都保健医療公社 東部地域病院 婦人科
2003年 日本医科大学付属病院 女性診療科・産科 助手代理
2004年 日本医科大学付属第二病院 女性診療科・産科 助手
現在 石野医院の副院長

妊娠中の体重増加の目安

先生(男性)
体重の増加目安は、妊娠前の体重によって変わります。

まずは、妊娠前の体重で、BMI値を出してください。
<BMI計算式>

妊娠前の体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
(例)58kg÷1.6m÷1.6cm=BMI22.7

 妊娠前のBMI18.5以下(低体重)

出産までに12~15kg程度の体重増加目安

妊娠前のBMIが18.5以上25未満(普通体重)

出産までに10~13kg程度の体重増加目安

妊娠前のBMIが25以上30未満(肥満1度)

出産までに7~10kg程度の体重増加目安
(医師と要相談)

妊娠前のBMIが30以上(肥満2度以上)

個別対応
(上限5kgまでが目安)

先生(男性)
体重は、一気に増減するのがよくありません。
体重が増加するのは、赤ちゃんが大きくなっているということ以外にも、胎盤、羊水、子宮や乳房の増大などが影響しています。また、ホルモンの影響で水を保持しやすくなるという傾向もあります。
参考
厚生労働省「妊産婦のための食生活指針」改定の概要(2021年3月)
※1体格分類は日本肥満学会の肥満度分類に準じた。
※2「増加量を厳格に指導する根拠は必ずしも十分ではないと認識し、個人差を考慮したゆるやかな指導を心がける」産婦人科診療ガイドライン産科編2020CQ010より

体重変化の上限・下限は?

体重の増加目安も、妊娠前の体重によって変わります。

妊娠前のBMI18.5以下(痩せ気味)

1ヶ月に+1.2kg〜2kg程度まで

妊娠前のBMIが18.5以上25.0未満(普通)

1ヶ月に+1.2kg〜2kg程度まで

妊娠前のBMI が25.0以上(肥満)

1ヶ月に+1kg程度まで(医師と要相談)

先生(男性)
なお、体重減少は、体重の5%以内までが目安です。

体重が「増えすぎ」の目安

先生(男性)
妊娠5~6ヶ月の2ヶ月間に、4kg以上の体重増加があった場合は、増えすぎと考えられます。

出産に伴い必要なものが増えている以外にも、母体に脂肪がついている可能性があります。
特にもともとBMI値が25以上の方は、医師の判断が必要になります。

知っておこう体重が増えすぎの「リスク」

急激な体重増加は、腰痛の原因となったり、妊娠高血圧症候群妊娠糖尿病などのリスクが上がります。

また、ママの食べ過ぎは赤ちゃんの体重増加にもつながります。赤ちゃんが大きく育つと難産になることもあるので注意が必要です。

先生教えて!「体重増加の管理」

外に出る

先生(男性)
①適度な運動
そして
②食生活の見直し
を行いましょう。

①適度な運動を取り入れましょう

先生(男性)
例えば、
• いつもより歩く距離を増やす
• 掃除や家事をこまめに行う
などからスタートしてみましょう。

”適度な運動”の目安は、

  • 週2〜3回(1回の運動は60分以内)
  • 「運動しながら普通の会話ができる」程度(※母体心拍数150bpm以下が推奨/日本臨床スポーツ医会)

です。

こんな運動はおすすめ!

先生(男性)
楽しくできて、長続きするものにしましょう。

有酸素運動であり、さらに全身運動だとなお良いでしょう。ウォーキング水泳などがおすすめです。

また、普段から運動量を増やすために、こまめに動くのを意識してみましょう。
例えば、「座っているときも膝を左右交互に上げ下げして、下半身を動かす」「腕を大きく回す」「ストレッチをする」などがおすすめです。

こんな運動・姿勢は避けましょう!

先生(男性)
・高強度の無酸素運動
・競技性の高い運動
・腹部に圧迫が加わる運動
・瞬発性の運動
・転倒の危険がある運動
・他の相手と接触しやすい運動
は避けましょう。

また、妊娠16週以降、仰向けの姿勢になる運動は避けましょう。

仰向けでいると大きくなった子宮が、太い血管を圧迫してしまいます。圧迫されると血流が急激に減り、血圧が急激に下がって、「呼吸困難」や「めまい」などを誘発します。

②食生活を見直そう

先生(男性)
食べる時間・食べたものをメモして、1日の食事を見直しましょう。

家にいる妊婦さんは、食事時間も自由なので、ついついお菓子など食べたり、お腹が空いたらすぐにご飯を食べたりしてしまいがちです。

積極的にとりたい食材

体を作る野菜・肉類・魚類を多めに食べましょう。薄味にすると食べ過ぎを防げます。なお、貧血が発症しやすくなる時期です。食事からの鉄分摂取も積極的に行いましょう。(通常時の約3倍が目安)

食べすぎ注意の食材

甘いお菓子・ご飯・パンは食べすぎを控えましょう。
また、妊娠中は、むくみ防止のためにも塩分の摂りすぎは注意しましょう。

体重が「減りすぎ」の目安

先生(男性)
1番体重があった時から、1ヶ月程度で体重の5%以上減っていたら減りすぎ傾向です。

通常、体重は1日の中でも増減していますので、数グラム程度の多少の減りであれば心配することはありません。

運動量が増えていたり食べる量が減っていたりすると、体調に問題がなくても体重は減ります。

先生教えて!「体重減少の管理」

先生(男性)
①こまめに食事をとる
②ストレスをためない
③睡眠をしっかりとる
ことを意識してみましょう。

①こまめに食事をしよう

先生(男性)
体重が減少しがちな人は、食事量が少ないことが多いです。

通常の3食以外にも、おにぎりやサンドイッチなどを準備しておいて、数時間ごとに食べるようにしましょう。

食事から、たんぱく質、カルシウム、鉄分、ビタミン類の豊富なバランスのとれた食事をとりましょう。また、妊娠すると便秘を発症する人が多くいます。便秘予防のためには、水分補給を行い、食物繊維を多く含む野菜や果物などを多く食べてください。

先生(男性)
赤ちゃんの成長・妊娠高血圧症候群・貧血予防のために塩分は控えましょう。

②ストレス管理をしよう

先生(男性)
ストレスは、食欲の減少や体重減少に繋がることもあります。

自分なりのストレス発散を見つけて、心身ともに健康に過ごせるようにしましょう。

③睡眠をたっぷりとろう

先生(男性)
睡眠不足は、食欲減退につながります。

眠れるときにしっかり睡眠をとって、体調管理しましょう。おなかが大きくなってくるので、眠る際は、横向きの姿勢が楽になります。枕・クッションを上手に利用して、楽な姿勢で眠りましょう。

なお、ストレッチ、体のマッサージには、体の緊張をほぐし、体と心をリラックスさせる働きがあります。ゆったりとした気持ちで過ごし、睡眠がたっぷり取れるようにしましょう。

合わせて読みたい
2021-06-21
妊娠中、体重が増えすぎてしまった…。妊娠中でも体重を増やさない方法ってあるの?お悩みのプレママに、妊娠中に体重を増やさないことに成...

合わせて読みたい
2020-11-06
看護師さんが妊娠初期の体重管理について解説します。「増えすぎは…ダメ?」「体重が減ってしまったんだけど…大丈夫?」といったよくある...

Amazonブラックフライデー

お腹が大きくなる前に始めよう!

ナチュラルマーククリーム

一度できたらまず消えない「妊娠線」。
予防のためには、妊娠初期からケアを始めることが大切です。

先輩ママに人気の「ナチュラルマーククリーム(ママ&キッズ)」は、公式通販限定でお得なセットもあります♪

\お得な限定セットはここだけ/
公式通販をみる

※記事の内容は公開日時点の情報です。公開後の状況により、内容に変更が生じる場合があります。

\「妊娠中期」カテゴリの特集記事/

腹帯は必要

かずママさんの初産日記

フーアンさんの初産日記

ゆかママさんの初産日記

ぽんぽんさんの初産日記

\フォロワーになってください!/

 

ツイッター・X画像

 

 

kosodate LIFEで人気の記事や育児マンガを配信中!

一緒に、妊娠・子育てライフを楽しみましょう♪

\100均クリスマス特集/
2024年のクリスマスグッズが100均で登場!最新情報をチェック♪

\「冬の寒さ」対策/
防寒・防雪・冬の風邪など、100均グッズで手軽に対策!