妊娠に気付かず歯医者で麻酔…胎児に影響は？レントゲンや薬は大丈夫？

「妊娠に気付かず歯医者で麻酔をしてしまった…？」
「胎児に影響はある…？」

妊娠初期の麻酔の影響について歯医者さんがお答えします。
治療後の抗生剤の使用についても解説していきます。

妊娠に気付かず歯医者で麻酔…大丈夫？

妊娠に気付かず歯医者の治療で麻酔を受けてしまいました。お腹の赤ちゃんへの影響が心配です…。

歯科治療で多く使用される局所麻酔は、胎児への影響はなく妊娠中であっても基本的に問題ないです。
ただし、笑気麻酔（笑気ガス）と全身麻酔は、妊娠中は控えた方が良いとされています。

以下、それぞれの麻酔の胎児への影響について解説していきます。

局所麻酔の影響

胎児への影響（奇形など）はなく、基本的に心配する必要はないとされており、妊娠中の人にも使用されています。

歯科治療用の局所麻酔薬の主成分は、アドレナリン（血管収縮剤）とリドカイン（麻酔成分）です。

これらの歯科治療における使用量はごくわずかで、胎盤を通じて赤ちゃんに届くことはありません。

笑気麻酔（笑気ガス）の影響

妊娠初期における笑気麻酔の使用は、胎児への影響が報告されているため控えた方がよいでしょう。

妊娠初期における笑気麻酔の使用は、胎児の奇形に対して注意が必要なためです。
必ずしも影響が出るとは言えませんが、使用してしまったことを産婦人科医に伝え、経過を追って見てもらいましょう。

全身麻酔の影響

全身麻酔はなるべく避けた方がよいでしょう。
全身麻酔は、胎盤を通して胎児の脳に影響を与える可能性があります。

基本的に、全身麻酔を行うような場合は、事前に様々な検査が行われるので、妊娠していればわかります。

万が一妊娠が後でわかった場合は、胎児の状態を慎重に診察していきます。

妊娠初期の歯の治療「よくある質問」FAQ

Q.レントゲン撮影によって、胎児に影響は出ないのでしょうか？

歯科のレントゲン検査で使用される線量は、ごく少量です。
そのため胎児への影響はないとされ、使用されています。

Q.親知らずの抜歯後に抗生物質を飲んでしまった…胎児への影響はありますか？

抗生物質には、妊娠中は使用できない種類があります。
特に注意が必要な時期は、胎児の器官が作られていく妊娠4週～15週です。

必ずしも胎児に影響が出るとは言えませんが、知らずに使用してしまった場合は、産婦人科医に伝えて経過を見てもらいましょう。
その際、歯科で処方された抗生物質の種類も伝えてください。

Q.歯医者さんから処方された痛み止めは使ってもいいのでしょうか？

鎮痛剤には、妊娠中に使用できるものと控えたほうがよいものがあります。
薬を使っている途中で妊娠がわかった場合は、すぐに使用をやめて、歯科医に連絡を取りましょう。

妊娠初期でも使えることが多い鎮痛薬

• アセトアミノフェン

妊娠初期に避けるべきお鎮痛薬

• イブプロフェン
• ロキソプロフェン
• ボルタレン

など

産婦人科を受診した際には、歯科で処方された鎮痛剤の種類を伝え、経過を慎重に見てもらいましょう。

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