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つわりがないとダウン症の赤ちゃんが生まれやすいって本当?
つわりの状態は、流産や安産と関係あるの?
つわりの有無とダウン症の関係について、「二子玉川女性のクリニック」産婦人科医・佐賀絵美先生にお聞きしました。
ダウン症の子が生まれやすい人の特徴や、つわりと流産・安産に関する噂についても教えてもらいました。
杏林大学医学部医学科卒業。
横浜市立市民病院、函館中央病院、板橋中央総合病院、東京品川病院等の総合病院に勤務したのち、2023年7月に「二子玉川女性のクリニック」を開業。
【保有免許・資格】
日本産科婦人科学会専門医
母体保護法指定医
日本産科婦人科遺伝診療学会認定医(周産期)
日本医師会認定産業医
日本医師会認定健康スポーツ医
日本抗加齢医学会専門医
コーヒーと格闘技が好きな2児の母です。
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そのため、つわりの重い・軽いでダウン症か否かを決定づけることはできません。つわり自体がダウン症に関係することはありません。
「つわりがないと生まれてくる赤ちゃんがダウン症になりやすい」というのはあくまでも噂です。
※1 稀ではありますが、重度のつわりの場合、母体が肝機能障害や脳症を発症することがあります。そのため症状がひどい時は入院となるケースもあります。
つわりがない人って、どれくらいいるの?
平均すると5人に1人程度は、つわりがないと言われています。
出産年齢での確率にすると、母体の年齢が高くなるとダウン症の率は上がります。
ただし、ダウン症は染色体の異常なので誰にでも可能性があります。
ダウン症は21番目の染色体が、正常であれば2本なのに対して1本多くなって3本になっていることから「21トリソミー」とも呼ばれます。
予想できずに起こることがほとんどで、600~800人に1人の割合でダウン症の子どもが生まれるとされています。
ダウン症の種類
染色体の構造の違いによって「標準型」、「転座型」、「モザイク型」の3つに分けられます。
<標準型>
全体の90〜95%。標準型では、父親由来の染色体と母親由来の染色体が配偶子を形成する際に、不均等に分離するため、子どもの21番染色体が3本になってしまいます。この場合、ほとんどのケースで両親の染色体は正常です。
<転座型>
全体の5%。転座型では、どちらかの親の21番染色体のうちの1本が他の染色体にくっついてしまうことで、一部だけトリソミー(染色体が3本)になっている状態です。この一部が他の染色体とくっついてしまう状態を「転座」と言います。この場合、親のどちらかが転座染色体を保因しているということになり、母体年齢に関係なくダウン症児が生まれる確率が上がります。
<モザイク型>
全体の数パーセントで珍しいパターンです。モザイク型では、正常な21番染色体を持つ細胞と、21トリソミーの細胞が混ざっています。この場合も、通常親の染色体は正常です。
年齢を重ねると、細胞分裂がうまくいかない確率が上がります。
そのため、出産年齢が上がれば、染色体異常の確率が上がり、ダウン症の子が生まれやすくなります。
0ではありませんが、若い年齢の妊娠の方が、染色体異常の確率が下がります。
20代前半では発症率が約1000人に1人の確率に対し、40歳以上だと約100人に1人の確率と言われています。
ダウン症の赤ちゃんは、いつわかる?
可能性を探る診断として早い時期にできる検査には、妊娠初期から行われるエコー検査、10週からできる母体の血液を採取して行う血液検査があります。
エコー検査では、超音波を使って、体の発育具合を見てダウン症の可能性を探ります。
ダウン症児の場合は、頭が顔の面に比べ大きい、鼻の形が低い、首の後ろのむくみ、手足の短さなどがあります。
しかし、これらは個々で見ると胎児の特徴としては珍しくなく、遺伝的要因としても可能性があり断定できません。また、ダウン症児は、心臓病を持っていることがあるため、心臓の状態も確認しますが、11週で確認できずに、後に見つかる場合もあります。
エコーや血液検査の結果、染色体異常の疑いがある場合は、16週頃からおこなう羊水検査をすると確定診断を受けられます。
羊水検査は、お腹に細い針を刺して20mlの羊水を採取します。検査は胎児細胞を培養しておこなわれ、検査から約4週間で結果がわかります。
妊娠初期はエストロゲンやプロゲステロンが増えることで、吐き気や不快感が生じますが、その反応は人それぞれで、つわりを感じない人もいます。
2023年12月に科学雑誌「Nature」に掲載された論文では、吐きつわりは胎児や胎盤から出るGDF15というホルモンが影響していることがわかりました。
妊娠前にママの体にGDF15の耐性をつけておけば、妊娠後GDF15の影響を受けにくく、つわりを軽減できるのでは?と述べられています。
少しずつつわりの原因についてはわかってきていますが、ホルモンがどのように作用してつわりを引き起こしているのかという、機序や正確な原因は不明のままです。
参考:医学:妊婦がつわりを経験する原因を調べる | Nature | Nature Portfolio
つわりが引き起こしているものではないですが、今まであったつわりが急になくなった場合は、お腹の胎児が死亡していることがあります。
つわりは妊娠が継続されている証しであるケースもあるためです。
(※胎児が死亡してもつわりが少し続く場合もあります。)
胎児の大きさや位置、陣痛など様々なことが重なって、「結果、安産だった」ということになります。
つわりが重く長いと、母体の健康状態が悪く体力が落ちてしまい、入院管理が必要になる人もいます。
それに対し、つわりがない場合は、食欲もあり体を動かすことも負担がない妊娠初期を過ごすことができます。
そのため、健康に気を使いながら出産に望めると言えるでしょう。
つわりがなくても元気な赤ちゃんを産んだママはたくさんいます。
動けるうちに、今しかない妊娠生活を楽しんで過ごしてくださいね。
一度できたらまず消えない「妊娠線」。予防のためには、妊娠初期からケアを始めることが大切です。
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