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妊婦生活でインフルエンザに感染!
お腹の赤ちゃんへの影響が心配。
インフルエンザになって場合、リスクを最小限にするために今できることをお医者さんに聞きました。
1999年 日本医科大学産婦人科教室入局 日本医科大学付属病院 産婦人科研修医
2001年 国立横須賀病院(現 横須賀市立うわまち病院) 産婦人科
2002年 東京都保健医療公社 東部地域病院 婦人科
2003年 日本医科大学付属病院 女性診療科・産科 助手代理
2004年 日本医科大学付属第二病院 女性診療科・産科 助手
現在 石野医院の副院長
妊娠中にインフルエンザにかかった場合の過ごし方や注意点を解説します。
産科医師が、紹介先の医師にあなたの診療情報を提供することがあります。
症状が重い方(呼吸困難、意識もうろうなど)は、なるべく早めに医療機関を受診しましょう。必要なら救急車を呼び、必ずインフルエンザの症状がある旨を伝えましょう。
早めに薬の服用で解熱することが大切です。薬には発症後48時間以内に服用しないと効果がないもの等がありますので、早めにお医者さんからの処置を受けましょう。
家事やその他は、他の人に頼りましょう。インフルエンザになったら旦那さん、お母さん、友達、親戚の人など誰でもよいので必ず助けてもらいましょう。
特に上のお子さんがいる場合はうつったら大変なので、できれば別室や親せきに預けるなどが好ましいです。
妊娠中にインフルエンザにかかったら胎児に影響がないか心配ですよね。
現在の研究では、先天性異常などの胎児への影響はないとされています。胎児の奇形性発生率はインフルエンザに感染した、しないにかかわらず同程度起きるとされています。
それよりも、適切な処置をせず、病院へも行かず、高熱のまま放置し、妊婦が重症化した場合に奇形性が増えるという報告があります。インフルエンザが疑われたらすぐに適切な対処をしましょう。
ただし、妊婦がインフルエンザに感染すると、自然流産や早産、低出生体重児、胎児死亡が増加するという研究もあります。妊婦さんは予防接種をうける、うがい手洗いを徹底するなどインフルエンザの予防は必ずしましょう。
日本産婦人科学会のガイドラインは、妊婦、授乳婦への抗インフルエンザ薬投与を、「治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合に行う」と定めています。
妊婦はインフルエンザの症状が重症化しやすいと言われていますので、「有益性が危険性を上回る」と判断するお医者さんがほとんどでしょう。
インフルエンザウイルスの増殖を抑え発熱などの症状が出る期間を短くするため、処方された場合は飲んだ方がよいでしょう。
かかりつけの産婦人科にはインフルエンザにかかったことを電話で相談し、紹介されて内科へ行く方が望ましいでしょう。
軽い鼻水、せきといった風邪が疑われる症状だけならしばらく様子をみてもよいでしょう。
<インフルエンザが疑われる症状>
インフルエンザのワクチンは、妊娠中いつでも接種可能です。
妊娠初期はつわりなどの影響で免疫力が低下し、中期以降は循環血液量の増加や、各臓器が圧迫されることにより心肺機能に負担がかかっているため、普段よりもインフルエンザにかかりやすい状態です。
しかも体の抵抗力が弱っているため妊婦は重症化しやすいと言われています。
▼妊娠中のインフルエンザ予防接種についての詳細はこちら
妊婦のインフルエンザ予防接種、胎児への影響は?いつから?【医師監修】
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予防のためには、妊娠初期からケアを始めることが大切です。
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