「疲れた…」反抗期の小学生の接し方。暴れる、無視、勉強しない場合の対応

「疲れた…」反抗期の小学生の接し方。暴れる、無視、勉強しない場合の対応

公開日:2020-12-16 | 更新日:2022-09-06

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反抗期の小学生の相手に疲れた…。
どう接すればいいの?

お医者さんに、「反抗期の原因」「子どもへの接し方のコツ」を聞きました。

武井 智昭 先生

監修者

高座渋谷つばさクリニック

院長
武井 智昭 先生

経歴

公益社団法人 日本小児科学会 小児科専門医

2002年 慶應義塾大学医学部を卒業
2002年 慶應義塾大学病院 にて小児科研修
2004年 立川共済病院勤務
2005年 平塚共済病院小児科医長として勤務
2010年 北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室勤務
2012年 横浜市内のクリニックの副院長として勤務
2017年 「なごみクリニック」の院長として勤務
2020年 「高座渋谷つばさクリニック」院長就任

なぜこんなに反抗する?小学生の反抗期のワケ

先生(男性)
子どもから大人へ移行する思春期は、第二次反抗期となります。

小学生で始まる子どもは、少し早めかもしれませんね。

第二次反抗期は、“精神面の発達”の中で起こります。色々な事に理解が深まり、「自分ならこうする」「自分ならもっとできる」というような自信の現れともとることができます。

また、わかっているのに子どもであるがゆえに「力が足りない、歯がゆい」という感情が爆発している子どももいます。

さらに、友達関係、スポーツクラブ、塾、学校など子どもの世界が広がり、思い通りにいかないことや人間関係も増えてくる時期です。その鬱憤が家庭に向いている場合もあります。

今までの反抗期とはどう違う?

幼児期の反抗期(第一次反抗期)は、“自我の目覚め”です。「僕が触りたい」「私がやりたい」といった意思や感情が伝わらない、叶わないと起きる爆発です。

一方で第二次反抗期は、“自立したいという精神の成長の現れ”です。
さらに、体の変化(第二次成長期)が起こると、「自立したい」という気持ちと、「自分の意志とは関係なく起こる身体の変化」との歪みが反抗期を生むこともあります。

小学生の反抗期の特徴

小学生 反抗期

  • 勉強しない
  • 否定すると暴れる、物に当たる
  • 話しても返事をしない
  • 乱暴な言葉遣い
  • 目を見ない
  • など
先生(男性)
これらの行動は、
「親の思い通りにはなりたくない」
「言いつけられてイライラする」
「イライラの発散方法がわからない」
などの感情や心情の現れでしょう。

「なんで言うこと聞かないの?」 “親が知っておくべきこと”

先生(男性)
子どもと親でも、家族でも話をしてコミュニュケーションが少なくなると、分かり合えなくなるものです。

小さな赤ちゃんの時期に比べたら、どんどん一緒にいる時間が少なくなっていますよね。一緒にいなければ、子どももそれだけ別の世界を持っています。

一度、子どもとゆっくり話をする時間を設けましょう。
また、話そうとしても嫌がられた時は、一気に距離を縮めないで、感情的にならずゆっくりと少しずつ関係を見直しましょう。
また、子どもからの声がけを、忙しいからといって無視したことはありませんか。約束したことを放置していませんか。一度、ご自身の行動も見直してみましょう。

「その声がけ、逆効果」NG対応例

医師 NG

先生(男性)
「決めつけ」、「否定」、「指示」の発言は、よくありません。
  • 「早く」やりなさい
  • 〜しなさい(勉強、掃除、お手伝いなど)
  • 何でそんなことしたの
  • なんで、そんなこともできないの

また、追い立てるように「早く」いうのもNGです。
ただでさえ、イライラしているお子さんは、このような言葉を言われたらもっと反抗します。

「一体どうすれば…?」接し方のコツ

good

先生(男性)
大人と接するときと同じように話すようにしましょう。
「同調」と「依頼」の言葉を選びましょう。
  • いつまでにできるか教えて欲しい
  • 大変だったね
  • お願いできるかな

押し付けではなく、意見を求めている、気持ちをわかるといった話し方をしましょう。

意見を聞いて認めることで「ママ・パパは自分の理解者だ」と子どもに思ってもらえるように行動しましょう。

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カフェ リラックス

先生(男性)
ママ・パパもリフレッシュが大切です。
あまりにストレスが溜まった時は、親も子どもも、お互いに一人の時間を作りましょう。

嫌な行動、言葉遣いをされても、「反抗期がいつまでも続くわけではない」と考えましょう。

ほとんどの子どもは、嫌な態度を取っているのは家庭内だけです。保護者に甘えていると考え、冷静になりましょう。

まだまだ、小学生には体験してもらいたいことがたくさんあるはずです。心身ともにリフレッシュをする意味で、子どもがやりたいと思っているものを思い切ってやらせたり、家族で新しいことにチャレンジしても良いでしょう。

先生(男性)
新しい視点がひらけることが多く、怒りの感情も落ち着くことがありますよ。
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