子どもの「足の付け根のしこり」は何科？押すと痛い・たくさんできるケースも

何これ？
子どもの足の付け根のしこりが気になる…。

お医者さんに「何科にいけばいい？」「病院に行く目安は？」と聞いてみました。

監修者

高座渋谷つばさクリニック

院長
武井 智昭 先生

経歴

公益社団法人 日本小児科学会　小児科専門医

2002年　慶應義塾大学医学部を卒業
2002年　慶應義塾大学病院 にて小児科研修
2004年　立川共済病院勤務
2005年　平塚共済病院小児科医長として勤務
2010年　北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室勤務
2012年　横浜市内のクリニックの副院長として勤務
2017年　「なごみクリニック」の院長として勤務
2020年　「高座渋谷つばさクリニック」院長就任

子どもの足の付け根のしこりは「何科？」

まずは、小児科で診察を受けましょう。

「病院に行く目安」は？

しこりの特徴として、

• 硬くて動かない
• 固定されているように感じる
• しこり自体が大きくなっている
• しこりの数が増えている

また、しこりと同時に、

• 発熱がある
• 体調不良を訴えている

場合は、医療機関を受診しましょう。

以上のような症状がある場合、腫瘍や何らかの病気、細菌・ウイルスなどに感染している可能性があります。

病院で「お医者さんに伝えるポイント」

病院では、

• いつ頃からしこりに気がついたか
• 併発している症状
• しこりの大きさ、数に変化があれば伝える
• 今まで感染した病気や体調
• 現在治療中の病気

を伝えることができるようにしておくとスムーズです。

しこりは、ママ・パパでは良性と悪性を見分けるのが難しい場合もあります。
悪化や後遺症のリスクを避けるためにも、心配な場合は医療機関を受診しましょう。

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“心配しなくてもよい”しこり

大きくならない・増えないしこりはあまり心配しなくてもよいでしょう。
この場合、“リンパ節の腫れ”だと考えられます。

“リンパ節の腫れ”の原因は？

風邪やインフルエンザになったことが原因で、リンパ節が一時的に腫れることがあります。

リンパ節は通常、数ミリ～1センチ程度のしこりで、触ると動きます。
細菌やウイルスの侵入によって腫れることがあり、腫れているうちは押すと痛いこともあります。

ママ・パパができる対処法

風邪などが早く治るように、安静にさせましょう。
また、しこりの腫れが痛むときは、冷たいタオルなどで冷やしてあげましょう。

冷やすことで、痛みが緩和されます。
また、発熱などの症状がつらいときは病院を受診して適切な治療を受けましょう。

“病院に行くべき”しこりの特徴

• 触れても痛みはない
• 硬い
• しこりが動かず張り付いている
• しこりの数が増えている
• 発熱・体重減少がみられる
• 夜間の汗が多い

といった場合は、医療機関を受診してください。

白血病や小児がん、悪性リンパ腫などの可能性があります。

放置すると…？

発熱を伴う感染症（細菌感染症）の場合には、放置すると敗血症や髄膜炎などを引き起こし、後遺症を残すリスクもあります。

少しでも心配な症状がある場合には、早めに医療機関を受診しましょう。

敗血症（はいけつしょう）：感染症がきっかけとなって起きる、二次的な症状。治療が遅れると命の危険を及ぼす

髄膜炎（ずいまくえん）：髄膜に細菌やウイルス、結核菌、真菌（カビ）などが感染し、炎症を起こした状態。特に小さな子どもは注意が必要。

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