子どもの肘・膝のブツブツ・ザラザラ|自然に治る?病院に行くべき?

子どもの肘・膝のブツブツ・ザラザラ|自然に治る?病院に行くべき?

公開日:2020-08-03 | 更新日:2022-11-17

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子どもの肘・膝の外側のブツブツが治らない…。

どうすれば治るの?
皮膚科を受診するべき?
お医者さんに「どう対処すればいいのか」を聞きました。

経歴

北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長
を経て2024年JUN CLINIC横浜 就任

形成外科、美容皮膚科、皮膚科、外科など様々な分野を担当。
学会、大学病院、研究施設などへのアプローチ発表など、常に手を尽くして研究を行っている。
女性目線で、きめ細やかなケアと笑顔で診療することを心がける。
執筆を通し、様々な経験に基づいた根拠ある情報の提供を行う。

治らない肘・膝の外側のブツブツの正体

先生(女性)
角質が厚くなっているのが主な原因と考えられます。「角質肥厚」とも呼ばれます。

膝や肘は、体の動きに伴って、よく摩擦を受ける部分です。特に子どもは、膝をこすって遊んだり、肘を何かに擦ったりしても平気で遊び続けます。また、体操や運動競技で膝をついて続ける運動もあるでしょう。そのような負荷が肘や膝に長くかかると角質が厚くなり、肘やかかとを守ります。
ブツブツしているのは毛穴の部分が特に角質が厚くなっているからでしょう。

自然に治る?

放置しておいても、自然に治りますか?
ママ
先生(女性)
徐々に、外遊びが減って肘や膝をこすらなくなれば自然に柔らかく戻ることもあります。

ただし、活発で外遊びが得意だったり、スポーツをしているといった場合は、なかなか自然には皮膚は柔らかくならないでしょう。
角質が厚くなると乾燥して、粉を吹いたり(古い角質が剥がれかけている状態)、ひび割れを起こしたりすることがあります。

ぶつぶつの「ケア方法」

STEP1.お風呂で温め、泡でやさしく洗う

先生(女性)
膝や肘の角質が厚くなっている場合は、入浴時に体をよく温めて洗浄しましょう。

古い角質が取れやすくなります。この際に無理に擦り洗いをすると必要な角質まで剥がれてしまうので、泡立てた石鹸をのせた手で洗浄しましょう。

STEP2.保湿剤を塗り込む

先生(女性)
入浴後は、優しくタオルで水分を拭き取り、保湿剤を塗り込みます。

角質を柔らかくする尿素配合の保湿剤や、サリチル酸配合のワセリンなどで皮膚を保護しましょう。

STEP3.1日2~3回保湿剤を塗る

先生(女性)
角質が硬くなっている場合は、入浴後に限らず、日中でも保湿剤を日に2、3回ほど塗り直して丁寧に保湿をしましょう。

STEP4.治らない場合は、皮膚科で保湿剤を処方してもらう

先生(女性)
皮膚科で保湿剤がもらえます。

市販のものであまり皮膚状態が変わらない場合は、皮膚科に相談して保湿剤をもらいましょう。※医師の指示がある場合は、そちらに従ってください。

皮膚科を探す

子どもの場合、ケアをしていても、日常的に摩擦や刺激を加えるので、柔らかくなるのに時間がかかることもあると考えられます。しかし、ケアを続けていくと必ずよくなるので根気よく続けてください。

病院で治療したほうがいい?

先生(女性)
古い角質が固まってしまい、ひび割れを起こしている状態であれば、病院で治療を受けた方が早く快方に向かいます。

痛みを感じている場合も痛み止めや炎症止めの処方薬をもらい、早めにケアをしましょう。また、関節部の内側がガサガサして赤みやかゆみがある場合はアトピー性皮膚炎など別の疾患も対象となるので、気になる際には早めに受診して下さい。

市販の保湿剤やクリームは、病院で処方されるものよりも保湿の働きが低いものが多いのが現状です。医師に皮膚状態を確認してもらい、必要な薬を使用すればそれだけ早く皮膚状態はよくなります。

病院は何科?

先生(女性)
皮膚科でも小児科でも見てもらえますが、より専門的に直したい場合は皮膚科を受診しましょう。
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参考
公益社団法人 日本皮膚科学会 皮膚科領域の薬の使い方 軟膏やクリームを塗る回数は何回?
https://www.dermatol.or.jp/qa/qa39/q02.html

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