もくじ
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男の子の陰部の痛み・かゆみの主な原因として
が考えられます。(早急な受診が必要なケースもあります。)
早く治すためにはどうすればいいか、病院は何科を受診すればいいかをお医者さんに聞きました。
公益社団法人 日本小児科学会 小児科専門医
2002年 慶應義塾大学医学部を卒業
2002年 慶應義塾大学病院 にて小児科研修
2004年 立川共済病院勤務
2005年 平塚共済病院小児科医長として勤務
2010年 北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室勤務
2012年 横浜市内のクリニックの副院長として勤務
2017年 「なごみクリニック」の院長として勤務
2020年 「高座渋谷つばさクリニック」院長就任
小さな男の子に多いのですが、無意識に陰部を触っていることがあります。
とくに子どもの手は、色々なところを触っているので、ブドウ球菌などの菌がついたままということがあります。その手で陰部を触ると、皮の内側や亀頭の部分から細菌が入り込み、炎症を起こすことがあります。ひどくなると膿を持ちます。
<亀頭包皮炎の特徴>
隠部に痛みを訴える場合は、細菌感染の疑いがあります。
軽度であれば、清潔にしていると自然に良くなる場合もありますが、悪化するようであれば病院を受診しましょう。
陰嚢(いんのう)に急激な痛みを感じます。
<急性陰嚢症の特徴>
陰嚢が痛む・腫れるという場合は、精巣に異常が起きている可能性が高いです。放置すると精巣機能が低下する可能性があります。
精巣が、急激にねじれて痛みを発症します。
小さな子どもに発症するのは、精巣の位置がまだ固定されていないことが原因の一つとされています。
精巣捻転の特徴
6時間以上放置すると、精巣が壊死してしまい機能しなくなります。
小さな子どもに多い、「亀頭包皮炎」であれば、患部を清潔にして様子を見る場合があります。個人差はありますが、数日から1週間程度でよくなります。
症状が重い場合は、炎症を抑える薬(抗生剤の内服あるいは外用)が処方されます。
また、包茎によっては、細菌が繁殖しやすく、何度も「亀頭包皮炎」を発症してしまう場合があります。その場合は、手術を行うこともあります。
亀頭包皮炎の場合、放置すれと症状が悪化して膿んでしまうこともあります。膿んでしまうと、治療期間も伸びますし、痛みや腫れも強くなり日常生活に支障をきたす場合もあります。
かゆみや違和感があると、特に小さな子どもは「気にして触る・かゆいからといってかく」ようになります。しかし、触ったりかいたりすれば症状が悪化します。
子どもが触ってしまう場合は、手を洗わせ、爪を短く切っておきましょう。患部は、よく洗い、できるだけ清潔にしてください。
軟膏やクリームに不要な成分があると、炎症を悪化させる場合もあります。薬局では、薬剤師に相談しましょう。デリケートな部分ですから、出来るだけ病院を受診して、医師の指示を仰ぐようにするのがおすすめです。
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