生後4ヶ月で人見知りは「成長の印」！でも自閉症じゃないか心配…

4ヶ月の赤ちゃんが人見知り…
外に出ると泣いてしまう…将来は大丈夫？

「生後4ヶ月の人見知り」について、保育士さんに聞きました。
人見知りをしてしまう原因や人見知りをしてしまったときの対応方法も解説します。

なぜ？生後4ヶ月で「人見知りするようになった…」

生後4ヶ月の赤ちゃんが人見知りするようになりました。
親以外の人をみると泣いてしまいます…。なぜでしょうか。

4ヶ月頃の赤ちゃんは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の5つの感覚が急速に発達して、親・パパなど身近な人の顔や表情を認識するようになります。

そのため、「安心できるママ・パパ」と「それ以外の人」との区別がつき、人見知りが起きます。

人見知りは脳が発達してきている証ともいえますね。

赤ちゃんによっては、激しく泣く子もいます。
だからと言って何か問題があるわけではなく、怖い・不安だということを一生懸命に伝えている状況なのです。

親にとっては大変になることもありますが、3歳頃には落ち着いてきます。
あまり心配せずに、安心感を与えてあげながら、見守っていきましょう。

人見知りは”成長のサイン”

生後4ヶ月頃の人見知りは

1. 視覚や認識の発達
2. 親との愛着形成ができている
3. 脳（ワーキングメモリー）の発達

のサインです。

①　視覚や認識が発達したサイン

4ヶ月頃になると視覚などの五感が目覚しく発達します。
よく見えるようになってくるため、「親」と「他の人」の認識ができるようになります。

親に強い安心感を抱いている赤ちゃんは、親以外の人に不安を覚え、「ママ・パパがいい」と感情表現をします。それが人見知りとなって現れます。

②　親との愛着形成ができているサイン

赤ちゃんはまず、生理的に「不快」な状況を「快」な気持ちに変えてくれることに、安心感を抱いていきます。

つまり、生まれてから今までで、ママやパパにたくさんのお世話をしてもらい、抱きしめてもらって、声をかけてもらうことで、ママ・パパのことを安全基地として認識していきます。

親との愛着形成がきちんとできていて、他の人との関係の違いがわかるからこそ、人見知りが起こります。
人見知りは親としっかり信頼関係を築けている証拠です。

③　脳（ワーキングメモリー）が発達したサイン

「ワーキングメモリー」とは、会話・読み書き・計算などの基礎となる脳の働きです。

このワーキングメモリーが発達したことにより、「知っている人」「知らない人」、「安心できる人」「安心できない人」などの判断ができるようになります。

生後4ヶ月頃の人見知り「自閉症のサイン」と聞いて心配…

ネット上では、いろいろな噂が流れていて不安になりますよね。

自閉症スペクトラム症の子どもは、どちらかというと「人見知りをしない」「後追いをしない」といった傾向がみられます。

「自閉症スペクトラム症」とは、コミュニケーションの場面での言葉・視線・表情・身ぶりなどを用いた相互的なやりとりや、自分の気持ちを伝える、相手の気持ちを読み取ることが苦手な障害のことです。

「自閉症スペクトラム症」の子どもは、人に対する関心が弱く、

• 目を合わせない
• 指差しをしない
• 微笑み返さない
• 後追いが見られない
• 他の子供に関心を示さない

などの様子が乳児期早期から見られるとされています。

自閉症スペクトラム症だった場合は、身近な大人が早くにそれを知り、受け入れ、その子が生きやすい環境を作ってあげることが、幸せに繋がっていきます。

「人見知りは自閉症スペクトラム症のサイン」と聞いたとしても、過剰に心配しなくてもよいですが、“人に興味を示さない”反応が続き、心配な場合は一人で悩まずに、かかりつけの小児科の医師や・保健師さんなどに相談しましょう。

人見知りしてしまうとき、どう対応すればいい？

赤ちゃんが人見知りをしてしまった場合は、

• 抱っこする
• 「安心していい人だよ」と示してあげよう
• 普段から、親が元気に挨拶するようにする

のように対応してあげるとよいでしょう。

抱っこしてあげよう

とにかく安心させてあげましょう。

無理に嫌がる相手に抱っこしてもらうなどせずに、「親がいるから大丈夫だよ」と声をかける、抱っこしてあげるなどをしましょう。

安心しても大丈夫な人だよと示してあげよう

親がその人とどのように接しているか、赤ちゃんはよく見ています。

明るく笑顔で話をする姿を赤ちゃんに見てもらい「この人は信頼できる人だよ」と親が体現してあげましょう。

普段から親が元気に挨拶しよう

マンション内などご近所さんとすれ違う時は、明るい挨拶を心がけましょう。

知らない人との関わり方も赤ちゃんはよく見ていますよ。

人見知りは「無理やり直さなくても大丈夫」

人見知りは、誰にでも起きる自然なことです。

そして、とても大切な脳と心の成長のプロセスです。

親が不安がっていると、赤ちゃんにも伝わってしまいます。「親のことそんなに大好きなのね。かわいいわ」と大きな心で過ごしましょう。

赤ちゃんの性格もありますので個人差がありますが、赤ちゃんの頃の人見知りは2〜3歳頃に落ち着いてくると言われています。

笑顔で、安心を与えてあげながら、見守っていきましょう。

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