【医師監修】子どもに「絶対言ってはいけない」3つの言葉。ひどい言葉を言ってしまった…対処法も

【医師監修】子どもに「絶対言ってはいけない」3つの言葉。ひどい言葉を言ってしまった…対処法も

公開日:2023-07-06 | 更新日:2023-09-04

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子どもに言ってはいけない言葉は?
どのように言い換えるべき?

子どもに言ってはいけない言葉の例を医師に聞きました。
日々子どもと接する上で、どのような言葉は使わないほうが良いのでしょうか?
さらに、使ってしまったときどのような対処をすれば良いのかもあわせてご紹介します。

経歴

東京大学教育学部を卒業後、会社員を経て新潟大学医学部入学。
同医学部卒業後、東芝病院、東京大学医学部附属病院での初期研修を終え、東北地方と首都圏の精神科病院で研鑽を積み、精神科専門医、精神保健指定医、子どものこころ専門医を取得。現在は医療法人社団先陣会理事長として、東京駅徒歩2分の立地に、こころと美容のクリニック東京を開業し、全国のお子さんの児童精神科オンライン診療に従事し、思春期美容皮膚科を行っている。

KAJITAKU

子どもに言ってはいけない3つの言葉

先生(男性)

子どもを指導する際は、

  1. 脅すような叱り方
  2. 他の子どもと比べるような言い方
  3. 存在を否定するような言い方

といった3つの言葉は避けたほうが良いでしょう。

<NG言葉1> 脅すような叱り方

先生(男性)
  • ○○しないと、オバケ/鬼が出るよ!
  • これ以上○○するなら、置いていくよ!

といった、ママやパパの要望に沿わない場合に「恐怖」を与えるような叱り方はよくありません。

親が子どもを恐怖で支配するしつけは、悪影響のほうが大きいと考えられています。

親がオバケや鬼などで恐怖をあおることは、大人が考えている以上に子どもにとっては大きな心理的負担を与えます。最初は「罰」を受けないよう要望に応えてくれるため親は楽に感じるかもしれません。しかしその効果もせいぜい数回程度です。

恐怖心はどんどんと膨らんでいきます。例えば寝かしつけでオバケや鬼を使うことによって、「オバケが怖くて眠れない」「暗闇を歩くことが怖い」と結果的に恐怖だけが残ってしまい、ママ・パパのやることを増やしてしまうおそれがあります。

子どもも「どんな行動が良くなかったのか」「どんなことを要求されていたのか」をちゃんと理解する機会をえられません。そのうち「新しい行動をおこせなくなってしまう」「暗いところで眠ることができなくなってしまう」といったようにこころの発育にも影響を与えるおそれがあります。


<NG言葉2> 他の子どもと比べるような言い方

先生(男性)
  • お兄ちゃん/お姉ちゃんは出来たのに…
  • ○○ちゃんは、あなたと違って優秀なのに…

といった他の子どもと能力を比べるような言葉は、子どもの自己肯定感を下げ、劣等感を強くしてしまいます。

こうした他人と比べるような発言は、子どもの人格形成に大きな影響を及ぼすおそれがあります。
たとえば、子どもが自分に対してマイナスな自己イメージを持つキッカケにもなりますし、何に対しても自信や前向きな感情を持てないようになってしまうおそれもあります。

<NG言葉3> 存在を否定するような言い方

先生(男性)
  • あなたなんて、居なければよかった
  • 何をやってもダメ

といった存在や能力、人格を否定するような言葉は、子どもの心を深く傷つけてしまいます。

    たとえ親が深刻にとらえていない事柄だったとしても、また本心では無いのに言ってしまった発言であっても、親から存在を否定されるような言葉は子どもの心に強く残ってしまいます。後々の人格形成にも大きな影響をおよぼすおそれもあります。
    場合によってはその発言が原因となり、親子間や対人関係の悪化にもつながりかねません。

    ひどい言葉を言ってしまった…どうしよう!

    先生(男性)
    子どもにひどい言葉を投げかけてしまったときは、まずは「ひどい言葉」について謝って訂正してあげましょう。
    例えば存在を否定するような言葉によって、深く傷ついてしまっているおそれもあります。
    本心では「そのようなことは思っていない」と説明してあげてくださいね。

    大切なのは「繰り返さない」こと

    先生(男性)
    しかし、一番重要なのは「同じことを繰り返さない」ことと「子どもへの対応を一貫する」ということです。

    何度もひどい言葉を投げかけることや、子どもが同じ行動をとっているのに褒めたり、けなしたりするといった対応は子どもを混乱させてしまいます。

    日々に余裕がなく、いつも一貫した行動をとるのはなかなか難しいかもしれません。
    しかし、親が行動によって教えるという対応をとってあげることで、子どもが主体性をもって「この行動はいけないことだ」と反省して顧みるきっかけにもなります。

    【カッとなる前に】ひどい言葉は、こう言い換えよう

    先生(男性)

    ひどい言葉を言いそうになってしまったら、

    1. 具体的な提案をする
    2. ポジティブなメリットを伝える
    3. 過去の子どもの姿を思い出す
    4. 主語を「私」に変える

    といったようなアプローチをしてみましょう。

    <ポイント1> 具体的な提案をしよう

    先生(男性)
    • 遊び終わった?そしたら大きいオモチャをこの箱に戻してみようね
    • あと5分経ったら、おうちへ行こうね

    など、してほしい行動を明確にした指示をするようにしましょう。

    「何度も言っているのに直らない」と肩を落とすママ・パパも居ると思います。
    しかし、そういうときにも子どもの良いところに目を向けながら、出来ていないこともゆっくり直していくといった心持ちに切り替えましょう。
    時間のないときは焦ってしまうこともあると思いますが、なるべく子どもの思考回路に付き合いながら辛抱強く対話を続けるように意識してみてくださいね。

    <ポイント2> ポジティブなメリットを伝えよう

    先生(男性)
    • 早く片付けられたら、オヤツにしよう!
    • 小さい箱にこのおもちゃを戻したら、パパと遊ぼう
    • すぐにお着換えができたら、公園に連れて行ってあげるね

    など、子どもにとってポジティブになるメリットを提示してあげましょう。

      たとえば片付けや、夜に眠ること、自宅に帰ることにネガティブな印象がついてしまうと、自分から進んで行動する癖がつかなくなっていまします。
      「オバケ」や「鬼」を使った即効性のある指導からみると遠回りにみえるかもしれませんが、実はママやパパにとっても近道なやり方。
      自ら行動することに良い印象をもってもらい、子どものやる気を引き出していきましょう。

      <ポイント3> 過去の子どもの姿を思い出そう

      先生(男性)

      他の子と比べると、マイペースなこともあるかもしれません。
      しかし、まだまだ赤ちゃんだった頃の姿を思い出してみてください。
      昔と比べたら、あっという間にたくさんのことが出来るようになりましたよね。

      大切なのは、そういった成長している姿を認めてあげること

      • すこし前には出来なかったのに、もう○○できたね
      • きのうよりたくさん頑張ってえらかったね

      といったように、他の子ではなく過去の姿と比べてどうだったかを教えてあげてくださいね。

      <ポイント4> 主語を「私」に変えてみよう

      先生(男性)

      「あなた」を主語にすると、どうしても責めるような言い方になってしまいます。

      • (私は)○○してほしいな
      • ○○したら、(私は)悲しい気持ちになっちゃうよ

      といったように、主語を「私」に変えると自然と柔らかい表現になります。

      どうしても止められないなら、抱え込まずに専門家に相談を

      先生(男性)
      「どうしても頻繁に言ってしまう」「ダメとわかっていても止められない」といった場合には、ママやパパが精神的に辛い状況にあるかもしれません。
      ママ・パパが抱え込んで無理をしてしまうと、子どもにも負担がかかってしまいます。

      周囲のママ友の力を借りたり、役所の一時預かりを利用してパパやママが自由に過ごせる時間を意識して作る、パパとママが交代で子どもの世話をして休憩時間を意識して取るようにしましょう。

      周りに頼れる人がいるかどうかなど、夫婦で相談したり、育児環境の見直しをするようにしましょう。また、医師や専門機関に相談してみるのもひとつの手です。
      ママやパパの気持ちが少しでも楽になるように周囲に助けを求めるようにしてくださいね。

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