親知らずを抜歯後に妊娠発覚！赤ちゃんに影響する？抗生物質や麻酔は大丈夫？

「妊娠に気づかず親知らずを抜歯してしまった…これって大丈夫？」

レントゲンや、麻酔などは胎児に影響するのかを歯医者さんに聞きました。
抜歯後に処方された鎮痛薬は服用してもよいのかも解説していきます。

妊娠に気づかず親知らずを抜歯してしまった！

妊娠に気づかず、親知らずを抜いてしまいました。お腹の赤ちゃんへの影響が心配です…

親知らずの治療で行われる

• レントゲン検査
• CT検査
• 局所麻酔

は胎児の成長に影響しないので、心配いりません。

ただし、治療で笑気麻酔（笑気ガス）を使用した場合は、胎児に影響する可能性があるので、産婦人科に伝える必要があります。

また、抗生物質を飲んでいいのか、鎮痛剤を使っていいのかは、妊娠週数や薬の種類によって異なります。

以下、詳しく解説していきます。

レントゲン・CT検査の影響

妊娠中に使用しても胎児に影響はありません。

歯科で行われる歯科用レントゲン検査、CT検査で使用される線量はごく少量です。

局所麻酔の影響

歯科用の局所麻酔は、胎盤を通過しないので胎児への影響はありません。妊娠中であっても、使用できます。

笑気麻酔（笑気ガス）の影響

歯科用の笑気麻酔は、妊娠初期に限っては使用できません。
胎児の奇形に対して注意が必要なためです。

必ず影響が出るとは言えませんが、もし使用してしまった場合は、そのことを産婦人科医に伝え、慎重に経過を見てもらいましょう。

抜歯後の抗生物質の影響

抗生物質の使用可否は、妊娠の週数によってお腹の赤ちゃんへの影響が変わってきます。

以下、週数ごとに抗生物質の胎児への影響を解説します。

妊娠0～3週（妊娠超初期と呼ばれる期間）

この時期は、まだ胎児の器官が作られる段階ではないので、抗生物質を使用しても影響がないとされています。

この時期の胎児はとても小さく、影響が出ているかを判断することもできません。

妊娠4～15週

胎児の器官が作られる時期のため、抗生物質の影響で胎児が奇形を起こす可能性があります。

特に、妊娠4週から7週の間は奇形を起こしやすい時期です。

妊娠8週から15週は、器官の形成はほぼ終わっていますが、そのほかの手足や目、鼻などに奇形が現れる可能性があります。

抗生物質を服用することで、必ず影響が出るとは言えませんが、使用してしまったことを産婦人科医に伝え、経過を見てもらいましょう。

処方された鎮痛薬は飲まないほうがいい？

自己判断での使用するのはやめましょう。
鎮痛剤には、妊娠中に使用できないものも多くあります。
歯科に妊娠していた旨を伝え、処方された薬が妊娠中でも服用できるか確かめてください。

なお、比較的安全であるとされているのは、アセトアミノフェンという成分が使用されている鎮痛剤です。

反対に、イブプロフェン、ロキソプロフェンは、特に妊娠後期に使用すると、胎児の心不全、胎児水腫（赤ちゃんの全身がむくんでしまう状態）を起こすリスクが上がります。

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