子供の歯がエナメル質形成不全かも。見分け方は？治す方法はある？

「子どもの歯が変色してる…」
「歯にくぼみがあるのだけど…」

もしかすると、それらはエナメル質形成不全かもしれません。
歯医者さんに、エナメル質形成不全の特徴や治療法について聞きました。

エナメル質形成不全とは

エナメル質形成不全とは、生まれつき歯が正常に作られない病気です。白や薄茶色などの変色や歯の欠けが見られる場合もあります。その部分はエナメル質が弱いので、虫歯などにもなりやすくなります。

エナメル質形成不全は、乳歯・永久歯ともに起こる可能性があります。
エナメル質形成不全の歯の特徴として、左右対称に出現するとされています。

乳歯が「エナメル質形成不全」になってしまう原因

乳歯がエナメル質形成不全になる原因は、

• 胎児の時の栄養障害
• 疾病
• 内分泌の異常
• ウイルス感染
• 何らかの薬物の影響
• ホルモンの異常
• ビタミンの不足

などが考えられます。

歯が作られる過程や成長を妨害して、エナメル質形成不全が起きることがあります。ただし、原因がはっきりしない場合もあり、特定はできません。

エナメル質形成不全の「見分け方」は？

左右対称に歯に異常があるようでしたら、虫歯ではなくエナメル質形成不全かもしれません。

エナメル質形成不全は、乳歯の場合、通常は左右対称に発症することが多いです。

その他にもエナメル質形成不全には、

• 歯に隙間がある
• 歯の表面がくぼんでいる
• 歯の形が欠けている
• 歯の色が濁った白色や茶色になっている

といった特徴があります。

乳歯のエナメル質形成不全は「虫歯になりやすい」

質形成不全の歯があると、通常、歯を表面で守っているエナメル質がうまく作られないので、虫歯にかかりやすく、虫歯の進行もとても早いです。

前歯にある場合、色や形などの見た目が気になるということもあります。

「永久歯」への影響は？

乳歯がエナメル質形成不全でも、永久歯に直接の影響はありません。

特別な要因がない限り、乳歯にエナメル質形成不全があっても、永久歯がエナメル質形成不全とはなりません。
ただし、乳歯が外傷、衝撃を受けたり、虫歯を放置した影響により、続いて生えてくる永久歯がエナメル質形成不全となることがあります。

治せるの？放っておくと…？

エナメル質形成不全の歯はもろいので、虫歯になるリスクが高いです。
また、もともと色が濁っていると、虫歯に気がつかず、虫歯が進行していたというケースも多いです。

エナメル質形成不全がある場合は、その部分を治療して保護することも可能です。

また、治療を受けなくとも虫歯となっていないか定期的に検査を受けていれば、特別な治療をせずに済むということも多いです。

まずは、放置せずに歯科に相談しましょう。

早期受診のメリット

早期に歯科を受診すれば、虫歯の進行を食い止める、またはエナメル質形成不全かどうかを早く特定できるでしょう。

一般の方が、エナメル質形成不全だと認識できないまま放置してしまい、虫歯になってしまうケースもあります。

子どもの歯の色や形がおかしいと感じたら、そのままにせず、早めに医師に相談しましょう。

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どんな治療法がある？費用はいくらくらい？

軽度の場合

白い斑点や着色があるだけの軽度の場合は、定期的な検査とフッ素塗布で虫歯を予防していきます。

色が気になる場合は削って、目立たない詰め物をすることもできます。

保険適用で1本数千円ほどです。乳児医療証があればさらに料金がかからないケースもあります。

中等度～重度の場合

歯のくぼみが大きいと虫歯リスクが高くなるので、一般的な虫歯治療と同じように、コンポジットレジンで埋めたり、被せ物で覆ったりします。

保険適用で1本数千円ほどです。乳児医療証があればさらに料金がかからないケースもあります。

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