妊婦検診のスケジュール「いつ、どんな内容?」「内診はいつまで?」
公開日:2021-06-08
| 更新日:2022-05-16
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「妊婦検診っていつ、何をするの?」
「頻度や費用も気になる…!」
妊婦検診について、お医者さんに聞きました。
時期ごとの検診で分かる胎児の様子や検診の必要性、やっておくといいことなども合わせて解説します。
妊婦検診のスケジュール表
妊娠週数・出産予定日の計算のしかた
妊娠週数は、最後の生理の初日を「0日目」として数えます。
そのため、「生理が1週間来ないな」と調べてみて妊娠が判明した場合、だいたい妊娠5週目~6週目くらい(妊娠2ヶ月目)になっていることが多いでしょう。
|
月 |
週 |
妊娠初期 |
妊娠1ヶ月~4ヶ月 |
妊娠0週~15週6日 |
妊娠中期 |
妊娠5ヶ月~7ヶ月 |
妊娠16週~27週6日 |
妊娠後期 |
妊娠8ヶ月~10ヶ月 |
妊娠28週~41週6日 |
出産予定日の出産のしかた
基本的には、最後の生理開始日から280目が出産予定日になります。
(生理周期が28日の場合)
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妊婦健診の頻度
妊娠初期~妊娠11週 |
1~2週間に1回 |
妊娠12~妊娠23週 |
4週間に1回 |
妊娠24週~妊娠35週 |
2週間に1回 |
妊娠36週~出産まで |
1週間に1回 |
上記は標準的な一例です。
母体・胎児の健康状態から担当の医師が判断するため、個人差があります。
なぜ、最初は4週間に1回なの?
なぜ、最初は4週間に1回なのでしょうか。
赤ちゃんが元気なのか不安です…。
妊娠初期は、母体の生活が原因となる流産が少ない時期です。
妊娠初期では「赤ちゃんに異常はないか」よりも「母体は健康か・妊娠継続に影響が出る病気はないか」を調べる検査が多いです。
ただし、担当の医師が母体・胎児に何らかのリスクがあると判断した場合は、妊婦健診の感覚を状況にあわせて短くすることがあります。
なぜ、途中から2週間に1回なの?
妊婦健診が途中から「2週間に1回」になるのは、なんのためなのでしょうか?
妊娠24週は、妊娠生活の後半にはいったころです。
この時期は急な出産を避けるためにも、出産の兆候がでていないかを、こまめに確認する必要があります。
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妊婦健診の「内診」っていつまであるの?
妊婦健診の内診が緊張します。
内診は、いつまで行われるのでしょうか?
初診で内診を行い、その後に問題がなければ妊娠が進む37週程度までは、基本的には内診は行いません。
しかし、何らかの異常がある場合、確認をしたいことがある場合は、内診は必要です。
経腟超音波が一般的になり、初期の内診はあまり行われません。妊娠後期に子宮口の広がりや柔らかさの状態や児の下がり具合などを内診でチェックします。産科医によって頻度は異なります。
「内診がある」のはどんな検査?
腟内が今どんな状態にあるのか、正常なのかそうでないのか、など手指で触れて検査する場合に内診があります。
また、不正性器出血・お腹の張り・破水感がみられた場合は、膣鏡診や膣から検体を採取する検査や経腟超音波検査などの内診が適宜行われます。
内診では、腟につながる子宮腟部まで触れることができます。子宮口がどのくらい開いているか、硬さはどうか、などを知ることができます。
「内診が無い」のはどんな検査?
赤ちゃんの成長を図る検査などは、内診ではなく超音波検査が用いられます。
最初の2~3回の妊婦健診の内容
妊婦健診の頻度:1~2週間に1回程度
最初の2~3回の「妊婦検診の内容」は?
- 血液検査(貧血、血糖値、梅毒、風疹抗体、甲状腺機能、HIV感染、血液型などを調べる)
- 頚がん検査
- クラミジア感染症とその他、帯下の細菌検査
- 超音波検査(正常妊娠か否の確認、胎児心拍の確認、胎児の成長を調べる)
等
最初の2~3回の「胎児の様子」は?
体重は4g程度、妊娠6週を過ぎると心臓の動きである心拍を確認できます。頭が大きく、少し大きなぶどう一粒程度を想像してみてください。
最初の2~3回の「妊婦健診の費用目安」は?
検査にもよりますが、5,000円程度が多いです。(個人差あり)
この時期に「やっておくこと」
- 妊娠届を提出(母子手帳がもらえます)
- 食べ物・飲み物などに気をつける
- 自己判断で薬を飲むのを避ける
- インフルエンザの予防接種を受ける
など
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妊娠12週~妊娠23週の妊婦健診の内容
妊婦健診の頻度:4週間に1回
妊娠12週~妊娠23週の「妊婦検診の内容」は?
- 血圧、体重測定、尿検査(母体の体調を調べる)
- 超音波検査(胎児の大きさが順調かを調べる) など
貧血検査を行うこともあります。
妊娠していると胎児への栄養補給などによって、貧血になる妊婦さんが多いので検査を行います。必要であれば鉄剤を処方します。
妊娠12週~妊娠23週の「胎児の様子」は?
体重は14gほどに増えています。小学生くらいの拳程度の大きさになり、だいぶ人間らしくなります。男の子、女の子の判別もつけることができる時期です。
ここからさらに大きくなっていきます。
妊娠12週~妊娠23週の「妊婦健診の費用目安」は?
3,000円~5,000円程度です。(個人差あり)
この時期に「やっておくこと」
- 保育園を探し始め、申し込みを行う
- 出産費用、生活資金などを明確にしておく。
- 赤ちゃんを迎えるための部屋づくり、家具の配置変更
また、安定期に入ってから職場に報告する方が多いです。
\注意/
「今ならまだ体を動かせる」と働きすぎたり、動きすぎたりする人が目立ちます。妊娠すると疲れやすい、感染症にかかりやすいなどもあるので休息をとりながら動きましょう。
妊娠24週~妊娠35週の妊婦健診の内容
妊婦健診の頻度:2週間に1回
妊娠24週~妊娠35週の「妊婦検診の内容」は?
- 糖負荷検査(妊娠糖尿病を調べる)
- オリモノ検査(GBSを調べる) など
妊娠糖尿病検査は、妊娠を機に糖代謝に異常が起きていないかを検査します。高い数値が出れば血糖を管理して、難産を避ける、赤ちゃんへの合併症を避けます。(巨大児、子宮内での胎児死亡など)
オリモノ検査は、B型溶連菌の有無を調べます。母体には珍しい菌ではありませんが、出産時に山道で赤ちゃんに感染すると赤ちゃんの状態が悪くなることがあります。陽性が確認されると母体に抗生物質を投与して治療を行います。
妊娠24週~妊娠35週の「胎児の様子」は?
体重は、24週で660g、35週で2330gほどになり、さらに出産時までに大きくなります。胎動も盛んな時期です。
妊娠24週~妊娠35週の「妊婦健診の費用目安」は?
3,000円〜6,000円程度です。(個人差あり)
この時期に「やっておくこと」
- 出産入院の持ち物をまとめておく
- 車にチャイルドシートをつける
- 出産用のタクシーを予約しておく
- 入院と帰宅後に備えて、家事の分担を決めておく
- 自治体の乳幼児サポートに登録しておく
妊娠36週~出産までの妊婦健診の内容
妊婦健診の頻度:1週間に1回
妊娠36週~出産までの「妊婦検診の内容」は?
予定日の近くになったら子宮口の開き具合を見るので内診を行います。
妊娠36週~出産までの「胎児の様子」は?
しっかり人間の赤ちゃんの大きさになり、体も出来上がっています。出産が近くになると胎動は少なくなり出産に向けて赤ちゃんも準備を始めます。
妊娠36週~出産までの「妊婦健診の費用目安」は?
3,000円〜5,000円程度です。(個人差あり)
この時期に「やっておくこと」
- やり残している手続きがないか確認する
- 出産費用を用意しておく
- 赤ちゃんの衣類の準備を整えておく
- 眠る前などに足のマッサージをする(むくみやすくなるため)
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妊婦検診では、どんな相談をする?
体の変化だけでなく、心のストレスも妊娠に影響することがあるため、心境の変化なども医師に相談し、サポートしてもらいましょう。
妊娠初期は、赤ちゃんが育っていくかの不安が大きいと思いますが、安定期に入ると出産後の生活や育児の不安も出てきます。
産科は、精神的なことまで含めて医師とスタッフが皆で出産をサポートできる体制を整えています。
妊婦検診以外でも「産婦人科に連絡するべき」ケース
“いつもと違う”ことがあったら検診日に限らず連絡をしましょう。
特に少量でも出血や下腹部痛などがある場合は、早急に連絡をしましょう。どのような状態か確認します。