子どもの霰粒腫が治らない｜早く治すには？どうしても手術は必要？膿の対処も

子どもの霰粒腫（目いぼ）が治らない…。
やっぱり手術って必要なの？

通常、霰粒腫は2日〜1週間ほどで目立たなくなるでしょう。しかし、なかなか治らないケースもあります。

「なぜ治らないの？」「早く治すにはどうすれば？」とお医者さんに聞きました。

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監修者

田町三田やまうち眼科

院長
山内 明子 先生

経歴

東京医科大学眼科入局
2015年　田町三田やまうち眼科開業

安心して診療を受けることができるよう、環境を整えることに尽力。
丁寧な説明を心掛け、地域に根ざすクリニックをつくりあげていく。

子どもの霰粒腫がなかなか治らない原因

子どもの場合は、

• 目薬を上手にさせていない
• つい不潔な手で触ってしまう

と治らない原因となります。

また、体の免疫が落ちているときは、あらゆる病気の治りが悪くなります。目の病気も同様です。

通常、霰粒腫は自然治癒します。
ただし自然治癒にまかせると時間がかかり、目の中に肉芽種というしこりが残ってしまうことがあります。治らないまま放置すると、炎症が広範囲に広がったり、皮膚が壊死したりすることもあります。

なかなか治らない場合は、眼科に行きましょう。

早く治す方法

手と目の周りを清潔に保ちましょう。

手は石鹸でしっかり洗いましょう。
つい手で触ってしまっても大丈夫なようにしておくことが重要です。

また、霰粒腫があるときは、目の中がゴロゴロして、まばたきをするたびに違和感があるので、通常よりも非常に疲れます。霰粒腫が出ているときは、子どものスケジュールはゆとりを持ち、体を休ませるようにしましょう。

膿んでいる、腫れが強いなど、すでに症状が進んでいる場合は、早めに眼科で診察を受けさせ、必要な治療を受けましょう。

病院での治療法

必ずしも切開手術をするわけではありません。
最初は目薬や軟膏、飲み薬で治療します。

膿んでいる場合は、少し皮膚を切って膿を出してから、目薬や軟膏で治療をします。腫れが大きかったり、目薬で治らない場合は、切開手術が必要になることもあります。

繰り返し腫れてしまう人は、腫れが治まってから、マイボーム腺の切除をおすすめされることがあります。

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こんな対処はNGです！

自宅でしこりを出そうとしたり、膿を無理に出すのはやめましょう。

跡が残ってしまったり、他の細菌に感染してしまうリスクがあります。

目薬は使ってもいい？

軽い炎症でしたら、市販の目薬を使用しても構いません。
抗菌の働きがある目薬を選びましょう。

ただし、すでに重度の腫れや膿んでいる状態まで進んでいると、市販薬では治療が進まないことがあります。その場合は、眼科を受診して治療・処方薬をもらいましょう。

プールやお風呂は入っていい？

風呂に入るのは大丈夫ですが、プールは避けましょう。

入浴の際は、腫れている箇所をゴシゴシこするのは避けて優しく洗いましょう。

霰粒腫は人にうつるものではないのですが、プールには雑菌が多いです。霰粒腫の腫れや炎症が起きている状態で、プールに入るのは控えた方がよいでしょう。

なかなか治らない場合は病院へ

いつまでも腫れが引かない場合は、細菌感染が考えられます。抗菌剤の投与が必要となりますので、病院を受診しましょう。

病院は何科？

眼科と小児科、どちらに行けばいいでしょうか？

霰粒腫の診察は、眼科を受診しましょう。

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