赤ちゃんの手足口病サイン。発疹･熱･かゆみ等。3ヶ月未満は重症化リスクも

「赤ちゃんの手足に発疹！」
「手足口病っぽい症状がでているけど…どうすれば？」

お医者さんに、ママ・パパがとるべき行動を聞きました。
発疹の跡を残さないためにできることや、重症化しやすいケースについても解説します。

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監修者

JUN CLINIC横浜

長谷川 佳子 先生

経歴

北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院　形成外科、藤沢湘南台病院　形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター　形成外科
横浜栄共済病院　形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長
を経て2024年JUN CLINIC横浜 就任

形成外科、美容皮膚科、皮膚科、外科など様々な分野を担当。
学会、大学病院、研究施設などへのアプローチ発表など、常に手を尽くして研究を行っている。
女性目線で、きめ細やかなケアと笑顔で診療することを心がける。
執筆を通し、様々な経験に基づいた根拠ある情報の提供を行う。

赤ちゃんの手足口病サイン

・泣き止まない
・食べない、飲まない
・よだれを流す
ときは要注意です。

赤ちゃんは、手足口病にかかって具合が悪いところがあると、とにかくよく泣きます。寝たと思っても、すぐに目を覚ましてぐずることもあります。

また、母乳や食べ物が口の中にしみて痛いため、飲食を拒否する場合もあります。喉が痛くて唾を飲み込めず、いつもより多くよだれを流す赤ちゃんもいます。

手足口病の症状の特徴

潜伏期間は、数日（3〜5日程度）。喉は腫れても、熱が出ることはあまりありません。
手のひらや足の裏、口の中などに赤いポツポツした発疹が出てきます。手足の発疹は、痛みかゆみはほぼありません。しかし、口の中の発疹は痛みを伴うことが大変多いので、食欲が落ちる赤ちゃんが多いのです。

赤ちゃんは…脱水・低血糖に注意

赤ちゃんは水分をとれなくなると、すぐに脱水症状を引き起こします。

また、機嫌が悪く泣き続けるので、体力も落ちやすくなり、低血糖を引き起こすリスクもあります。

対策として、少しでも口に水分・糖分を運びましょう。スプーンにジュースやミルクのせて口に流します。口に含ませるだけでもよいので、小まめにカロリー補給・水分補給するようにしてください。

早く治してあげたい！正しいケア方法

お家で安静に過ごすのが第一です。

手足口病は、手足の発疹や口の中の症状以外には特に変化が出ず、比較的元気に過ごす赤ちゃんもいます。しかし、ストレスや疲れは溜まりやすい状態なので、外に連れて歩くことは避けて、自宅でゆっくり過ごしてあげましょう。

お風呂は？

発熱やぐったりしているなどの症状がなく、元気であれば入浴しても構いません。
発疹には触れずに、優しくタオルで水分を吸い取りましょう。

発疹の「跡」を残さないために

発疹は、潰さない、触らないようにしてください。

無理に触ったりしない限り、通常は手足口病の発疹は跡に残らず消えていきます。

赤ちゃんは重症化しやすいってホント？

免疫力が低い赤ちゃんは、重症化することがあります。

特に生後３ヶ月未満の赤ちゃんや、免疫不全などの症状を持っている赤ちゃんは、重症化しやすくなります。脱水や低血糖などの他に、脳症や髄膜炎などを発症し、今後の生活に支障をきたすことがあります。

赤ちゃんの具合が悪そうなときは、目を離さないようにして、息が荒くないかなどを確認します。赤ちゃんは一気に急変することがあります

「いつもと何か違う」と感じた際は、すぐに受診できる病院を確認しておきましょう。

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病院へ行くべき症状の目安

・元気がない
・ぐったりしている
・食欲が全くない（水分をとらない）
・泣くこともなくすぐにウトウトする
といった場合は、病院を受診しましょう。

また、高熱がでて発疹が体に広がっている場合は、手足口病以外の病気が考えられます。この場合も病院で診察を受けましょう。

何科を受診？

手足口病は、小児科を受診してください。

手足口病は、治療薬がないため対症療法が取られます。

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保育園・幼稚園は行ってもいい？

登園OKの基準を教えてください。

日常生活に発疹の影響がなく、問題なく食べたり飲んだりできるようになってから登園させるとよいでしょう。

※登園させる際、患部をかいてしまう場合はガーゼで覆いましょう。

家庭内感染を防ごう！

手足口病は、主に

1. 飛沫感染（咳やくしゃみ、よだれ）
2. 接触感染
3. 糞口感染（便に触る）

から感染します。

オムツを取り替えた後は、必ず丁寧に手洗いをしましょう。また、大人がマスクを着用して感染を予防しましょう。

授乳はいつも通りしても大丈夫です。
どうしても近くでお世話することが多いママ・パパは、マスクの着用し、赤ちゃんに触れた後は手を洗いうがいを行うようにしましょう。

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