もくじ
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子どもが指しゃぶりをやめない。
いつまでに卒業させるべき?
保育士さんに、子どもが指しゃぶりをやめない原因と、指しゃぶり防止対策を聞きました。「出っ歯になるって本当?」と歯並びへの影響も解説します。
監修者
保育士
八田 奈緒美
2012年 聖徳大学児童学科 卒業
幼稚園免許・保育士免許を取得後、幼稚園を経験し、現在保育園にて勤務
幼稚園にて、3.4.5歳児担任。保育園にて、0.1歳児担任を務める。
もくじ
1歳頃になると上アゴも発達し始め、歯も生え揃い始めます。長時間の指しゃぶりは、アゴの発達や歯のならびに影響する場合があります。
長時間の指しゃぶりは、歯並びに影響します。
アゴの発達にも影響して、出っ歯になる傾向があります。
※指しゃぶりだけでなく、おしゃぶりも同様の影響があります。
指しゃぶりを卒業するために、まずは「どうして指しゃぶりを続けているのかな?」と子どもの様子を観察してみましょう。
子どもが指しゃぶりをやめない原因はいくつかあります。
“楽しくて遊んでいるだけ”のケースもあります。
3歳以下の指しゃぶりは“眠気のサイン”とも考えられます。
成長すると、子どもながらにストレスを感じるようになります。そのストレスに対し、気持ちを立て直すために指しゃぶりをすることがあります。
指しゃぶりの多くは、母乳を吸う練習として始まります。指しゃぶりをすると落ち着くため、続けている赤ちゃんもいるでしょう。
遊ぶ機会が少なく、退屈しているといった理由も考えられます。
歯が伸びてくる過程で、歯がゆくて指に執着していることもあります。
子どもの指しゃぶりをやめさせる具体的なやり方を解説します。
赤ちゃんが口に入れても大丈夫なおもちゃを揃えて、指しゃぶりを忘れるようにしましょう。
お気に入りの遊びやおもちゃを見つけてあげて、指しゃぶりよりも“遊び”に集中できる環境を整えるとよいでしょう。
離乳食やおやつが食べられるようになると、様々な味覚が発達します。
いろいろな味を味わうと、指しゃぶりよりも食事が楽しみになって、指しゃぶりがいつの間にかなくなることがあります。
また、絵本の読み聞かせをしたり、手をつないで寝たり、子どもが安心できる方法を見つけてあげると良いでしょう。
口に入れても、舐めても大丈夫な成分が使われています。
指しゃぶりの代わりにおしゃぶりを与えるという人もいますが、次はおしゃぶりにはまってしまう恐れがあります。長期間使用していると、出っ歯や上顎の発達に影響が出る場合があります。
また、マニキュアやトップコートなどを爪に塗って、匂いや味で指しゃぶりをやめさせるように誘導する人もいるようです。赤ちゃんがそのまま指しゃぶりを続けると、これらの成分を飲み込んでしまう恐れがあるので避けましょう。
無理やり指しゃぶりを止めてしまうと、ストレスがかかることもあります。
言葉で強く言うのではなく、何も言わずさりげなく手を口から出してあげるようにするのもよいでしょう。
昔は、ワサビやカラシを指に塗る、という方法もありましたが、これはやめましょう。万が一目に入れば炎症の原因になりますし、皮膚も荒れてしまうことがあります。
成長するにつれ、周囲の人間と自分の区別が感じられるようになり、羞恥心も生まれます。他人がしていない指しゃぶりをすることが恥ずかしいこととわかってくると、やめるように進めていきやすいこともあります。
参考
子どもたちの口と歯の質問箱|日本小児歯科学会
http://www.jspd.or.jp/contents/main/faq/faq03.html#faq_b0301
指しゃぶりについての考え方 - 小児保健研究
https://www.jschild.med-all.net/Contents/private/cx3child/2006/006503/018/0513-0515.pdf
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