【医師監修】妊娠中にお腹が小さいとダウン症なの？いつわかる？特徴も

お腹が小さいからといって、必ずしもダウン症の子どもが生まれるわけではありません。

ダウン症かどうかは、皮膚や内蔵奇形から推定することが多いです。

胎内での発育が十分でないと、胎児がダウン症である場合が多いため、そう言われていると考えられます。

胎児の発育が十分でないときは、

• 母体の状態が悪い場合
• 胎児の状態が悪い場合

に分かれます。

母体に高血圧や糖尿病などの、健康上の問題があると、胎児が小さい場合があります。

この場合は、脳などの発育は維持されています。

• 染色体異常
• 先天性心疾患
• 腎疾患

など、胎児側に原因がある場合には、脳の発育が不良となることが多いです。

胎児の超音波検査によって、

• うなじ部分が通常よりも厚い（うなじのむくみ）
• 胎盤からの栄養が逆流している（静脈管の逆流）
• 心臓の発育に問題が見られる（三尖弁の逆流）
• 鼻の骨が低く形成されている

などの異常があると、ダウン症の可能性が高いです。

たとえ胎児の発育が悪くても、必ずしもダウン症というわけではありません。
判断するには、きちんと検査をして結果を出す必要があります。

お腹が大きくならずに小さいままというだけでは決められないので、気になる方は病院で相談してみましょう。

早ければ妊娠10週ごろに臓器障害がある場合、ダウン症の可能性があります。

胎児の頭の形態、腸閉塞、心奇形などの結果を総合して、ダウン症を含めた先天異常かどうかを判断します 。

発育が不良であることに加えて、

• 心臓や血管に問題がある（先天性心疾患）
• 食道や胃、大腸など消化器官に問題がある（消化管疾患）

などの特徴があります。

お腹の赤ちゃんがダウン症かどうか心配な場合は、新型出生前診断で調べることができます。

妊婦さんから採血して、胎児に染色体異常がないかを調べる検査です。

新型出生前診断は、

• 日本医学会・日本産婦人科学会の認定を受けた病院
• 認定外の病院

のどちらかで受けることができます。

価格は異なりますが、約15～20万円ほどで受けることができます。

自由診療であるため、保険は適用されません。