もくじ
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運動不足の妊婦さんのための「妊娠中の運動マニュアル」です。
お医者さんが、妊娠中でもできる「おすすめ運動」をピックアップ。体重管理や便秘に悩む妊婦さん向けの運動も紹介します。
※この記事でご紹介するのは、あくまでも一般的な目安です。どこまで運動してよいかは、妊婦さんひとりひとりの体調などで異なります。担当医師の指示に従ってください。
2013年 東京大学医学部医学科卒業
2013年 川崎市立川崎病院勤務
2015年 神戸市立医療センター中央市民病院産婦人科
現在は、日本産婦人科学会認定の産婦人科専門医として活躍中。
情報があふれ、正しい情報の選択がますます困難になっている昨今、何を信じればいいか不安でたまらない人の助けに少しでもなるよう、情報発信しています。
もくじ
切迫流産などで医師から安静指示がでている・つわりがつらくて動けないといった場合を除いて、基本的には「適度な運動をする」方がおすすめです。
妊娠中に適度な運動をすることで
といったたくさんのメリットがあります。
特に妊娠後期になるとお腹が大きくなり、運動不足になったり腰痛を発症することも多いので、妊娠初期のうちから適度な運動を習慣づけることは大切です。
米国の産婦人科学会によると、妊娠中は「毎日20-30分くらい」日本臨床スポーツ医会では「週2〜3回で、1回60分以内」を目安にしています。
ただし、日本臨床スポーツ医会の指針では、運動を行って良い条件の一つとして「妊娠12週以降」をあげています。妊娠12週以降でも、運動を行う場合は主治医に確認すると安心です。
また、以下の項目に当てはまる場合は、運動は推奨しません。
絶対禁忌 |
相対的禁忌 |
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やってもいい「妊婦さんにとって無理のない運動レベル」の目安を知っておきましょう。
ウォーキングや水泳などがおすすめです。
例えば、
は、通常は制限されません。
思わぬ怪我をする危険がある運動、例えば山登りやスキーなどは避けましょう。
その他にも、
はやめましょう。
妊娠に気づかず激しめの運動をしてしまった…大丈夫?
妊娠前からやっていた運動を行う場合は、その運動を行う上で必要な筋力が十分身についるはずです。体への負担もそれほどないことが多いので、体調に変化がなければ過度に心配しなくても大丈夫でしょう。
※妊娠中に新しい運動や習慣を取り入れる場合は、かかりつけの産科の医師に伝えてから行いましょう。
例えば、「きついスクワット」や「腹筋運動」はやめましょう。
特に妊娠後期はお腹も急に大きくなってくるため、予測のつかない怪我に繋がることもあります。くれぐれも”無理は禁物”ということは覚えておきましょう。
妊娠中に適度な運動をしていれば、肥満を防ぎ、体力がつき、精神バランスも良好に保たれます。おすすめの運動のやり方を解説します。
といった簡単なものから始めるのがよいですね。
座りながら、立ちながらのどちらでも大丈夫です。便秘解消や体重管理(ダイエット)にもつながるのでおすすめです。
妊娠中に散歩・ウォーキングを行うときは、以下を意識しましょう。
散歩・ウォーキングは、毎日20-30分くらい、もしくは、週2〜3回で、1回60分以内を目安にしましょう。
▼妊娠中におすすめのヨガのポーズ
*お腹が圧迫されないよう、無理をしないようにしましょう。
水泳も、出血や切迫早産の兆候がみられず、破水していなければ、妊娠中でもできる運動です。
特にウォーキングだと疲れてしまう・腰痛や膝痛がある・体がむくんでしまっている妊婦さんには水泳・水中ウォーキングはおすすめです。
例えば平泳ぎは、股関節のストレッチにもなります。水中ウォーキングは陸上ウォーキングと比べて、浮力でお腹の重さも軽減されて感じますよ。
マタニティスイミングを開催しているプールもあるので、お近くでレッスンがうけられるかチェックしてみるのもよいでしょう。
妊娠中にもできる、簡単な筋トレ
のやり方を紹介します。
※筋トレを実践するときは、体に負担がない方法でおこなってください。腹部の張りや痛みが出たらすぐに休んでください。
股関節まわりのストレッチ・お腹周りの筋肉の強化につながります。
椅子に座った状態で
というすわりお辞儀の運動もおすすめです。
体幹・腹筋を鍛え、妊娠中の腰痛予防にもつながります。
運動不足だと難産になるのではと心配になることもあるでしょう。
実際には、運動していても難産になる場合や、運動していなくても安産である場合もあります。正確に比較できるだけのデータはありません。
ただ、適度な運動は、母体の血流を増やし全身に酸素や栄養を届けます。胎児にも同様です。
妊娠したら、運動や体を動かすのを全てやめてしまう必要はありません。適度に体を動かすことは母体のリフレッシュにもつながります。
張りや痛みは、一時的なものでおさまれば大丈夫です。休んでも張りや痛みが続く、性器出血を伴うようなら、速やかに病院を受診しましょう。
「葉酸さえとっておけば大丈夫?」
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