【医師回答】妊娠中に自転車乗っても大丈夫？NGな理由と乗ってOKな程度

妊娠中の自転車はやっぱり危険？
いつまでなら乗っていい？

「妊娠中に自転車に乗っても大丈夫かどうか」を、お医者さんに聞きました。

どうしても乗らなくてはならない場合や、自転車に乗るときの注意点などもご紹介。

監修者

pillクリニック新宿

院長
宮本 亜希子 先生

経歴

【資格】
公益社団法人　日本産科婦人科学会　認定専門医

【所属学会】
日本産婦人科学会
日本美容外科学会
日本女性心身医学会
日本生殖医学会

2006.4　兵庫医科大学卒業　初期研修
2008.4　兵庫医科大学病院　産婦人科勤務
2010.11　聖霊病院　産婦人科勤務
2013.7　あいこ女性クリニック　勤務
2018.4　藤田病院　産婦人科勤務
2021.3　名古屋バースクリニック　産婦人科勤務
2021.10　東京美容外科　勤務
2022.4　Pillクリニック新宿　開業

妊娠中、自転車に乗っても大丈夫？

妊娠中に自転車に乗っても問題ないでしょうか？

基本的には、妊娠をしたら自転車に乗るのは控えるようにしてください。
徒歩よりも自転車に乗っていた場合の方が、転倒や怪我、事故などを起こしたとき、妊娠中の体への負荷や胎児への振動が大きいためです。

妊娠中に自転車に乗ることで、何か悪影響はある？

妊娠中に自転車に乗ると、事故・怪我のリスクが高まります。
骨盤が骨折すると、切迫早産リスクが増え、足を骨折すれば歩行が難しくなり、運動量が減って体重管理が難しくなる場合もあります。
何より、妊娠をしているということで怪我の治療がしにくくなります。

また、お腹が大きくなってから自転車をこぐと、腹部に力がかかり張りを感じてしまうこともあるのでやめましょう。

妊娠中、自転車に乗ってもいいのはいつまで？

基本的に、妊娠したら自転車に乗るのはやめたほうがよいです。
自転車は、歩行しているよりも大きな事故や怪我を起こすリスクが高いからです。

どうしても乗らなければならない場合は、産前と変わらずに体を動かせ、問題なく妊娠が進んでいる妊娠中期頃までにしておきましょう。

中期以上になるとお腹が大きくなり、今までのようには体を軽く動かすのが難しくなってバランスを崩しやすくなります。自転車の上であればさらに難しくなります。

妊娠が進んでお腹が大きくなると重心が取れにくく、事故や怪我に繋がりやすくなるので、自転車に乗るのは避けましょう。

どうしても自転車に乗りたい…どれぐらいなら大丈夫？

上の子の保育園の送り迎えや、買い物などでどうしても自転車に乗らないといけません…どれくらいなら乗っても大丈夫でしょうか？

お腹の張りを感じたら、自転車から即座に降りましょう。

距離や時間に関係なく、おかしいなと感じたらすぐに降りて休みましょう。

妊娠中に自転車に乗るときの注意点

1. 長くても片道5〜10分程度の利用にとどめる
2. サドルは低く設定する
3. 雨の日や風の強い日は乗らない
4. スピードは出さない
5. お腹をしめつけない服、スニーカーなど動きやすい格好で乗る
6. 腹部や体に違和感を感じたらすぐに休む

以上のことを心がけて乗るようにしてください。

買い物はネットスーパー、送り迎えはパパにも協力を

上の子の送迎や買い物などに自転車を使っている方も多いでしょう
できれば、妊娠がわかったら買い物はネットスーパーを活用し、子どもの送迎は徒歩で行くか、パパへ依頼するようにしましょう。

ネットスーパーの買い物は少し割高になってしまう場合もありますが、一時的なものだと割り切ってみましょう。
今はコンビニエンスストアでも配達をしてくれるお店が多数あります。

利便性よりも子どもの安全を第一に考えよう

妊娠中の自転車は、事故・怪我のリスクだけでなく、無理な運動でお腹の赤ちゃんに負担をかけ、切迫早産などにつながることもあります。

特に、上の子がいるママは電動自転車を使っていることが多いですが、電動自転車は重量があるため、バランスを崩すと転倒を避けるのは難しいです。

自分が事故の原因になってしまう可能性も

妊娠中に自転車に乗ることで、自身の運転が他者の事故の原因にもなり得ます。

お腹の重さでバランスを崩し、転倒や事故を起こせば、他者に怪我をさせてしまう可能性もあります。

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