【産後うつになりやすい人】症状をチェック!克服するには?体験談も
公開日:2021-05-20
| 更新日:2022-11-21
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産後うつになりやすい人の特徴を、お医者さんに聞きました。
「産後うつ」と一時的な「マタニティブルーズ」の違いも解説します。
早く克服するためにあなたができること・周りの人ができることについても紹介します。
「産後うつ」とは
出産後に気力がなくなり、
それどころか
という病気です。
出産後1〜3ヶ月の時期に発症しますが、それ以降の時期でも起こります。
妊産婦10人に1人の割合で発症するため、決して珍しい病気ではありません。今までうつ病とは無縁だった人でも、産後うつを発症することがあります。
産後うつになってしまう原因
- 疲労
- 睡眠不足
- 子育ての孤独感
- 理想の子育てや家族像と現実との格差
- 出産後のホルモンバランスの乱れ
など
出産後は、例外なく女性ホルモンの分泌がガクッと減少します。
そのホルモンバランスの変化によって、心身が不安定になり、産後うつの発症の要因になってしまうこともあります。
産後うつになりやすい人
- 人に頼ったり甘えたりするのをためらう性格の人
- 真面目で、何事も手抜きができない人
- 何事も頑張りすぎてしまう人
- 子どもの誕生で気が張っている人
- 子育ての息抜きができない人
- 育児の疲れを感じにくい人
- 一人で家事や育児全般を担っている人
- 「金銭問題」や「今後の生活」などの不安がある人
- 家族が多忙で、育児の補助が受けられない人
- 計画外の妊娠で赤ちゃんとの生活にいつまでも馴染めない人
産後うつになりやすい環境
ママひとりで子育てをしている時間が長いケースは、複数人で子育てをしている家庭に比べ、産後うつを発症する可能性が高くなります。
助けてくれる人や環境が周りにないと、自分がやるしかないため、心身ともに疲労がたまり発症しやすいと言えます。
【体験談】産後うつになって…
産んですぐから、涙が止まらなくなってとにかく辛かったです。我が子はとても可愛いのにおっぱいあげるのにも不慣れで、自信をなくしていました。
(30代のママ)
夫は仕事が忙しくて初めての育児で1人悩んでいました。産後3ヶ月目、一日中悲しい気持ちでいっぱいになり、毎日涙が出てくるようになりました。気分の落ち込みがひどくて、不眠に悩み、あまり食べられなくなりました。
(40代のママ)
子供が産まれて1か月ほどたった頃にうつを発症しました。
完全なワンオペ育児でした。何もやる気が起きず、子どものことも可愛いと思えなくなっていました。
(20代のママ)
環境の変化と睡眠不足による不規則な生活で、息苦しくて焦燥感が出てきました。 とにかく泣けるし、こんな苦しい世界から逃げたいとも思いました。
(30代のママ)
産後1ヶ月後くらいで、子どもをお風呂に入れようとした瞬間に膝から崩れ落ちて涙が止まらなくなり、自分で『これは普通ではない』と感じました。
(30代のママ)
産後うつの症状チェック
産後うつであらわれる「心の不調」
- 悲しい気持ちがどんなときも離れない
- 常にイライラしたり、悲しくなったりする
- 急に死にたいという衝動がわく
- 楽しいと思うことがない
- 楽しみにしている事柄がない
- スムーズに物事が運ばない
- トラブルが起きると全て自分の責任であると感じる
- 不安感が取れない
- 急に恐怖に襲われる
- やることが次から次にあるように感じて休まらない
産後うつであらわれる「体の不調」
- 疲労感が強く、何も行うことができない
- 疲労感が強く、赤ちゃんの世話ができない
- 特に理由がないのに涙が溢れる
- 疲れているのに眠れない
- 食欲が止まらなくなり、食べても満たされない
- 食欲が湧かずに痩せていく
- 肩こりが取れない
- 便秘、下痢が起こる
- 吐き気がする
- 動悸や息切れがする
3つ以上当てはまる人は、産後うつを発症している可能性が高いです。
ただ、1つでも当てはまり、症状が強い場合は医療機関へ行きましょう。
産後うつは「甘えではない」
「産後うつ」のような症状がでているのですが、これは「甘え」ではないかと悩んでいます…。
産後うつは甘えではありません。
体が動かなくなる・心がいつもと違う状態になる病気です。
「産後うつ」と「マタニティブルーズ」の違い
マタニティブルーズとは、産後の急激なホルモン減少によって起きる気分の落ち込みやイライラ感などを指します。この変化は産後うつとは違い、1ヶ月程度で落ち着きます。
一方、産後うつは発症すると長期に渡り生活や心身に影響を及ぼします。
最悪の場合、自殺や親子心中などを引き起こします。
「マタニティブルーズ」から「産後うつ」になることも
マタニティブルーズに対応できないと、そのまま産後うつを発症することがあります。
産後、体調が良くない・体が前のように動かないというときは、ホルモンのバランスの影響もあるので、休みをとって無理のない生活を送りましょう
\出産前から家族に相談をしましょう/
出産前から、マタニティブルーズや産後うつの話をご家族にしておいてください。
以前と違う行動や対応をしている場合は、医療機関へ相談してもらうようにしておきましょう。
産後うつかも「患者自身ができること」
産後うつを疑う場合は、すぐに出産した医療機関の医師や看護師・役所・保健所などに相談しましょう。早めに対応すれば重症化を防ぐことができます。
頑張りすぎないことが重要です。育児や家事を人に頼りましょう。
自分だけが頑張る育児・家事は間違いです。
そしてとにかく休みを取り、ストレスや疲労を溜めないでください。
産後うつかも「周りの人の接し方」
産後うつかもと感じたら、行動や考え方の否定をしないようにしましょう。
そして、できるだけ早く医療機関へ連れて行きましょう。
こんな接し方はNG!
産後うつの患者に対して、育児や行動を否定しないでください。
思いもよらぬほど落ち込み、追い込んでしまうことがあります。
産後うつは、誰に相談すればいい?
気が休まらない・気分がすぐれない・何も感じないなどの自覚が出てきたら、
- 出産した医療機関の医師や保健師
- 心療内科の医師
- 保健所
などに相談しましょう。
医療機関では、カウンセリングなどの精神療法や飲み薬での治療が行われます。
【体験談】受診のキッカケは?
ただの体調不良だろうと思っていましたが、明らかに体が動かず、夫からの『産後うつかもしれないから念のために病院に行こう』という言葉から受診に至りました。
(30代のママ)
1ヶ月健診の際に助産師さんからアドバイスを受けて受診しました。
(30代のママ)
もっと子供との時間を大切にしたいと思い、親に付き添ってもらい受診しました。
(30代のママ)
自分で解決しようとしたのですが、あまりにも心身の不調がひどく、自分の力ではどうにもならないと判断して受診しました。
今になると自分でどうにかしようとしてもがいていた時間がもったいなかったと思います。もし産後体調不良やメンタルの不調が現れた場合はすぐに受診した方がその後の回復もスムーズにいくのではと思います。
(20代のママ)
※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
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