母乳育児マニュアル|授乳期間や母乳量・保存方法。ママの食事やお悩みQ&A【保存版】

母乳育児マニュアル|授乳期間や母乳量・保存方法。ママの食事やお悩みQ&A【保存版】

公開日:2019-09-05 | 更新日:2023-06-26

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母乳育児についてまとめて解説。
最初の授乳から卒乳まではいつからいつまでなのか。母乳量や保存方法、ママの食事で気をつけることを紹介します。

「授乳中に風邪をひいた場合」「母乳を飲まない場合」などの母乳育児のよくあるお悩みにも答えます。

母乳育児のメリット・デメリット

「赤ちゃんは母乳で育てたい」という方に知ってほしい母乳のメリット・デメリットがこちら。

母乳をあげるママ

母乳育児のメリット

母乳の代表的なメリットがこちら。

  1. 産後の母体の回復を促す
  2. ママの乳がん等の予防につながる
  3. 赤ちゃんが必要な栄養層が多く含まれている
  4. 赤ちゃんの感染症やアレルギーを予防につながる

母乳育児のデメリット

メリットが多い一方で、デメリットも・・・。

  1. ママの疲労がたまる
  2. 消化されやすいため、赤ちゃんのお腹がすきやすい

ママの体への負荷が多い母乳育児。ママにとって「無理をしすぎないこと」「適宜ミルクを活用する」ことが大事です。

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母乳はいつからいつまで?

授乳の始まりから、卒乳の時期まで。母乳育児の期間はいつからいつまでなのでしょうか?

いつから?

母乳が出始めるのは、早い方で産後30分以内です。ただし、すぐに出ない方もいるため、個人差があります。

一般的には、新生児には頻回授乳(3時間おきに1日7~8回程度の授乳をすること)が必要になります。

いつまで?

WHO(世界保健機関)によると、適切な食事を摂りながら、2歳以上まで授乳を継続することが推奨されています。実際には、1歳~1歳5か月くらいの間に卒乳する方が多いですが、3歳まで卒乳しないというママもいます。

<卒乳の目安>

  1. 3食で栄養素がしっかりとれる
  2. 母乳もしくはミルク以外で水分がとれる

卒業の「時期」にとらわれるよりも、子どもとの時間を楽しみながら、焦らず卒乳の時期を待つのがおすすめです。

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母乳を飲ませる量

一般的に、生まれたばかりの新生児の1回あたりの哺乳量の目安の計算式は、
生後日数×10ml+10ml
です。(※生後1~7日目までの哺乳量の目安になります。)

生後1週間頃までは、毎日哺乳量の目安が変わります。
一般的には、生後0日で10mlから始まり、毎日10mlずつ追加していきます。

例えば、生後1日目の場合は1回あたり20ml、2日目は30mlとなります。授乳は1日7~8回程度を目安に行います。

新生児の1日の母乳量は体重1kgに対し、100~200ml程度です。
ただし、気候やその日の赤ちゃんの体調などで差が出る場合もあるため、あくまで目安となります。
基本は主治医や助産師の指示に従うようにしましょう。

母乳を飲みすぎのサイン

代表的なポイントはこちら。

  1. 母乳をよく吐き戻すが、体重は増えている。
  2. 苦しそうにして泣いている。
  3. 1日に50g以上体重が増えている。など

このような場合は、赤ちゃんが母乳を飲みすぎの可能性があります。少し搾乳してから授乳したり、横向き授乳をしたりと工夫してみましょう。

母乳が足りてないサイン

代表的な母乳不足のサインがこちら。

  1. 体重が増加しない
  2. おしっこの量が少なく、色や臭いが濃い
  3. 元気がなく、機嫌が悪い など

このような場合は、母乳が足りていない可能性があります。授乳回数を増やしたり、母乳をつくるためにママがしっかり水分補給をするようにしましょう。

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授乳中におすすめの食べ物・飲み物

ママの食事は、どういった点に気をつけたらいいのか解説します。

授乳中の食事

母乳にいい食べ物・飲み物は?

「栄養バランスがいい食事をとる」ことと「水分をしっかりとる」ことが大事です。
特に鉄分やビタミンC、葉酸が不足しないように意識するとよいでしょう。

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NGの食べ物・飲み物は?

まず、アルコールを含む飲み物・食べ物は避けましょう。

他にも、塩分が多いインスタント食品や、カフェインを多く含む紅茶やコーヒー・チョコレートを多く摂取するのは避けてください。特に授乳前にカフェインを摂取すると、赤ちゃんの寝つきが悪くなることもあります。

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母乳の保存方法

母乳の正しい冷凍・冷蔵保存方法、保存期間について解説します。

母乳の保存

冷凍保存の方法

清潔な容器に密閉保存しましょう。

-15℃前後の家庭用冷凍庫で正しく保存した場合、最大6ヵ月保存できます。ただし、低体重児などの場合は、保存期間は3ヵ月以内を目安としましょう。

※母乳を冷凍保存した場合、母乳の味が変化します。赤ちゃんが飲んでくれなくなる場合があります。

冷蔵保存の方法

冷凍保存の場合と同様に、清潔な容器に密閉保存しましょう。保存期間は最大24時間程度です。

保存のNG事項

衛生上の観点や、成分の保存の観点から、やってはいけないことが多数あります。

  1. 再冷凍や再冷蔵
  2. 飲み残しの再利用
  3. 電子レンジで哺乳瓶ごと温める
  4. 解凍する際に、赤ちゃんの体温以上に温める
  5. 解凍した母乳を常温放置する
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母乳のお悩みQ&A

授乳中は、「これって大丈夫?」「もしかしてNG?」と迷ってしまうことも多いですよね。

Q. ママが風邪ひいた

A. 授乳を通して、風邪のウイルス・菌が赤ちゃんにうつることはないとされています。ただし、風邪薬を服用するときは、医師や薬剤師に相談しましょう。

Q. 赤ちゃんが母乳を飲まない

A. 授乳の体勢や、ママのせいではない「乳頭混乱」など、さまざまな原因が考えられます。

Q. 赤ちゃんがむせる、吐き戻すとき

A. 生後3ヶ月程度の赤ちゃんは、胃が未発達なこともあり吐き戻しをしやすいといわれています。その他、母乳の飲み過ぎや、ゲップ不足、病気の可能性もあります。

Q. 赤ちゃんが便秘になった

A. 母乳不足によって、赤ちゃんの体が水分不足になり便秘につながることもあります。

便秘解消法としては、ミルクや砂糖水を補給や、お腹のマッサージなどがあげられます。

Q. 授乳中のしこりが痛い

A. 原因として、母乳がたまっている、乳管が折れ曲がっている可能性があります。

解消法としては、おっぱいの飲ませ方を変えて赤ちゃんにいっぱい吸ってもらうこと、マッサージなどがあります。

Q. 赤ちゃんが母乳性黄疸に

A. 母乳性黄疸は、母乳育児中にあらわれやすく、病的な黄疸ではありません。母乳性黄疸の場合は、授乳を継続しても問題ありません。

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