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「水疱瘡の予防接種をしていたのになった!」
予防接種したのになるの?
予防接種を受ける必要性は?
お医者さんに、予防接種を受けるメリット、受けないリスクを聞きました。
予防接種の受け方(回数・間隔・費用など)も解説します。
1998年 埼玉医科大学 卒業
1998年 福岡大学病院 臨床研修
2000年 福岡大学病院 呼吸器科入局
2012年 荒牧内科開業
1回の予防接種後は、発症リスクが77%減少します。2回目の摂取後は、発症リスクを94%まで下げられます。このような結果から、2回目の摂取をしても、抗体がつかない場合もあることがわかります。
また、水疱瘡のウイルスは大変強いです。予防接種で抗体をつけていても、加齢や医療行為、基礎疾患などにより減っていくことがあります。そのような場合は、軽い水疱瘡の症状を発症する場合があります。そのため、何度も水疱瘡にかかったと感じる人もいます。
(参考:日本小児科学会「水痘ワクチン」)
予防接種を受けていなければ、強力な水疱瘡のウイルスは、ほぼ100%うつります。
しかし、予防接種を受けていれば罹患率は、10%程度に下がります。
予防接種を受けていれば、重度の水疱瘡を発症することは少なくなります。水疱瘡は、自然に任せて感染すると、重症化して最悪死亡するリスクもある重い症状を発症する病気です。
合併症には、脳炎や脳症、髄膜炎、肺炎などがあります。また、水疱瘡でできる発疹はかゆみを伴い、全身にできます。小さな子どもは我慢できずにかきむしってしまい、後に跡が残ることも少なくありません。
しかし、予防接種を受けていれば発疹も少なく症状も軽く済む場合が多いです。
水疱瘡の予防接種は、子どもは、小児科、もしくは内科で受けられます。
大人の方は、内科で受けましょう。
標準的な接種期間は、
1回目…生後12ヶ月から15ヶ月に達するまで。
2回目…1回目の接種終了後6ヶ月から12ヶ月間をおく(最低3ヶ月以上)。
子どもの定期接種…無料
任意接種…1回4000円~6000円程度
また、まれに接種部位の発赤、腫脹、硬結がみられることもあります。このような副作用も数日でおさまります。
また、重い副作用ではアナフィラキシーショック(じんましんや、呼吸が苦しくなるアレルギー症状、口唇浮腫、咽頭浮腫など)、血小板減少性紫斑病(かさぶたを作る能力が減り、出血しやすくなる・あざができやすくなるなどの症状がある病気)が確認されています。
※これ以外にも医師が、やめた方が良いと判断されると受けられません。
ただし、子ども場合、定期接種の期間を過ぎていると任意接種になってしまので気をつけましょう。
近くで発症者が出た場合は、他の経路から罹患していたと考えられます。
特に、これから免疫を落とす可能性がある治療を受ける予定がある方などは、医師に相談してみてください。
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