【保育士に聞く】生後3ヶ月になって「寝る前に大泣きする」理由は、脳の成長のしるし

3ヶ月の赤ちゃんが寝る前にギャン泣き！
なぜ？どう対処したらいい？

生後3ヶ月の赤ちゃんが「寝る前に大泣き」する理由をお医者さんに聞きました。
激しい寝ぐずりが続く期間や、どうしても泣き止まないときの対処法も解説します。

なぜ？生後3ヶ月になって「寝る前に大泣き…」

生後3ヶ月頃は脳が成長・発達し、様々な刺激を受けます。

そのために脳が興奮状態になり、眠る前に大泣きしたり、深い眠りにつくことができなくなったり、寝てもすぐに起きたりしてしまいます。

また、生後3ヶ月頃になると音や光に敏感になるため、寝入るタイミングで音や光が気になるとうまく眠れず泣くこともあります。

ただし、体調が悪いときも入眠はスムーズにいきません。
体調に問題がないかをチェックしましょう。

「特に心配いらない」場合…

体に異変がない状態であれば心配いりません。
このときは、寝た後は呼吸が穏やかです。

「要注意」な場合…

発熱・鼻づまり・湿疹がでている場合は、それらが原因となって泣いている可能性が高いです。
また寝た後に何度も起きる場合も何かしらの病気にかかっている可能性があります。

激しい寝ぐずり…いつまで続く？

激しい寝ぐずりは、生後4ヶ月くらいまでには落ち着くでしょう。
個人差がありますが、赤ちゃんによってはもっと早い時期に落ち着いていきます。

激しい寝ぐずりの3つの対策

生後3ヶ月頃の「激しい寝ぐずり」には

1. お昼寝は1回あたり30分～2時間程度にする
2. 朝起きる時間を早める
3. 日中は太陽の光を浴びて活動的に過ごす

を試してみましょう。

対策1.お昼寝は長くとらない

日中に起こしておく時間が長くなると、夜間に眠りやすくなります。
夜間すぐに眠れるように、一日のお昼寝回数は2～3回で、1回あたり30分～2時程度で起こしましょう。

対策2.朝起きる時間を早める

朝起きる時間を1~2時間早めるとよいでしょう。
夕刻には眠くなるようになり、夜の寝る時間を早めることができます。

朝は陽の光で起きて、夜は暗くなったら眠るようにすると、体内時計を整える効果が期待できます。

対策3. 陽の光を浴びて、活動的に過ごす

日中は太陽の光を浴びて体内時計を整えましょう。
陽の光を浴びると適度に疲労するので、夜間に眠りやすくなります。

公園などへ1～2時間くらい散歩して、体や脳へ刺激を与えます。
※ただし、旅行や遠出、スマホやテレビを見せすぎるなど、”過度の刺激”を与えると、脳を興奮させてしまいます。

どうしても泣き止まない…少し放置しても大丈夫？

病気ではないと確認できて、オムツ替えや部屋の気温調整などのお世話をしているのに泣きやまない場合は、5〜10分程度は放置してもよいでしょう。

ただし、赤ちゃんから目を離して遠方へ出てしまうことはないようにしてください。
少し目を離す際には、発熱など体調に異変がないか確認してから離れましょう。泣き方の変化にすぐ気付けるよう泣き声の聞こえる場所にいるようにしましょう。

また、赤ちゃんは安全な場所に寝かせてください。
赤ちゃんの周りに顔を覆ってしまうような物がない状態にしましょう。

「赤ちゃんが寝ない」とお疲れのママ・パパへ

大きな声で泣くようになったのは「成長の証」として見守ってください。

また、何をやっても寝かしつけに時間のかかる赤ちゃんは大勢います。
「赤ちゃんは泣くものだ」と気持ちに余裕を持てるように、交代でお世話をするなどして、ママ・パパも休憩をとるようにしましょう。

パパやママが疲れてしまうと育児や仕事にも支障が出ます。
赤ちゃんを預けられる施設を使うなどをして、疲労を溜めすぎないようにしましょう。