【医師監修】妊娠中に緑茶は飲んでいい？一日何杯まで？赤ちゃんへの影響は？

妊娠中に緑茶を飲んでも大丈夫？
一日何杯まで飲んでいい？飲みすぎるとどうなるの？

「妊娠中に緑茶を飲んでいいのか」についてお医者さんに聞きました。
一日に飲んでいい量や、妊娠中におすすめの飲み物なども紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

監修者

TCB東京中央美容外科 本厚木院

院長
傅 厚菊 先生

経歴

TCB東京中央美容外科 本厚木院院長として、数多くの施術を担当。目の下のクマ取りと二重整形を得意とし、婦人科医として培った緻密な手技や医学的知識を活かした丁寧なカウンセリングと高い技術力が好評。また、中国の医師免許も保有し中国語と英語も対応可能なため、国内外問わず幅広い患者様から指名を受ける。

妊娠中に緑茶は飲んでいいの？

妊娠中の緑茶は適量飲む分には問題ありません。
ですが、緑茶にはカフェインが含まれているため飲みすぎには注意が必要です。

妊娠中はコーヒーや緑茶などに含まれるカフェインの摂取を控えた方がいいと言われています。
緑茶を飲みすぎるとカフェインの過剰摂取につながるので注意しましょう。

カフェインを控えた方がいい理由

緑茶に含まれるカフェインは、医薬品にも使われる刺激物質。適量摂る分には眠気覚ましなどのメリットもありますが、過剰に摂取すると健康被害をもたらすことがあります。

特に妊娠中はカフェインの代謝が低下し、排出されるまでの時間が著しく遅くなると言われています。ママの体はもちろん、お腹の赤ちゃんにも影響を及ぼす可能性があるので妊娠中は控えるように意識しましょう。

妊娠中に緑茶を飲みすぎるとどうなる？

妊娠中に緑茶を飲みすぎるとカフェインの過剰摂取につながります。
妊娠中にカフェインを摂りすぎると、

• 胎児の発育を阻害（低体重）
• 早産
• 死産

などのリスクが高まる可能性があると言われています。

低体重で生まれた赤ちゃんは発育・発達の遅延や障害など、成人後も含めた健康に関わるリスクが大きいことが指摘されています。

また、カフェインの摂りすぎは、中枢神経系の刺激によるめまい、イライラや不安、不眠、下痢、吐き気など、母体へのリスクもあるので注意が必要です。

妊娠中の緑茶は一日何杯まで？

1日に3～4杯くらいにしておくのが良いでしょう。

一般的な緑茶（煎茶）に含まれるカフェインの量は100mlあたり約20mg。
妊娠中に摂っていいカフェインの量は日本では明確に定められていませんが、海外では摂取目安量を示している国もあり、1日に200～300㎎までとされています。緑茶1杯を200mlとすると5～7杯くらいになります。

ただし、他の飲み物や食べ物に含まれるカフェインの量も考え、1日に3～4杯にしておきましょう。

また、緑茶の中でも、玉露などの濃い緑茶はカフェインの量も多いです。コーヒーより多い場合もあるので、さらに控えるのがおすすめです。

紅茶やウーロン茶などにも注意

緑茶以外にもカフェインを含む飲み物は多くあります。
緑茶と合わせてカフェインの量が200～300㎎を超えないように注意しましょう。

緑茶を控えてカフェインの量を1日200～300㎎以内に抑えていても、他の飲み物でカフェインを摂ってしまったらカフェインの摂りすぎにつながります。
紅茶やウーロン茶など、身近な飲み物にはカフェインを含むものも多いので、摂りすぎないように気をつけましょう。

もし妊娠中に緑茶を飲みすぎてしまったらどうしたらいい？

すぐにできる対処法としては、水をたくさん飲んで血液中のカフェインの濃度を下げましょう。
めまいや心拍数の増加、震え、下痢、吐き気などの症状があればカフェイン中毒の可能性もあるのですぐに病院で診てもらいましょう。

カフェインには利尿作用もあるので、水分を摂ることで排尿をよりスムーズにし、カフェインの排出につながります。
少しでも体調に異変があれば、無理をせず病院を受診するのがおすすめです。

妊娠中におすすめのノンカフェインのお茶

緑茶はカフェインを含むので飲みすぎには注意が必要ですが、

• 麦茶
• そば茶
• 黒豆茶

などはカフェインが含まれないため妊娠中にもおすすめです。

緑茶や紅茶のようにお茶の葉が原料のお茶にはカフェインが含まれますが、麦茶は大麦、そば茶はそばの実、黒豆茶は黒大豆が原料なので、カフェインを含みません。

どうしても緑茶が飲みたい時は、カフェインを取り除いたカフェインレスの緑茶などもあるので活用すると良いですよ。

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妊娠中に気を付けたい飲み物

カフェインを含む飲み物以外にも、妊娠中に気を付けたい飲み物があります。

• ハーブティー
• 甘酒
• ココア
• 炭酸飲料

などは種類や飲みすぎに注意しましょう。
また、アルコール飲料は飲まないようにしましょう。

ハーブティー

ハーブティーは種類によって子宮収縮作用があるものもあるので、妊娠中には注意が必要。
妊娠中に飲んでも良いものか、確認してから飲みましょう。

甘酒

甘酒には米麹から作られるものと酒粕から作られるものと、2つの種類があります。
酒粕から作られる甘酒には少量のアルコールが含まれるので妊娠中は避けるのがおすすめです。米麹の甘酒なら飲んでも構いませんが、糖分が多いので飲みすぎないようにしましょう。飲みすぎると必要以上の体重増加につながってしまいます。

ココア

ココアには少量のカフェインが含まれます。
少量なのでそこまで気にしなくても良いですが、甘いココアはたくさん飲んでしまうと体重増加につながるのでほどほどにしておきましょう。

炭酸飲料

炭酸飲料の中でも、コーラにはカフェインが含まれるので妊娠中は控えるのがおすすめ。
他の炭酸飲料も、適量飲む分には良いですが、糖分が多いものは飲みすぎに注意しましょう。

妊娠中に緑茶を飲む際は、量に気をつけて、カフェインに注意しながら飲む物を選びましょうね。

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