【医師監修】妊娠中飲んではいけないサプリはコレ！市販OK？妊婦専用サプリとの違いは？

妊娠中に飲んではいけないサプリってどういうの？
市販のサプリはとってもいいの？妊婦専用サプリとの違いは？

など、妊娠中のサプリメントについて、お医者さんに詳しく聞きました。

妊娠中にサプリメントを摂るときに注意するポイントなども、解説しています。

監修者

前田 裕斗 先生

経歴

2013年　　東京大学医学部医学科卒業
2013年　　川崎市立川崎病院勤務
2015年　　神戸市立医療センター中央市民病院産婦人科

現在は、日本産婦人科学会認定の産婦人科専門医として活躍中。

情報があふれ、正しい情報の選択がますます困難になっている昨今、何を信じればいいか不安でたまらない人の助けに少しでもなるよう、情報発信しています。

妊娠中に飲んではいけないサプリとは？

ハーブを使用したサプリメントは妊娠中の服用は控えましょう。

特に、アロエ・アサフォティアダ・ジュニパー・セイヨウネズ・フィーバーフューなどは妊娠中の危険が報告されています。

ハーブには複数の成分が含まれており、胎児の発育に影響がないと言い切れません。

また、子宮収縮作用、流早産誘発の作用から妊娠の継続に影響する可能性があります。

ハーブを使用したサプリはかなりの量があるため、サプリメントを服用する前には、一度医師に確認してもらうのがおすすめです。

注意！妊娠中に摂りすぎてはいけない栄養素

妊娠中は、

• ビタミンA
• ビタミンD
• ビタミンK

の栄養素の摂りすぎに気を付けましょう。

ビタミンA

ビタミンAは過剰摂取することで赤ちゃんが奇形になる可能性があると報告されています。

1日に650〜700µgRAE（にんじん1本ほど）ぐらいまでにとどめるように気を付けましょう。

ビタミンAは脂溶性ビタミンのため、体内で蓄積されやすいです。
特に継続的に大量に摂取することは避けましょう。

ビタミンD

ビタミンDは過剰に摂取すると食欲不振や嘔気、嘔吐など、つわりに似た症状が出ることがあります。

さらに、赤ちゃんの歯の形成異常が起こることもあるので気を付けましょう。

ビタミンK

妊娠末期にビタミンKを多量に摂取すると赤ちゃんに高ビリルビン血症（新生児黄疸）が現れる可能性が報告されています。

市販のサプリは摂ってもOK？

ビタミンCなど「市販のサプリ」を摂っても大丈夫？

はい。妊娠中に市販のサプリメントを服用することは問題ありません。

ですが、必ず成分を確認し、その栄養素が妊娠中に摂って大丈夫な量を超えないかを確認しましょう。

ですが、ほとんどのサプリメントは非妊娠時の状態に合わせて作っているので、気を付けないと妊娠中に摂っていい許容量を超えてしまう場合があります。

妊娠中にサプリメントを選ぶ場合には必ず成分を確認し、妊娠中に服用できる許容量を超えないかを確認しましょう。

また、他のサプリと飲み合わせる時には成分が重複していないかも確認しましょう。

自分で判断ができない場合は医師に相談するのが安心です。

妊婦用の専用サプリと市販のサプリの違い

妊娠中専用のサプリは、1つで妊娠時に必要な栄養がすべて補えるようになっています。

一方市販のサプリは妊娠中に特化しているものではないため、妊娠時に必要な栄養素が不足、または過剰摂取になる可能性があります。

市販のサプリメントは健康な一般人をターゲットとしているため、サプリ1つで妊婦に必要なすべての栄養は補えないことが多いです。

逆に、鉄分、ビタミンC、カルシウムなど、個別のサプリで摂ってしまうと成分が重複していることがあり、気づかぬうちに過剰摂取となることがあります。

市販のサプリメントを服用するときは、しっかり入っている成分を確認するようにしましょう。

また、妊娠中専用のサプリメントは妊婦に必要な栄養をすべて取れる上、成分の重複や摂りすぎも防げるので、心配であれば妊娠中専用のサプリメントを選ぶのがおすすめですよ。

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もしもNGサプリを飲んでしまったら

サプリは薬ではなく食品扱いなので、服用してすぐに大きな影響が出るとは考えにくいです。

ですが、体調が悪くなったりした場合は、すぐにかかりつけ医に相談しましょう。

大前提としてサプリメントは個人の考えで服用するのではなく、必ず医師に相談したうえで服用しましょう。

そのうえで、もしもNGサプリを服用した場合には、まずはかかりつけ医に相談しましょう。

妊娠初期4週～7週は特に注意しよう！

妊娠初期（4週～7週）は赤ちゃんの身体が作られる時期なので、NGなサプリを摂ると奇形になってしまう可能性が上がってしまいます。
特に注意しましょう。

妊娠初期は器官形成期にあたり、赤ちゃんの身体のいろいろな部分が急速に作られる時期です。そのため、妊娠初期にNGなサプリメントを服用すると、赤ちゃんの器官形成へと影響する可能性があります。

少量なら影響は少ない可能性が高いですが、念のため、この時期はNGなサプリメントの服用には気をつけましょう。

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