【体験談あり】不妊治療でメンタル崩壊しそう…「妊活うつ」の症状は？気持ちの保ち方も

不妊治療でメンタルが崩壊しそう…。
どう対処すればいいの？

不妊治療中のメンタルヘルスについて、お医者さんに聞きました。
「妊活うつ」の症状チェックや乗り越えるための対策もご紹介します。

監修者

BESLI CLINIC

田中 奏多 先生

経歴

福島県立医科大学卒業
マサチューセッツ大学MBAコース在学中

「働く人を支える」薬に依存しない医療を展開する「BESLI CLINIC」を2014年に協同創設、2030年を基準に医療現場から社会を支える医療経営を実践しています。

産業医視点からビジネスマン・ビジネスウーマンを支えております。生薬ベースの漢方内科での経験を活かし、腹診を含めた四診から和漢・井穴刺絡などの東洋医学を扱い、ホルモン、生活習慣をベースに身体から心にアプローチする診療を担当。米国マウントサイナイ大学病院へ留学、ハーバード大学TMSコースを修了。TMSをクリニックへ導入、日本人に合わせたTMSの技術指導、統括を行っています。

【体験談】不妊治療中、精神的に追い詰められたことは？

不妊治療を受けているときに周りがポンポンと子供ができていくのが精神的にしんどかった。
（3歳の女の子のママ）

毎回の費用面での負担が辛いのに、なかなか結果に繋がらないことにひどい焦りを感じて、気持ちが不安定になりました。
いつまで続けなければならないのか？先の見えない治療で、自分を責めることが多かったです。
（小学1年生の子のママ）

つらい不妊治療が「妊活うつ」につながることも

不妊治療は、出口の見えない長い戦いです。

• 費用の負担
• パートナーや家族との関係性
• いつ治療が終わるかわからない

など、いくつものプレッシャーがのしかかるため、重いうつ状態に陥ってしまう可能性があります。

「妊活うつ」の症状ってどんなもの？

上記のチェック項目で4〜5個以上当てはまると、うつ傾向にあります。
ただしチェックが少なくても症状が強い場合は、何らかの負荷が体や心にかかっています。
放置せずかかりつけの医師に相談しましょう。

妊活のストレスを抱え続けると…どうなる？

ストレスを抱え続けることで、余計に妊娠を遠ざけてしまう可能性があります。
また、体調不良や夫婦関係の悪化につながることもあります。

妊活中に強いストレスを感じたり、うつ症状があらわれたりしている場合は、無理をせずにお医者さんや身近な人に相談しましょう。

「もうダメかも…」メンタル崩壊はどう乗り越える？

対処法①　不安な気持ちを夫婦で共有する

妊活がつらいこと、不安を感じていることを、正直にパートナーに伝えましょう。
今まで頑張って、何ともないように見せていた場合、パートナーに負担があることが伝わっていない可能性もあります。

辛いことを知ってくれている人がいると共有できた部分が軽く考えられるようになります。

実践するときのポイント

どのような点が辛いのか、明確に伝えましょう。

• 精神的に落ち込んでいること
• いつも通りに行動できなくなっていること
• 体調不良があるなら、どこが辛いのか

など、悩んでいることを具体的に伝えてください。

悩みを共有したうえで、一緒に協力しあえることを見つけていきましょう。
パートナーに伝えるのは不安がある場合や、パートナーもノイローゼになっているときは、カウンセラーや専門家に相談するのも良いでしょう。

先輩ママの声

どんな時も主人が支えてくれました。
2年と期間を決めていたので、もしできなければ2人でも楽しく暮らせる想像をしたりもしました。
そのおかげか、子どもがいてもいなくても幸せだと思えるようになり、前向きに治療ができました。
（0歳の男の子のママ）

対処法②　リフレッシュを定期的に取り入れる

自分が楽しむことを第一に行動しましょう。

• 美味しいものを食べる
• 好きな場所に行く
• 会うと元気が出る人に会いに行く

など気分を変えられることをおこなうと良いでしょう。

自分の好きなことでパートナーと共有できることがあると、今後の関係性にもつながります。

実践するときのポイント

「お金を使いすぎる」「ギャンブルをする」など、あとで落ち込むようなことは避けましょう。

先輩ママの声

母と日帰り旅行に行くなど、いつもとは違う行動をしてリフレッシュしました。
買い物やおしゃべりでストレス発散しました。
（小学5年生の女の子のママ）

対処法③　体を温める

• 湯船に浸かり体を温める
• 薄着をしない
• 部屋の温度を調節する
• 運動習慣を作る

などをおこないましょう。

体温が上がり体の代謝が良くなると、気分も前向きになりやすいです。
ストレスを受けているとき、体が冷え血行は悪くなります。
体温を上げるように運動習慣をつけ、温かいものを食べるようにしましょう。
血液循環が良くなり、自律神経が刺激されます。

実践するときのポイント

運動を取り入れる際は、無理をせずに徐々に取り入れましょう。
急にきつい運動をおこなうと続かないことが多いです。

先輩ママの声

夫と一緒にウォーキングなどの運動を続けた。
また、日頃から体を温めるようヨガや温活をしたり、食事の面でも冷たいものは控えるようにしていた。
（中学2年生の女の子のママ）

先輩たちの応援メッセージ

最後に、「不妊治療でメンタルが崩壊しそう…」と不安を抱える方に、先輩ママからメッセージをいただきました。

誰が悪いわけでもないので、どんな時も自分を責めないで欲しいです。前向きになれない時も多々あると思います。
そんな時はゆっくり寝る、お風呂に浸る、美味しいものを食べる、お買い物するなど何か楽しいことをしてみて欲しいです。
（0歳の男の子のママ）

とにかくダメだった時の落胆は回を追うごとに辛くなりますが、その時にご主人や周りの理解ある人と話すなど、不安やストレスを吐き出せる場所をつくっておくといいと思います。
（小学3年生の男の子のママ）