【生後3ヶ月】予防接種後に発熱！大丈夫？何度でたら病院？おうちケア方法も解説

3ヶ月の赤ちゃんが予防接種後に発熱！
これって、よくあること…？

生後3ヶ月の赤ちゃんの「予防接種後の発熱」について、お医者さんに聞きました。
予防接種後に発熱する仕組みや正しい対処法、病院に行く目安も解説します。

監修者

高座渋谷つばさクリニック

院長
武井 智昭 先生

経歴

公益社団法人 日本小児科学会　小児科専門医

2002年　慶應義塾大学医学部を卒業
2002年　慶應義塾大学病院 にて小児科研修
2004年　立川共済病院勤務
2005年　平塚共済病院小児科医長として勤務
2010年　北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室勤務
2012年　横浜市内のクリニックの副院長として勤務
2017年　「なごみクリニック」の院長として勤務
2020年　「高座渋谷つばさクリニック」院長就任

予防接種後に発熱…大丈夫？

生後3ヶ月ごろの赤ちゃんも、予防接種後、ときおり「副反応」で発熱をすることがあります。

「不活化ワクチン」の発熱や副反応は、当日から翌日に起きることが多いです。

予防接種をすると、体の中で「免疫をつくるための働き」が起きます。
また、菌やウイルスが体内に入ることで「副反応」を起こす場合があります。その「副反応」のひとつに発熱があります。多くの場合、発熱以外の症状が出ることは少ないですが、まれに赤ちゃんの機嫌が悪くなる、食欲が減退することはあります。

心配いらないケース

• 体温が37.5℃度未満
• 発熱以外の症状は出ていない
• 赤ちゃんは元気で食欲もある
• 呼吸が早くない
•  顔色が良い

という場合は、基本的に心配はありません。

気になるケース

• 体温が37.5℃以上に上がってきている
• 元気がない
• 食欲がない

場合は体調の変化を観察しましょう。

予防接種後の発熱「何度でたら病院？」

生後3ヶ月ごろの赤ちゃんが予防接種後に発熱した場合、

• 熱38度以上が12時間以上続いている
• 元気がなく、ぐったりしている
• 母乳・ミルクがとれない
• 咳・鼻水・嘔吐・下痢がある（感染症にかかっている可能性があります）
• 呼吸が早い、顔色が悪い
• 意識低下

上記の症状がみられるときには医療機関を受診しましょう。

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発熱したときのホームケアの方法

予防接種後に熱が出たら、下記の「熱が上がりきるまでにやること」の対処をしましょう。

熱が上がりきるまでにやること

通常、熱が上がりきるまでは赤ちゃんは汗をかきません。
かわりに、震える・顔色が悪い・寒がっているケースが多いです。

熱が上がりきるまでは、

• 元気があるときに母乳やミルクを飲ませておく
• 部屋の温度を適温にして、エアコンの風を直接当てない
• 着替えや寝具を多めに用意する

をやっておくとよいでしょう。

また、熱の上がり途中は、冷やしても熱は下がりません。また、熱の上がり途中は体を冷やさないほうがよいでしょう。

熱が上がりきったらやること

熱が上がりきると、汗をかいてきます。
顔色に赤みが出て、手足も温かくなります。

熱が上がりきったら

• 暑がることが多いので薄着にする
• 水分補給をする（母乳やミルクを飲むようであれば与える）
• 汗をかいたらすぐに着替えをする（汗で体を冷やさないようにする）

を行いましょう。

お風呂は入らない方がいい？

熱が37.5度以上あるときは念の為、入浴は控えましょう。
また、赤ちゃんの機嫌が悪いときも控えましょう。入浴は体力を消耗します。

無理にお風呂に入れると、熱が上がったり、風邪をひいたりする原因となります。

入浴させる場合は、入浴前後に水分補給を行いましょう。
母乳やミルクをあげてから入浴して、入浴後にも母乳・ミルクを与えましょう。